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さよなら神奈川都市交通

諸般の事情が重なって神奈川都市交通の建物が解体されることになった、ということで、
急遽建築家協会から同社にお願いをして社屋を拝見させて頂きました。
この建築は神奈川都市交通の前身である横浜市街自動車(T7年設立)が
昭和4年(1929年)に建設したものですが、一時期は売却され、市役所や銀行だった時期もあるそうです。
一説によると(吉田鋼市先生は「それは僕の説で、僕が調べた範囲では」と言っておられました)
神奈川都市交通は現在営業しているタクシー会社の中ではもっとも歴史が古いらしい。
そんな歴史のある会社にふさわしい社屋であり、関内に入っていくときのランドマークであった
この建築が無くなるのはやっぱり寂しいですね。。。
(といっても東横線が無くなってみなとみらい線として地下に潜っちゃったんで
 渋谷から桜木町へ、という私的ルートは先に無くなっちゃったんだけど)
当日は市の委託で国大吉田研の学生さん達が実測などをされていました。
また、テラコッタが残っている煙突については部分的に保存を検討されているそうで、
(外壁のタイルは1990年前後に張り替えていて、オリジナルではない)
解体は残念だけど、こういった継承措置を所有者や行政がしていこという姿勢には
敬意を表したいと思います。

さよなら神奈川都市交通
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