草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

陰腹(かげばら)って(>_<)奇想天外歌舞伎の真骨頂

2008年06月12日 | 歌舞伎
「新薄雪物語」は元は人形浄瑠璃という事だが、物語のインパクトを歌舞伎が見逃すはずはなく(笑)

簡単に言うと身に覚えのない罪に落とし入れられた許嫁同士をその両親が庇って身代わりに切腹しちゃうのだが、
事前に一旦腹を切っておいて、お互いがお詫びに行く!

切ったお腹はしっかり縛っていわば気力でちゃんと正装で、

結局お互いの子供の首を持って来ましたと言ってセーので箱を開けたら「願書」が入っているかわりにお詫びに私が切腹しますm(__)mっていう事です。

挙句の果てに奥さんにも「笑ってお別れしよう、亭主が笑えと言ってたら笑え!」なんていって、三人笑いとなる。

何が奇想天外って一回お腹切って縛って謝りに行くというのは凄い。
吉右衛門さん幸四郎さんに芝翫さんなんて大御所が不気味に笑っているから凄い。
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雨にもマケズ(^^;六月歌舞伎座昼の部

2008年06月12日 | 歌舞伎
歌舞伎座の楽しみはお芝居の他にもある。

銀座松屋や三越などのディスプレイだ

この浴衣は藍色にピンクの百合か桔梗の柄に帯が銀ラメ入りの白っぽい色合い。

写真には写ってないが下駄とピンクのオーガンジーがディスプレイされていた。

ヨモーギン娘に似合いそうだなぁ

と思うが値段は見なかった(笑)

あんころ娘にはミセスだから白地に淡い紫の桔梗で帯は黄色

って私も妄想族か?
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六月大歌舞伎夜の部 仁左衛門さんの浮気なら、、

2008年06月04日 | 歌舞伎
第一話は義経千本桜から「すし屋」
江戸時代にはどれくらい源平話が好まれたか(今も、というか少なくとも私の子供の頃も)平重盛が実は生きていてすし屋さんに預けられていたとー

すし屋の放蕩息子の権太が初めて親に認めて欲しくて自分の妻子までぎせにした計画も無情にも無駄に終わって非業の最後を遂げるが、このプリンスは涼やかに二人の女を捨てて仏門に入って行くわけだ。

第二話はお馴染み「身替座禅」歌舞伎の海外興行でもまんべんなく受けるんだ、万国共通なのね。やきもち焼きのやまのかみと浮気旦那(笑)
旦那が今日のかわゆい仁左衛門さんなら何でも許しちゃう
段四郎さんのちびっこオカミさんも迫力あった!

三話は「生きている小平」これは現代劇とも言える口語劇でわかりやすいが

怖い

最後に青白い顔の染さんの幽霊で終わるわけにはいかないという気配りか最後は華やかな「三人形」で賑やかに幕。
二代目錦之助さん美形でイイデスネ。
歌昇さんは体型から天性の奴さん。舞台に響くリズミカルな足音に明るい気分でお開きです。
今日は珍しく三階の三列から五列がバーッと空席で途中はとバスの団体さんでも来るかなと思ったが最後まで空いていた。

終演が9時17分とちょっと遅めだが、気持ちは分かるがまだ幕が閉まってないのに席を立って動くのは失礼だと思いますよ。
役者さんだって気持ち良く見栄切ってるんだから(^_^;)
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新橋演舞場五月大歌舞伎昼の部

2008年05月21日 | 歌舞伎
第一話「毛谷村」
染さんってこんな好い人の役が似合うなぁ

二番目の舞踊は上が福助さんの「藤娘」
真っ暗から一転、舞台いっぱいの松の枝から垂れる大振りの藤の花、赤いもうせんの上には黒紋付きのお囃子さんがズラリ。
福助さんの艶やか+可愛い+軽やかで引き込まれてしまった(笑)
白鷺は玉三郎さんかもしれないが藤娘はやっぱり福助さんがいいな(^O^)

中は染さんと亀次郎さんの「三社祭」中村兄弟はじめ何回か見たことがあるが、亀次郎さんの身軽な感じが印象的

下は歌昇さん錦之助さんの「勢獅子」獅子舞も奥が深そうだな、耳を立てたり、後ろ足で耳の後ろを掻いたり。
たまたま「国家の品格」を読み直していたので、歌舞伎の舞台に現れる江戸の街や武士道を意識してしまった(笑)
三話目の「一本刀土俵入り」も数回みたが吉右衛門さんは初めて。大きさは風格に比例するのか?年齢を感じさせない駒形茂平はしみじみとさせられた。

今日は三階の前から三列の五番だったが新橋演舞場は西側の二階と三階に花道を映すモニターがあり、しかも実物も7-3の場所は見られる上にほとんど正面でとても見やすかった。
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帰りには富司さんと小西真奈美?

