草もち姫 徒然なるままに

日暮し、PCにむかひて心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

でたっ!!イナバウワー@3月歌舞伎座昼の部

2006年03月10日 | 歌舞伎
ヨモーギン娘が修学旅行に行っているので昼・夜と連日で観劇しました。まずは昼の部の義経千本桜の吉野山という演目で、東蔵さんが「荒川静香のイナバウワー!じゃなくて、、静御前の、、」ときた。さすが庶民の味方、歌舞伎座ですねぇ。福助さんの静御前がとてもきれいでしたよ。けど楽屋では「静御前!!しずか。イナバウワー」ってやってるんでしょうかぁ?楽しそう。幸四郎さんの佐藤忠信実は狐の子供もとても色っぽいし可愛いし。昨晩見た気がふれた演技が残っているので余計に感激ひとしお。役者ってすごい。
1つ目の演目の「吉例寿曾我」では階段が90度反り返るというダイナミックな大道具にビックリ。なんかカッコいいですよ。
3話目の「道明寺」は菅丞相(菅原道真)役の片岡仁左衛門さんが主人公なんですけど、ほとんど動きのない役で、公家さんのお上品な語りが売りというものでしたが、この母親役の「寛寿」という役をされた福助さんの父上の芝翫丈があのお歳でしかも先月病気で休養されていたというのにものすごい運動量をこなされていたのはビックリしました。さすが人間国宝です。
2時間という長いお芝居でしたが、全然飽きずに楽しめました。隣のおばちゃんは始めの10分過ぎからいびきをかき出して爆睡。最後のほうではよほど起こしてあげようかと、、思った次第でした。片岡仁左衛門さんにそっくりの愛之助さん実は親戚ではなくて部屋弟子らしいけど何であんなに似てるのかな?孝太郎さんの影が薄くなってしまう。頑張ってね孝太郎君。


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幸四郎さんの気が違った!!3月歌舞伎座夜の部

2006年03月10日 | 歌舞伎
悪質サラ金からの借金を苦に3人が自殺してやっと悪質業者が捕まったというニュースがあったばかりでしたので3話目の『水天宮利用深川』は見ていて切なかった。江戸から明治になるころ、元武士たちはいろいろな形で揺れ動いて、幸四郎さん演じる船津幸兵衛というのもその1人、筆売りをしているが2人の娘の姉は母が死んだときから目が見えなくなり、更に生まれたばかりの乳飲み子がいる。借りた2円が10円にもなっていて、もう死ぬしかないというところまで追い詰められてというストーリーで例のニュースが身につまされる。乳飲み子を殺そうとした父は遂に気が狂ってしまうのだが、これがまた上手い。精神薄弱とか場かとかを演じられる役者は一流というが本当にそう思う。
 1話目の猿回しのサルの演技もなかなかで面白く、2話目の「2人椀久」の菊之助さんはますます磨きのかかった怪しい美しさで、圧倒された。
 例の事件だが、自殺しないと捕まえてくれないというのは本当に納得がいかないな。法定利息の200倍って、、かなり長期にわたって取立てがあったし、近所の関係ないうちにも及んでいたというじゃないか、、何で何で?今度知り合いの札幌のおまわりさんに聞いてみようっと。
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