舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

「ハワイのフラ」って...?

2006-10-11 23:33:55 | ダンス話&スタジオM
昨日お話ししたフラ公演の話題で、「ハワイの人の踊りはフィーリングが違う」と書きました。
ではどこが違うのかというと、一番大きいのは「音に合わせるかカウントに合わせるか」の違いだと思います。

ハワイアンミュージックには独特の「間」があるため、曲にあわせて踊っていれば自然と踊りにも同じ「間」が生まれます(注:あくまでも「ハワイの」奏者の音楽ですよ)。
そのためには普段から音に合わせて練習していかなければなりませんね。
ところが、普段カウントでばかり練習してしまっていると、音に合わせて踊っているはずなのに音を無視するという事態が起きてしまうわけです。

これには踊り方以前の問題もありますね。
振り付けの時点でカウント中心に考えられたもの(音が引っ張ってるのに無視してステップ踏んじゃってたりなど)だと、いくら踊り方でがんばってもどうしようもありません。

とはいっても初めに覚える時点ではカウントは必要悪なので、例えばウチの場合、音で考えた振り付けに後から説明用カウントをつけます(笑)。
それでもカウントではどうしても微妙なタイミングを言い表せません。だから結局、「カウントで踊っているときと曲がかかったときの踊り方が全然違う」なんて事態が起きてしまうのです。
最初は混乱してしまうかもしれませんが(ゴメンナサイ)、音に慣れてくればじょじょに音に合った踊り方の方がずっとシックリいくようになってくるはずです

ちなみに私は生まれてこのかたカウントで踊りを覚えた試しがありません。
だからしばしばレッスン前に「こんなのカウントじゃ表せないのよぉ!」と憤る私と、「それじゃみんなに説明できないでしょうがァァ!!」と反論するマミちゃんが対立します(笑)。
あと、カウントのかわりに歌いながらでないと踊りが出てこないという奇癖も発症しています。

私が生まれてこのかたやった試しがないことはもう一つあり、それは振付けを紙に書いて覚えることです。
これも「カウントで覚えること」と関連しているかもしれません。何故なら紙上であらわすには、音に対応した書き方はあまりに難しく、カウントに直すしかなくなってしまうからです。

もちろん忘れないように重要箇所をメモしておくのは必ずしも悪いことではありません。
しかし、メモを頼りに振り付けを覚えるのは本末転倒です。

メモを頼りに覚えた踊りの問題点は二つ。
まず、さっき述べたようなカウントで踊る踊りになってしまい、音に合わない踊りが出来上がること。
もうひとつは、「見る」「あなた」「月」みたいにブロックで覚えてしまい、じつは最も肝心な「動きと動きのつなぎ目」が習得できなくなることです。そうすると、まさしく紙に書いたような平面的な踊りが出来上がります。
いずれにしても、これじゃ美しい踊りは期待できません。

そうはいってもねえ、書かなきゃ覚えられないよ、とおっしゃる方も多いことでしょう。
もし、メモで覚えることにもなにがしか利点があるとするならば、それは「書いたことによって自分が覚える効果」です。
私は踊りを書いて覚えたことはありませんが、学生時代のテスト一夜漬けは「書くこと」と「声に出すこと」の徹底で乗り切ってきましたからね。
高校時代なぞ、秦の始皇帝から始まる腹立たしいほど長くて覚えることが多くてわけわからん名前の人ばっかり出てくる中国史を、ひたすら一晩書きまくっただけで97点取ったことがありました。
いやあ、前の晩に「こんな名前の人いたっけか」なんて歴史上の人物数十人と遭遇したのに、何とかなるものです。
だからテスト勉強なんざ一晩で充分です。あっ違った。その話じゃないですね。書くと記憶力にすごくいい影響を与えるという、そっちのお話でしたね。

だから、ひとが書いたメモのコピーで覚えるというのは、書いて覚える効果すら期待できない最もお勧めできない覚え方です。
書かれたものがあると「覚えたような気」になってしまうのも恐いですね。

