佐保姫と熊野古道を歩いたり、鳥羽のホテルで温泉三昧の旅をしました。夜行バスで乗り込み、初日に17キロの山道を歩いて熊野堪能。
2日目は本宮までの人気ルートを歩き、船で熊野川を下って速玉大社に寄ったり、コスプレしたり、勝浦の港をちょっと体験する。
3日目は観光バスで那智の滝、那智大社を巡り、佐保姫の息子さんからプレゼントされたホテルに宿泊の旅。
あれこれ調べながらツアーを組み立てていくのは本当に楽しい作業。
佐保姫に数回お伺いを立てましたが「特に行きたいところもしたいこともなく、「くるしゅうない」(笑)ってことだったので最終日は私の行きたい場所を提案しました。
せっかく中部地方まで来るので、「東海道のどこかをかすらないかな?」と思って調べると帰り道に「どこかに」寄れそう。
どこかに、、位ぼんやりの位置関係でしたが、以前ちょっと気になって調べていた「藤川宿」なら寄れそうです。
子供のころから近くにあったのに行っていない「豊川稲荷」にもぜひ行ってみたい。
てことで最終日鳥羽→近鉄(→名古屋)→名鉄(→藤川)を利用して到着しました。「藤川」駅。岡崎の象徴、大きな家康様も雨にぬれておりました(^^ゞ
丁寧な作りのホームページがあるので期待した通り、かそれ以上に整備されており「道の駅 藤川」の案内スタッフさんも感じがいいです。広重パッケージに惹かれておせんべい購入
問題は雨でした(;´・ω・)どうやら電車で雨を連れて移動する感じになり、名古屋でせっかく「雨止んだ!」と思ったけど結局藤川では雨雲に追いついてしまい雨降り状態。
基本「雨の日は歩かない」んですけど、、わざわざ遠くまで来たし、一人なら強硬?ですが?しかし、佐保姫も快諾してくれたのでひどい雨にならないうちは歩こうとスタート。
昔名産だったがいつしか途絶えた「むらさき麦」を最近また作り出したということで、ちょうどこの2週間くらいがいい時期のようで数日後には刈り取る予定だそうです。
国道沿いに大きな麦畑があるという場所まで来ましたが、ほとんど刈り取られていました。確かに穂の部分が紫かも?
その代わり?隣の田んぼには「岡崎市制100周年」の文字とゆるキャラの「オカザえもん」の顔を苗で作っていました。一足先に拝見!これから伸びたら楽しみ(*^_^*)
松並木も久しぶりに見ました。熊野は杉だらけでしたのでちょっと新鮮。西棒鼻、一里塚もあります。「棒鼻」は宿場の端という事で「見附(検察所)があったかどうかは分りません。箱根や保土ヶ谷などの要所でなければ見附は必要なかったのかも?「むらさき麦」を詠んだ芭蕉の句碑が十王堂の境内にあります。「爰(ここ)も三河 むらさき麦の かきつはた」
小学校の近くは、まだまだ刈り取られておりませんでした。
橋の「江戸寄り」が平仮名で、「京都寄り」が漢字、、という説はあっているかな?小さな「百田川(ひゃくたがわ)」にかかる「宿場橋(しゅくばはし)」ここは該当するけど、、
「本陣跡」は資料館になっているようですが月曜は生憎定休日、もう一回おいでってことかな?
本宿後の裏側にも麦畑、石垣は当時の物のようでした。
その隣りが最近「本陣広場」になったらしく、真新しい「高札」がありました。国語教師の佐保姫はこういう文書を初見でスラスラ読んで下さるので嬉しい(笑)
役所からのお達しだけじゃなくて「親子兄弟夫婦仲良く」とか「火つけは重罪、かくまっても同罪」、「ここからここまで幾らかかります」など沢山の情報や教えも書いてあるが、読める人がどのくらいいたか?
古い家屋やお店も残っています。「米屋」さんの前には広重様の浮世絵、「人形処粟生」さんは創業50年くらいですが老舗の雰囲気があります。二つのお節句後でちょっとゆっくりするのかと思いきや、、もう来年の見本市の準備なんだそうです。
百田川沿いの裏道も風情があります。「明星院」の門は「イヌマキ」(植物の槇)で出来ていて、きれいに手入れされていました。小川と一体の生活感が残ります。
遂に「東棒鼻」です。広重様の浮世絵は幕府の命を受けた使者たちを、宿場の外れまで迎えに出た人々の緊張した様子が描かれています。中央の二頭の馬に御幣が立てられていることから、毎年旧暦の8月に幕府から京都の御所へ馬を献上する一行を描いたものといわれています。
この浮世絵に似せて立て札も置いてあるとは!親切な事です。なので今回は細部にわたって解説を(笑)
御幣を乗せた馬。実際に広重が随行した御馬献上とも言われます。役人たちは行列を前に紋付袴姿で畏まっている、横で子犬が無邪気に遊んでいる、
こういうシーンに「萌え~」るんですね。私は息子のお下がりの完全雨具と誕生日に貰ったハットで傘なしで歩けました。万が一と持参したリュックカバーも大活躍でした。
ここから「名電中山駅」までは少し大きな国道→途中から「東海道」を歩きました。一駅分、距離的には3キロくらいでしたが、私の広重ごっこでは忘れられない区間になりました。
雨の中お付き合い下さった佐保姫に感謝m(__)m