ここは、お江戸上野のお山のお膝元の下町です。
下町ですが、浅草とか上野のような繁華街、商売の地でもなく、元色町でもなく
なんとなく、隙間にすっぽりと落ちちゃったような町です。
一軒間口、二件間口の家族経営の小さな町工場とか、小さな卸問屋とかが多く
小さな材木屋さん、ガラス扱い会社、が多いのも特徴です。革製品、鞄、アクセサリー関係も多いですね、職人さんが多く住んでいます。
そんな忘れられたようなこの辺りは、ここ10年くらいの間に、古い建物が新しいマンションに数多く立て替えられています。私もそんなマンションの一つにすんでいますが、私がこして来てから10年、かなりマンションだらけになりました。
マンションもそれぞれの土地が小さいからか、中小規模のファミリー層、老人世帯向けや、単身世帯向けのような小さいマンションが多いです。
気になるのは、新しい建物の色、形です。
どうも、この町のおっとりした風景に違和感を発する新築のたてもの。
なぜ、白くて四角くて、ピカピカなんだろう?と思うのですが・・・設計された方に聞いてみたいなあ。
この辺でよく雑誌にも取り上げられる人気カフェナンバー2は
合羽橋珈琲 と iriyaplus cafe ですが、どちらも古民家再生リノベーションの建物で、これが落ち着くから人気なんじゃないかと思うのですが。
新築を建てる施主は、きれいでピカピカがいいのでしょうか。
森に生えている毒キノコ?里山に落ちている空のペットボトル?なんて言い過ぎかなあ。
見た目にも、もう少しいい感じの町にしたいものだと、思うのです。