2008年05月14日 | 歌舞伎
三階から降りて二階席からの方に合流したら、これまた着物を美しく着こなしている方!と思ったら富司さんだ。
一緒に歩いているのはあの背の高さと顔と目の小ささは小西真奈美さん?
イアフォンガイドを帰して又音羽屋さんの机でお客様にご挨拶をしていた。

キムタクの母ちゃん役でも出られていたが、梨園の奥様としても大活躍で中々ここまで両立される方も少ないだろう。
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五月団菊祭白浪五人男は一流エンターテイメント

2008年05月14日 | 歌舞伎
通し狂言でタイトルは「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」というが、有名な白浪五人男をみっちり堪能した。

筋がでたらめだけど豪快で面白いに尽きる 
浜松屋での恐喝から親子対面、滑川端での見栄、大詰めでの殺陣

外国人を連れて来るならいい演目かも。

もうひとつは華やかな踊りで「三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)」梅幸さんがビシッと決めてくださった。

帰りに歩きながら聞こえて来た会話「海老蔵って夜の部に出てた?」そりゃなかろうよ(^^;と思ったが。
確かに役柄もおとなしいがやはり団十郎さんを立てて目立たないようにしているのかな?
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歌舞伎座五月団菊祭も超満員

2008年05月10日 | 歌舞伎
1話目は「義経千本桜から渡海屋、大物浦」
平知盛は歌舞伎によくでてくる。平清盛の四男で源平の舞台でも賢い美男のイメージが出来上がっている。

史実では安徳天皇が亡くなったと聞いてもはやこれまでと鎧を二重に着て海に飛び込んで果てたらしいが、歌舞伎では派手に碇の綱を身体に巻き付けて碇を海に投げ落として最後に自分も海に引っ張りこまれるという塩梅。
以前浅草若手歌舞伎で獅童さんがやったかな?

二話目の「喜撰」は三津五郎さんの軽妙な踊りで楽しい(^-^)
と言いつつお腹いっぱいでちょっと居眠りしちゃった(笑)

三話めの「極付幡随長兵衛」(きわめつけばんずいいんちょうべえ)は今回は団十郎さんが長兵衛だが以前に菊五郎さんで見た記憶がある。

何れにしても今でいうと人材派遣の大ボスで超人望がある江戸の人気者

子役の玉太郎ちゃんがめっちゃお茶目で可愛いo(^-^)o

水野という旗本大名に目の敵にされて風呂場での立ち回りになるが
とにかく団十郎さん菊五郎さんの圧倒的な存在感が素敵だ。

イアフォンガイドの幕間のインタビューでも白血病から生還した後の人生はオマケみたいで、病気の後に運をもらったとはご謙遜だろうが、DVDでの稽古についての話なども興味深く聞いた。
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暗い→重い→超軽い四月大歌舞伎

2008年04月23日 | 歌舞伎
一話目は「将軍江戸を去る」三津五郎さん演じる徳川慶喜を説得して、無事に江戸城無血開城になる話だが、とにかく動きがなく、台詞が長い(^^;
ここ数日夜まで活動の日が続きかなり眠気が襲ってきた。真山青果の新歌舞伎の名作らしいが暗いなぁ、まぁこのあとの演目との組み合わせ的にはジャンルのバランスは良いかな(笑)

二話目はご存知「勧進帳」義経は玉三郎さん、富樫は勘三郎さんになんと弁慶が仁左衛門さんと豪華でございます。安心して楽しめる(笑)と言えばいいかな
「松島屋!」の掛け声がやたら女性からかかるのは仁左さま人気。
玉三郎さんはひょっとして義経ってこんなんだった?というリアリティまで感じる。

三話目の「浮かれ心中」は歌舞伎を見に来るようになって二年目位に初演でみた演目で、歌舞伎の何でもありを実感したが、二度目も変わらない面白さで勘三郎さんの宙乗りは圧巻。
徳川慶喜よりずっとキャラ的にお似合いの三津五郎さんが良い味出してます。

久しぶりにみた七之助さんのおいらんは益々美しい。

以前観たときにはたしか、張り込んで二等席だったためにかえって宙乗りが見えなくて悔しかったので、今回は三階の正面をとって正解(^o^)もう少し下手なら手ぬぐいが飛んできたがなぁ。

昨日から慣れない経理のエクセルと格闘していましたが、気分一新アァ笑った。
帰ったらまた頑張ろう(^^;
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意外な出会いの歌舞伎座四月昼の部

