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水廻り同好会 人磨ぎ編

先だって当BLOGでもご案内した、林芙美子邸(現林芙美子記念館)の内部公開に行ってきました。
林芙美子は自邸の建築に当たって「台所やトイレなどの水周りこそお金をかけるべき」として、
当時としては画期的な水洗便所の導入などをおこなったらしいのですが、
ではお台所は、というとこんな感じ、でーんと人磨ぎの流しが据えられています。
戦前のお家でよく見かける白いモダニズムキッチン(ハッチがお約束?)とは全く異なった、
しかしなかなかに使いやすそうな「ニッポンの台所」が出現しておりました。
洋行経験もあり、その際には建築家(になりかけ)の白井晟一とお付き合いしていたと言われる林芙美子ですが、
自宅を新築するに当たっては多数の参考書を読破、
経緯は良く知らないのですけれど、設計はモダニストの山口文象に依頼。
シロートさんが一生懸命やっちゃった、見たいなある種の寄せ集め的な部分は微塵も無く、
随所に確固としたスタイルが感じられる住宅が建ち上がった訳ですが、
その中でもこの台所はピカイチ的にう~む、さすが、という感じでありました。
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