一気にたくさん覚えようとしなくていいから、少しずつ、でも必ず自分の頭と身体でもって覚え込んでいくのが、振り付けをステキに踊れるよう身に付けるコツだと思います。

パンパシフィックフラエキシビジョン

2006-10-10 23:55:50 | ダンス話&スタジオM
3日間にわたって開かれた「パン・パシフィック・フラ・エキシビジョン」、昨日の公演を見て参りました

毎年フラ雑誌に大きな広告が出ているので気になっていた折、主催のコハラカンパニーのヒデさんに色々とお世話になった縁で、ようやく今年観にいくことになったのでした。

会場は三軒茶屋の「昭和女子大学人見記念講堂」です。
しかしどうせ大学の講堂を使うならウチの大学を使って下さいよお、とつねづね思っていたのですが、ありゃりゃ。この講堂ときたら今市文化会館なみの大きさじゃありませんか。
驚きつつ中に入り、何軒かのフラショップが出店しているのを覗いてパウンドケーキを買って(だからなんでこの期に及んでまず飯なんだ)から客席へ。

我々の席は5列目でしたので、遥か前方まで広大な客席を歩いてゆく過程で、かなり大多数の方に我々の存在に気付かれてしまいました(笑)。
その中でも特に驚愕したのは、シルバー大ハワイアンクラブ北校の方にお会いしたことです
さらに仰け反ることに、その方はあの!!ロバート・カジメロ氏率いる名門ハラウ・ナー・カマレイのトップダンサーのお友達だというのです!!!!!し、ししし、知らなかった。

驚きも醒めやらぬままにショーがスタート。
公演はハワイからのゲストによるカヒコ、日本の教室によるアウアナ、そして再びハワイのダンサーによるアウアナの三部構成でした。

あ、画像が当日のパンフレットの表紙です。
中身はですね、私の黒いコメントがドロドロと渦巻いてる...もとい、書き込みでいっぱいです(笑)。
何しろ日本でこういうショーを見たのは初めてなので、何かと珍しかったのですよ。

ハワイからはいくつかのグループ(アメリカ本土含む)が出てらっしゃいましたが、やはり前述のカジメロ氏のナー・カマレイのレベルは群を抜いていましたね。
一糸乱れぬ踊り、息をもつかせぬ鮮やかなフォーメーション、エレガントで軽いのにパワーも感じる踊り方etc...。
特にこの「踊り方」というのは重要です。
今回改めて感じましたが、ハワイの人の踊り方には独特なフィーリングがあります。それは小技でどうにかなるものじゃありません。大人になってからいくら外国語に秀でても、発音を身に付けるのは至難の業であるのとまったく同じですね。
私もこのフィーリングに1ミリでも近付きたいですなあ。

しかしですね、一番痛切に感じたのはやっぱり衣装は大切だということでした。
この公演は、ダンサーがほぼ一曲ごとに入れ替わってテンポ良く構成されていました。つまり一種類の衣装で踊られるのはたいてい一曲で、それだけに衣装の印象がとりわけ強いのです。
踊りの上手さ云々よりも、まず衣装で判断することになってくるわけですね。

だから衣装によってこれから始まる踊りに期待したりその逆だったりするのですが、一番まずいのは既存のデザインの粗悪なパクリをしてしまうことです。
いや、パクリじゃなくってあたしが考えたのよとおっしゃる方もあるかもしれませんが、メジャーどころすなわちメリモのカムエラとかと被ってたらパクリとおもわれるのが普通です。
パクってもいいんですよ。でも、パクるときは前作を凌いだものにしなくちゃ絶対ダメです。