2008年04月16日 | 歌舞伎
以前の職場のスタッフ二人と約束をしていたが急遽一人が行けなくなり、ついにつきみ野の姫さま又の名を名古屋嬢姫をゲット。

藤姫と偶然お名前が一緒に加え、藤姫のお嬢さんが只今留学中のニュージーランドはつきみ野姫の第2の故郷。
ということでお話しも弾み良かった。

さて今月は仁左衛門さん玉三郎さんに勘三郎さんの顔合わせで豪華絢爛。

一話目の「本朝廿四孝-十種香」はなんといっても時蔵さんの八重垣姫の可愛らしさにつきます。最近なんかで表彰されたとかでおめでとうございます。

内容は歌舞伎らしさ満開の実は誰々だったが実は違って(笑)みたいなだけど、少ない動きの舞台の拵えとか、昔の色男やお姫様の様式美を堪能するっていうタイプのお芝居です。
二話目の「熊野」はくまのではなくて、「ゆや」と読んで、遠江(とおとうみ)の国からきた絶世の美女の玉三郎さん演じる熊野が仁左衛門さんの平宗盛にお母さんが病気だから国に帰して欲しいとお願いしますがお花見に行かなきゃと却下され、悲しさ全開でも仕方なくお供したが、そこでの悲しい舞に宗盛も帰す決意をしたが実はその後平家が滅亡したので、この二人も再会することはなかったというお話しを能仕立てで優雅に表したもの。
美男美女の優雅な舞台にうっとりだ

最後の「刺青奇偶」は(いれずみちょうはん)と読んで、博打で身を持ち崩した勘三郎さんの半太郎が、不幸続きで入水自殺をしようとした玉三郎さんの酌婦のお仲を救う場面から始まる。

本当には水に濡れていない着物が玉三郎さんがまるでびしょ濡れの様に歩いたり転んだりするのにびっくり!

後半は若干暗めの芝居でもう少しテンポが欲しいかなと思うけど、勘三郎さん玉三郎さんに最後に物凄い存在感で登場の仁左衛門さんと重厚な芝居になっていた。

せっかく幸せを掴みかけていたお仲が病気になってしまい、もう博打をしないでという祈りを込めてサイコロの刺青を彫るあたりが結構泣ける。
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歌舞伎座120年新春大歌舞伎夜の部は未だまだお正月気分

2008年01月24日 | 歌舞伎
「鶴寿千歳」(かくじゅせんざい)人間国宝の芝翫さん・富十郎さんの舞は歳と貫禄がそのもので一番安心して見られた。

歌舞伎はぶっ飛んでいるので結構若い設定もあるがやはり限界ってものがあるだろう(笑)と突っ込みたくなるが、これとか三話の助六のお母さんはベストポジションかと

歌昇さん錦之助さん・孝太郎さんの松竹梅は中堅どころということね。

前の列にちょっと年配の外人さんが四人いるがちゃんと英語のイァフォンガイドを聞いて楽しんでおられる。開幕から日本酒のカッブでお箸も上手に使ってお弁当も食べている

二話目の「連獅子」は松本幸四郎さん染さんの親子獅子で中々迫力もあるし染さんの童顔がそれなりに良いな(笑)

中村屋のと少し振り付けも違うような気がしたが、最後の染さんの毛振りは若々しい迫力がある。

三話目の「助六」は色々趣向を凝らしていて、なんでも助六の公演が決まると後援会に連絡が入って三味線や唄いを一生懸命お稽古をしてなんとかという名取をもらって顔を見せずに演奏をする「ますみ会」という名前で舞台に上がるとか。

そういえばもも姫のおしめさまのご学友(お嬢様女子大だからね)が出るらしいが、今日舞台の向こうを必死に見たけど若いお姉ちゃんみたいな感じの方はいなさそうだった。
希望者多数で代わりばんこにでるのねきっと。
大分前に助六を見たが今日は解説が良くて、ゆったりと楽しめた。
大意はなくて、おいらんの華やかな衣装を楽しんだり、今回の時蔵さんのやった時勢を取り入れた三枚目に笑ったり(フランスの勲章や紫叙褒章や最後はそんなの関係ないでオッパッピーまで)

団十郎さんのよく通る声が良いし、福助さんの揚巻は本当に素敵。
帰りの田園都市線が止まってくれて日比谷線で菊名周りで帰っているのでブログがサクサク捗りますが、さすがに中目黒で東横線の快速に人が多過ぎて乗れなかった時には焦った。
無事に復旧したようでぼちぼち長津田で乗り換えます。やれやれ
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