川越雑記帳2(川越見て歩き)

雀ノ森のお焚き上げ・祭りの本番


お焚き上げの開始は午後8時となっていたので、すこし前に雀ノ森へ行った。

神社の前の雰囲気は、昼間とは一変していた。

いろいろな所に照明があり、かなり明るい。

警備員もいて、境内には大勢の人が見えた。

以前は、消防車も待機していた気がするが、その姿はなかった。



参道の左側、雀ノ森会館の前には露店が並んでいた。



会館の中には白装束の人達がいて、お焚き上げに備えている様子が見えた。



祭りに来た人の多くは、会館の前に集まっていた。

祭り囃子に合わせて、おかめ姿で踊る姿が見えた。



この踊は、すぐに白狐に代わり、その後、ひょっとこも踊った。






会館の前にも桜並木に沿って、露店が並んでいた。

一番手前が、子供用の玩具を売っていたが、他は全て食べ物を売っている。

露店の数は、以前(かなり前)にくらべると、数も内容も変わっている。

昔は子供の数も多かったからかも知れないが、玩具、ヨーヨー、金魚すくいなど、祭りの定番の店が並んでいた。



昼間みたテントの中では、両側の挑燈が内部を明るくしていた。



8時になった頃に場内放送があり、祭り本番のお焚き上げの開始を知らせた。

白装束の行者の姿を人達は、会館を出ると、まず最初に富士塚へ上っていった。



小さな塚で、上も狭いが、頂上の祠のまえで祈りをささげていた。



その後富士塚を下り、白いテントの中に入り、椅子に座り、ここで神主の御祓を受けていたようだった。



それも終ると、いよいよ注連縄の中へ、左廻りに列をなして入って来た。



中央の薪の山を中心に、間隔をあけて十数人がならんだ。

手には、長い箸を持っている。

一人が薪に近づき、上部に火をつける。



火は直ぐに大きな炎となって燃え上がり、周囲がさっと明るくなった。



その後、一升びんの酒を火に注ぎ、さらに火勢は増した。



いよいよ、お焚き上げが始まる。

まず、一人の行者が、白い紙を箸で挟んで、炎の中に入れ上の方へ導く。

このとき、「家内安全」「商売繁盛」などと叫び、後に願いの主の名前や、会社、町名などを続ける。



最初のうちは、一人ずつ願を唱て紙を燃やすが、次第にそのピッチはあがり、同時に数人が火に投じようになる。





周囲で見ている私たちでもかなり暑いので、火に近づいた人は相当熱いと思う。



火は時に、風に煽られて姿を変える。



高く燃え上がり、近くの桜の枝に燃え移りそうにもなる。

実際、枝葉が少し燃えたように見えることもあった。




お焚き上げは、手持ちの紙がなくなるまで続くが、途中で追加されるものあった。



やがて、全ての紙を焚きつくすと、行者たちは、また左廻りで注連縄の外へ出ていった。

これでお焚き上げは終わりである。

薪は低くなったが、まだかなり燃えている。

早く火勢を衰えさせるため、鉤の付いた棒で燃える薪を崩していた。



お焚き上げを見ていた人の姿は急に少なくなり、わずかに残り火を見ている人がいた。



会館の屋根越し、NTTの電波塔の赤いライトが見えた。



以前は、お焚き上げの前には盆踊りも行われ、さらに祭りの雰囲気を盛り上げていた。

少し雰囲気は変わった気がするが、お焚き上げと祭囃子はそのままで、祭りの伝統がよく引き継がれていると感じた。

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