ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

夏のよそおひ 近江上布

2009-06-12 22:50:31 | 職人芸
近江の新之助上布さんの展示会が
明日までとなりました。

私は、現場主義者です。
モノづくりの現場を一番信じています。
職人が、魂を込めて、信念を持って仕事をしていれば
胸を張って、生きていける世の中へ向かえばいいと
心から思います。

現実は、思うに任せないことばかりです。

自分がいいと思うものを、正直に作ること。
その仕事で、十分生活が成り立つこと。
いい仕事をしていれば、敬愛されること。
いい仕事を、使う人が分かること。

そんなことが、絵にかいたモチではなく
そんな些細な、職人の人生をかけた願いが
世の中に理解されればいいと
私もそちら側で、生きていきたいと願います。

しかし、今は数字のやり取りや、机上の理屈を並べて
カッコよく生きている人が、多いこと
また、そういう人がリスペクトされ、人が寄ってきて利権なんかが生じたり。


かっこ悪い夢を選んだことが
そんなにカッコ悪いのか。

泥臭く、地べたに足をつけて地道にものを作ることが
こんなに軽視されていいものか。

泥臭い仕事をいとわない職人さんたちと話すと
いろいろなことを必死に考えています。
その考えは、霞が関や六本木ヒルズで考えられていること
に比べて、レベルが低いのだと思う人がいたら、
まず、彼らと話して見て。
カルチャーショックを受けると思います。
価値観ひっくり返ります。

私は、どんな業種でも、泥臭い現場から新しい未来は生まれると信じています。