たとえば私の本能がどうしようもなく愛しているカリフォルニアの「リリノエ」の女性ダンサーが今年のメリーモナークのアウアナで着たドレスです。
彼女たちはウェストで切り替えた赤一色のドレスで登場しました。ウェストで切り替えた赤一色のドレスといえば、誰もが思い出すのが生前のパレカさんがデザインした2001年カムエラのスタンドカラーのドレスでしょう。レイもおなじくイエローでした。
もちろんリリノエのドレスのデザイナーがカムエラを全く意識しないでこのドレスを選んだ可能性だって、ないわけではありません(踊りを見ると随所にカムエラの影響とおぼしきものを感じるので、それはない気がしますが)。赤に黄色を合わせるのも定番といえばそうですし。

そのへんの真相はともかく、確かなのは、リリノエのドレスはこれ以上ないほど素敵だった筈のカムエラのドレスにもまったく劣っていなかったということです。
例えば襟の形などリリノエ版のほうが素敵でしたし、スカートのシルエットもゴージャスで、髪型もより動きのあるスタイルにアレンジ。
同系統でいく場合は、このようにより素敵によりゴージャスにいかなくっちゃいけません。

というわけで、今回の公演の来場者アンケートで「観たいハラウは?」と訊かれたとき、力強い筆跡で「リリノエ」と即答したのでした。
ちなみに「呼んでほしいミュージシャンは?」という質問にもズラズラと名前を羅列しましたが....まずダメでしょうな、趣味がマニアックすぎて(笑)。

とりあえず大成功!!

2006-10-09 23:36:08 | ダンス話&スタジオM
昨日「フラダンスとりあえず」の皆さんと一緒に、鹿沼の敬老祭に出てきました

私たちは10時前に会場に到着。朝アレルギー(そんなのあるか)の私にとっては充分早い時刻でしたが、「とりあえず」メンバーは準備のためなんと8時から会場入りしていたそう!!!
踊るだけではなく、イベントスタッフとしても活躍していた「とりあえず」の皆さん、さぞお忙しかったことでしょう。ほんとにお疲れさまでした

「とりあえず」の皆さんは受付など最初のお仕事を終えると着替えたりマニキュアを塗ったりして華麗なる変身を遂げ、私たちと一緒にステージ横の楽屋へ向かいました。
地元の方ばかりでなく、応援にかけつけてくれたほかの鹿沼クラスのメンバーや宇都宮のシルバー大の方(えっ、どこでこのローカルなイベントの情報を!?!?)に見送られて、11時頃にいよいよ出番となりました。

「フラダンスとりあえず」の初舞台は、去年のこのイベントでした。
結成からわずか半年ほどでの初出演だったわけですが、いやぁ、やっぱり1年分の進歩は大きいですね
今年の舞台では、曲数が増えただけでなく、踊りながら入退場するのも成功しましたし、みんなの息もピッタリ合ってました(と、お客さまからも言われたそうですよ)。
そして何より笑顔が出るようになったことも大いなる一歩ですよね
たかが笑顔されど笑顔で、意味をちゃんと理解した上、踊りにもある程度余裕ができてこないと笑うのも難しいのです。
出演したメンバーも手応えを感じたそうで、「去年より周りを見る余裕ができた」なんておっしゃってました。

フラの出演が成功裏におわった後、「とりあえず」メンバーはフラ衣装のまま再び舞台に舞い戻り、今度はコーラスにご出演。
我々二人が舞台ソデに留まって見守る中、皆さんは今しがた踊った疲れをまったく見せず、合唱の方も成功に終わりました

出演後も、皆さん抽選会に後片付けにと大忙しだった模様です。
だからイベント終了後に一同でいただいたお昼はおいしかったですねえ

イベントが無事成功して、ほんとよかったよかった
これもひとえにダンサーにコーラスにスタッフにと多方面で活躍した「とりあえず」の皆さんのおかげですな。

これからです

2006-10-08 02:31:50 | 創作活動
窓の外のかえるたちも少なくなってきた今日この頃(でもシロちゃんはまだ表にいますただ寒そうでかわいそう)、2007年ダイアリーをゲットして参りました!!
といっても、もちろんこのまま使うわけではありません。徹底した改造を経て、すっかり生まれ変わらせるのが私流です。(だから結構好きだったスティッチ手帳は買えなかったのね
あまりにも変わり果てるため、人に見せてもまさか無から描いた代物だと思ってもらえないことが多いので、証拠(笑)として「使用前」の状態をここに載せておきました。

