くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

言語のこと

2007年11月15日 | Weblog
■このところ中国語にだんだん熱が入るようになった。日本語は漢字圏だからおそらく外国語習得に関して相当有利であるはずだと思うが音に関しては全くお手上げの感が強い。bとp、tとd、xとs、cとzとq、など正直なところ区別がつかない。有気音だそり舌音だなどと説明できてもまだだめだ。

日本語にはない母音の連続などはできてもinとingなどは聞いて区別できてない。これはやはり中国語の難しさだろうか。日本語というのは音に関して恐ろしいほど貧困な言語だ。母音が5つに子音が10。たしか中国語、韓国語は母音が7で英語は16。単純な母音と子音のセットが50しかないという言語はきっとかなりめずらしいのではないだろうか。

ヨーロッパ人が指摘する英語の難しさは表記と発音の不一致だが、その理解にはちょっとしたコツがある。単語のアクセントのあるシラブルの母音意外は無視しても通じるのだ。どの言語にも無意識に発してしまう音というやつがある。日本人が困ったときつい口にでる「えーと」という「え」の音。アメリカ人の場合はAとEの中間音だ。アクセントのない母音はすべてこの中間音にすると不思議、みごとにこなれた米語発音になる。NYである英語教師が教えてくれたノウハウである。

僕が英語でお手上げだったのが冠詞だったといえば意外に思われるかもしれない。冠詞はaとanとtheしかないし、他のヨーロッパ言語のように性による区別も無く簡単そうなのだがそうでもない。各単語がcountableかそうでないかは辞書で確かめないとわからない。固有名詞にtheがつくかつかないかは難しい。ルールがあるとしてもめちゃややこしいはずだ。ネイティブに聞くしかない、、みたいなところがある。

中国語ではまずピンイン。このピンインが判らないと読めない、書けない。これも覚えるしかない。これでひとつの音を4倍に使い分けることができるからこそ世界で最もコンパクトに意味を伝えることのできる言語と言われるわけだ。

日本語にない概念もある。我々と言う単語は2種類ある。相手を含まないwomenと含むzanmenだ。日本人のグループと中国人グループがいるとする。日本人が「我々」と言うときは日本人グループだけをさすが、中国語ではさらに双方のグループすべてをあわせていう「我々」も区別していうことができるのである。

20数ヶ国語を操る妙な外国人がいて、彼がいうには一番難しかったのは中国語だったとのこと。大きなチャレンジだ。明日も早起きしてラジオ中国語講座を、、、。

コメント
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