舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

「偽」

2007-12-12 23:55:39 | 徒然話
毎年恒例の「今年の漢字」が発表されました。
いつも注目しているのですが、「ええ?なんでソレ???」と思うものが多い中、今年のは久々のヒットでしたね。
ずばり、「偽」

うんうん。確かにこりゃ今年の世相を反映する漢字だわ。
何たって今年はどこもかしこも「偽」だらけ!!偽ミッキーマウスや偽ドラえもん(ガリガリに痩せている)、偽キティ(ヒゲが縮れてる)、偽ハム太郎(なんかものすごい凶悪そう)で名高い(笑)中国の某遊園地もある意味凄かったけど、食品会社の偽装なんてほんとにひどかった。
でもよく見ると、偽装内容じたいはあんがい大したことなかったところも多かったんですよね。もともとの自社基準が厳しかったりして、その程度の期限切れならけっこう食べてたよ?みたいな(もちろんミー●ホープは別!!!つーかあんだけのことやっといて何がホープじゃコラ)。

何が悪いって、偽装発覚後の態度ですよ。
偽装したのは確かに手前の会社なのに謝罪の言葉もなかったり、罪を他人になすりつけたり、嘘を隠すための新たな嘘をつき重ねたり、みっともなかったのなんの。
あなた方本当に大人ですか。というより人間としてどれだけ小さいのでしょう。よくそれで会社経営とかやっていけたねえ。あ、そういう器でない人がやってたから、こういう結果になったのか。

間違いは誰でもします(あんまり犯罪レベルのはもちろんダメですけど)。大切なのはその後の責任の取り方ですよね。
もし百歩譲ってほんとに経営陣の与り知らぬところで偽装が行われていたのだとしても、従業員の犯した罪は経営者の罪です
罪を犯す人を雇っていた責任、社内に罪を犯すような状況を作った責任、罪に気づかなかった責任、それらはみな経営者の罪です。
だからいくら直接指示を下していなかろうと、一番責任の重いのは経営者なのです。


そうそう、ご周知のとおりうちのダンス教室にはインストラクターなるものが一人もいません。
それは「来もしない主宰者の名を騙ってほかの人が指導にあたること」じたいがもうすでに偽装だと思っているからというのもありますが(それは「うちの踊りを踊りたい!」と言って来てくださった方にあまりにも失礼です)、それより何より、今回のいろんな偽装事件と同じく「インストラクターの過ちは主宰者の責任」だからです。

例えばインストラクターが変な教え方をしたために(あるいは教え方が不十分だったために)生徒さんが腰を痛めたり変な癖を付けてしまったりしたら、たとえ主宰者がその指導にまったく関わっていなくたって、それは主宰者の責任です。
だったら自分達で納得のいくように直接レッスンした方がいいに決まっています。

うちの規模でインストラクターが一人もいないと言うとたいていの人は驚くのですが、むしろ「自分達の目の直接届かない規模まで手を広げるべきではない」と我々は考えます。
そこを欲張って目先の利益を追求すると、某英会話学校のような事態になってしまうんですね。

今年いろんな偽装事件を起こした人たちもそうなのでしょう。みんな、その場しのぎの利益に目がくらんで、利益より遥かに大切にしなくちゃならないことをおもいっきし怠っちゃったんですねえ。
まあこういう世の中だから、特に大きな会社になると誠意だけでは渡っていけないんだと思うけど、それもなんだか本末転倒というか皮肉な話です。
会社だって経営者のポリシーを貫けるような、いえ少なくとも偽装に手を染めなくてもいいような、身の丈に合った規模で経営していけばいいと思うんですが。大人の世界は、そう簡単じゃないのかねえ。

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