例年のように透明のカバーがついていて、きょくりょくシンプルなものを漁ったのですが、この手帳、中身はいいんですけれどなんと外のカバーに柄がついてるんです。要らんよ柄。
でもまあ、たまには自由気ままに描くんじゃなく、こういう制約の中で改造を施していくのも楽しいかもしれないと思い、こちらに決めました。
なんたって教科書の人物像は一人たりとも原形をとどめていない改造魔ですからね私は。
経験から申し上げますと、教科書などの人物画に落書きを施すときは、「ゴツイ人ほどブリブリに」がコツです。
経済学者マックス・ウェーバーの眉間に縦皺の寄った顔には、ウル目ピンクのおリボンが最高に似合いました。
って授業中に何やっとる私。

......とっ、とにかく、まずは明日の鹿沼イベント。
ついに始まってしまった『24』深夜の一挙放送から必死で目をそらし、明日のために早よ寝よ。

鈴鹿でGo!!

2006-10-07 01:18:24 | 徒然話
今度の日曜、ついにF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催されます!!!

....え?F1なんてキョーミない???
いやいや、そんなことおっしゃらず、せっかく珍しく深夜じゃない時間帯に観られるのですから、騙されたと思って観てみてくださいって。

今回の注目はやはり皇帝シューマッハアロンソの対決です。
ミハエル・シューマッハは名門フェラーリのドライバーで、歴戦のベテランです。優勝回数もとにかく半端じゃないので「皇帝」と呼ばれているわけですよ。
そんな皇帝も、ここ数年アロンソのような強力なライバルの台頭もあってか若干伸び悩んでおり、昨シーズンもアロンソに水をあけられた成績となってしまいました。
そんななか、数カ月前シューマッハは今期限りでの引退を発表。
最近の成績を見るとしょうがないのかなあ、と思いかけましたが、さすがは皇帝ただでは引き下がりませんでした。引退発表後シューマッハはもりもりと成績を伸ばし、今シーズン序盤では遥かに差を付けられていたアロンソにあっという間に追い付いたと思ったら、前回の中国でのレースでついに同点に並んだのです。皇帝、恐るべし。

一方のアロンソはルノーのドライバー。私とほとんど年のかわらない若手ドライバーで、シューマッハとはひとまわり以上年が違うんですが、とにかく卓越したテクニックと、ラテン男ならではの負けん気の強さが群を抜いてます。
もちろんアロンソが私の好みです。
アロンソは、たとえ後方スタートの時であっても「そりゃ無茶だろー!?」と叫んでしまうようなわずかな隙間を縫って果敢に突き進み、気付いたら首位に立つなんてこともザラです。
以前、「F1ではドライバーの技量、マシンの性能、はたまたタイヤの選択にいたるまで様々な要素が勝敗を決める」なんてことを書きましたね。
「マシンの性能」という点でいけば、哀しいことにルノーはやはりフェラーリ様にはおよばないらしいのですが、アロンソのほとんど芸術的なテクニックが、その格差を埋めて余りあるわけですね。
たとえばレース中にマシンが不調を来しても、それどころかタイヤが外れちゃってさえ、驚くべきことにアロンソは持ち前の技術と根性でゴールまでたどり着き、点数をもぎ取るわけです。
(注:F1では最高点の1位以下、上位数番目までは点数がもらえますが、下位だったり失格や故障などでゴールできなかったりすれば0点になってしまいます)

そんなアロンソと皇帝シューマッハの勝負がかかっているのが、今度の鈴鹿といっても過言ではありません。
ついに並んだ両雄の成績。アロンソが再び逃げ切るのか、はたまた皇帝が逆転して有終の美を飾るのか!?

