10月28日の蚤の市へ行ったとき、山門脇に「火渡り護摩受付 11月23日1時」と書かれた看板があった。
火渡りを見たことがなかったので、一度は見てみたいなと思っていた。
前日の予報では雨だったが、当日の朝になると曇りの予報に変わっていた。
昼食を食べ急い出かけたが、着いたのは午後1時ちょうどだった。
山門の外からみると境内は人で一杯だった。
境内は竹とそれを結ぶ縄で囲われた空間があり、その周りを人が取り巻いていた。
その中央、参道の石畳の上には、緑の杉の枝が積み上げてあった。
周囲の写真を撮っていると法螺貝の音が聞こえてきた。
音は北側の道路の方から聞こえた。見ると道路の向こう側の歩道を歩く人達がいた。
山伏の装束を着けた一団が一列に並んでいた。その列は道路を渡り、山門の方へやってきた。
山門を入ると左へ行き、竹と縄でつくられた囲いの前で止まった。
すぐ中へ入るのかと思ったら、そこに留まって儀式を始めた。
どうやら正統な山伏なのかどうかを確認しているようだった。
それが終わると山伏達は囲いの中へ入り、囲いに沿って並んだ。
本堂側に作られた祭壇に色々なものが用意されていて、斧、刀、弓矢の順で魔を払う儀式が行われた。
矢は中央の杉の葉の四隅に打ち込まれ、最後に山門側の正面に打ち込まれた。
それらが終わると、祭壇のろうそくから採った火を竹棒の先に付け、両側から杉の葉に点火した。
すぐ白い煙が上がり、しばらくするともくもくと煙があがった。
会場の案内係りから、風向きによって煙がくる場合があるので、山伏の指示にしたがって下さいとの注意があった。
最初、煙は南側になびいたので安心していた。
ところが、炎が上がり始めると、いきなり北向きに変わり、すごい熱気が顔にあたった。
そこにいた人達は慌てて、1~2メートルほど後ろに下がった。
それでも熱く、手をかざして顔を隠す人が多かった。そこから逃げ出す人もいた。
囲いの中は、お経を読んだり、火の管理をする山伏の他に、周囲の人にお札を勧める山伏もいた。
お札を売る山伏は火に背を向ける訳で、剃髪した頭に直接熱気があたる。
写真の山伏さんも、後頭部を自分の手で守りながら、お札を掲げていた。本当に熱そうだった。
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