ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

銀座の奥座敷、築地の裏 新富町という異界

2009-07-07 22:51:55 | 日本文化
新富町を訪れたのは二度目です。

銀座から歩くとけっこうあります。

入舟町の手前、少し行くと月島、佃島界隈

某巨大広告代理店の城下町でしたが、移転しちゃいました。

そんな現在の喧騒から取り残されたような、コンクリートに囲まれた古い家屋や細い路地。

高速道路にかかる橋は、京都の祇園白川にかかる橋の風情もあり。


ハイブランドのフラッグショップが立ち並ぶ、銀座の表通りからは
うかがい知れない生活感たっぷりの下町です。
どんなに世界のブランドが軒を連ねても、銀座界隈がまぎれもなく下町であることを、思い出させてくれました。
きらびやかな街の裏側の異界。
新富町は、そんなタイムスリップな感じがする町です。


足袋を誂えに行きました。
小さな老舗の足袋屋さん、新富町にぴったりです。
そこで誂えた足袋で、下町を闊歩、いいですねえ。と悦に入り。


でも、近くには、何とも今風にそそるカフェとかもあり。

そんなアンバランスな感じも好きです。

農家って

2009-07-07 00:51:02 | 日本文化
西日本の田舎へ行きました。
農村です。
農家です。

瓦ぶき屋根の、田圃に囲まれた、のどかなところです。

のんびりしていいところですが、二三日逗留すると、いろいろと気づくことが。

まず。

農家の人って、働き者です。
男性も働き者ですが、お嫁さんは本当に大変。

田舎はやはり男性社会ですし、裏方は女性に任されています。
任されていても、所詮裏方。雑用や汚れ仕事も一切合財引きうけて
お客さんにも笑顔で接待し、親戚を把握して対応し、車でしか移動できないので
みんなの足代わりに運転して…

あー、私にはとてもできないことばかり。

お手伝いの私も、あまりの扱いに(家事の人足状態)キレかかりましたが、
お嫁さんの大変さのお役に少しは立っていると思えば、ぐっと我慢できました。

ああ、これが日本だな、日本の家族だな。
日本文化を大事にしたいということは、これも受け入れなkればならないんだな。
そう考えると、少し複雑です。

でも、この家族体制の上に、日本文化が成り立っているわけで、
男性の仕事の陰には、信じられないくらい献身的な女性の内助の功があるわけで。
それも含めて、伝統や文化です、それが日本です。

つくづく体で感じました。


畳の上のくらしの気持ちよさも、一緒に感じてきました。
畳、いいですよ。
絨毯やフローリングより、日本の気候には合っていると思います。




もうひとつ
山間部なので棚田でしたが、休耕田の多いこと。
一度休耕田になると、再度田圃に知るのは難しいと聞きました。

私はやはり、減反政策には反対です。
日本のコメ作りは農業の基幹ですから、なくすわけにはいきません。
しかし、小規模の兼業農家が自分の家の分だけ生産している農業は
やはり不自然だし、将来性はないとおもいます。
農家は、専業で生きていけるようにすべきです。
リストラクチャリングは必要でしょう。

食糧自給率がこのままでいいとも、米作りが今のままでいいとも
思えません。

このまま休耕田が増えれば、この農村も荒れて行くでしょう。

二大政党、どちらも減反政策維持ですね、支持しがたいなあ。
将来の見通しがさっぱりわかりません。