この首位争いだけで充分血湧き肉踊る展開なのですが、その他にも優秀なドライバーが毎回ドラマを演じているのが、F1のすごいところ。
特に今回など、桁外れに優秀な二人のライバルの両方とも表彰台にあがらなかったレースまであったのです。
だから鈴鹿でも、思いもかけない人が突如として優勝をかっさらう可能性が大!!!
日本なのだから「スーパーアグリF1」が勝っちゃうことだって.......いや、さすがにそれはないか(笑)。

とりあえず

2006-10-06 02:32:29 | ダンス話&スタジオM
日光市民文化祭の出演日が、希望どおり11月12日(日)午後に決まりました
仮のプログラムを見たら、やはり合併の影響か出演数が増えたみたいですね。
相変わらず大ホールなのに一人カラオケが多いけどね(笑)。
舞台のサイズは県総合文化センターのメインホールとさほど変わらないというのに...地方ならではの特殊な現象ですな。
まあ、日光というか旧今市市はそもそもコーラスなど団体モノの数自体が多くないみたいですし、ダンス教室なぞウチくらいしかないようなものなので、こうなるのも必然なのかも。

そんなわけでウチの演目は市民文化祭ではかなりの異端です(笑)。
去年の文化祭ではジプシーダンスでショルダーシミ(コインブラをゆさゆさ揺らす)しただけで会場からどよめき。いつもやってるネタなのになんだか恐縮です。
でも、普段は変身でもしないかぎりなかなか大きな舞台でお客さまの反響を得ることはかないませんから、やたらうれしかったです。


年の瀬にも何かイベントがありそうな予感ですが、とりあえず...そう、鹿沼のグループ「フラダンスとりあえず」のみなさんの出演するイベントが今週末に迫ってます
実は今日もこのイベントのために特別レッスンに行ってきました。

この驚きのサークル名は以前もご紹介しましたね。
「フラダンスとりあえず」は、名前に反して去年春の結成当初から「秋の地元イベントに出演するッ!!」という明確な意志を持ってスタートしたグループです。
それからわずか半年後に出演したこのイベントが地元の方に大ウケだったそうで、今年も引き続き出演することとなったわけです。

しかも、「とりあえず」の皆さんは嬉しいことに、私達に助っ人を頼んでくださるんです
必要としてもらえるのって、ほんとにうれしいなあ
というわけでイベントでは私達も気張ってデモ踊りますよ~。

何たって地元の方がほとんどのグループですから、メンバーの皆さんはダンスばかりでなく受付などのお役目もこなさなければならないのだそうで。
いろいろ大変かと思いますが、去年の写真を見ても今日の練習を見ても皆さんメチャクチャうれしそうな笑顔でしたので、その笑顔でいけば無問題でしょう

かえる指定席

2006-10-05 01:06:25 | カエル偏愛
玄関のコンセントの上部に、先日ご紹介した白かえるちゃんがたたずんでました
実はこの場所、かえるたちの人気スポットでして、毎年いろんな顔ぶれがここを住まいとしています。
2004年にはグレイの子「グレッグ」が、2005年には歌舞伎役者のような顔が愛らしい「勘ちゃん」(もちろん中村勘三郎氏の勘)がやってきて、仕事中以外はここで過ごしてました。
だから、家にかえるがいるのを見るといつだってうれしいのですが、ここに見つけたときのうれしさは格別なのです。

今年の「シロちゃん」(といってもブレスは吐かないよ)はうれしいことに職場も玄関のランプの下なので、夜になると捕り物中の勇姿も拝めます。
今夜もだいぶ召し上がったとみえ、おなかがはちきれそうになってます

この子のために住まい周辺のクモの巣は払ったのですが、へたに殺虫剤とかを撒いたためにかえるさんに二次被害がいってしまっては大変ですから、うかつに掃除できません。
やってくる虫はみんな食べちゃってネッ(笑)


話は変わりますが、さっきJ-WAVEを聴いてたら東京女子大学言語文化学科教授がゲスト出演してて、非常に懐かしかったです
あんまり大きな学科じゃないのになんだかうれしいなあ。
どうもウチの学科は「方言学」で有名らしく、トリビアの泉とかで方言ネタが出たときも教授が出てらっしゃいました。
もっともそのとき出てたS教授(私が総代に立った時に名前を読み上げてくださった先生です)は私の卒業と同じ時期に退職されたので、今日出てたのは後任の先生で私は知らないんですけどね。

ひたすら好きなことばっかり勉強させていただいて、一番楽しい学生時代を過ごせた女子大ですので、また久しぶりに訪ねたいものです
なにしろあすこにはかえるさんが住んでるんですよ
今ちょうど再開発中ですが、かえるたちの指定席はそのままにしておいてほしいものです。

フラガール四方山話~ダンス編~

2006-10-04 01:20:06 | ダンス話&スタジオM
引き続き映画『フラガール』ネタでお送りします。
明日は水曜レディースデーということで、うちのフラ組メンバーは明日行く方が多いもようですね。

映画の画像ばっかり使ってると肖像権的にまずいので、今日はマミちゃんの昔の写真を載せてみます。
こちらは『フラガール』でもクライマックスに踊られていたタヒチアンダンスの衣装です。
覚えていらっしゃるでしょうか....かれこれ半年以上前、制作発表を聞いて初めてこのブログで『フラガール』の話を持ち出したことを...。
そのとき「『フラ』ガールなのにダンサーの衣装がタヒチアンなのがチョッチ気になる」と申し上げたかと思います。

そう、フラとタヒチアンは、まったくの別物なのです。

フラはご存じハワイの踊りで、本来タヒチの踊りとは異なるものです。
「ココナッツブラに腰ミノ」なんてベタな格好も本当はフラにあらず、タヒチアンの衣装から借用したものなのです。
しかし半世紀以上前のハリウッド映画では、似而非南国娘がこのスタイルで似而非フラを踊るシーンがしばしば登場しました。
何しろ当時のハワイはキリスト教布教が過剰に功を奏していた時代だったため、本場のフラは必要以上に露出度の低い衣装で踊らなければなりませんでした。
しかし、ハリウッド映画人から見ればそんな格好じゃコーフンしないということで、勝手にああいうチラリズム全開の衣装でクニャクニャ踊らせることにしたのでしょう。

その映像の印象があまりに強いらしく(実際、劇中序盤でダンサー志望者たちに見せていた映像資料もこんなんでしたね)、フラとタヒチアンはかなり混同して理解されてるようです。
本場ハワイのショーなどでも、確信犯的にミックスして演じられているようですね。おそらくハワイ語の意味を理解しない観客(すなわち観客の大多数)にとって、「踊りが歌のメッセージを表している」といわれてもピンとこないフラよりも、パッと見が派手なタヒチアンの方がウケがよいと判断されているのでしょう。

松雪さん演じるまどか先生のモデルとなった早川先生が学んだ「イリマフラスタジオ」は、ハワイアンルネッサンス(フラなどハワイ固有の文化を見直す動き)が本格化する前だったためもあり、フラとともにタヒチアンやポイボール、はたまたファイヤーナイフダンスまで幅広く指導する教室でした。
ハワイアンズで様々なポリネシアンダンスが踊られているのは、おそらくその影響でしょう。

でも、せっかくこんな映画まで公開されるほどの時代になったのですから、そろそろ一緒くたにされてる誤解を解いた方がいいんじゃないかと思います。
一緒の回を見ていた読売フラの方は賢明にも「最後の踊りってフラじゃないですよね...???」と見抜いてらっしゃいましたが、本物のフラを知らない人であれば、いわれなければその違いが分からないのが普通でしょう。
残念ながら、映画でこの違いが語られることは全くありませんでした

というわけで、これから観に行く方はぜひフラとタヒチアンの違いを感じながら観てほしいと思いまして、映画における見分け方をご紹介します。

一番のポイントは歌詞の有無です。
フラは歌詞にあわせて踊るものです。したがって、「打楽器の音のみに合わせて踊られている曲」は、全てタヒチアンとなります。
タヒチアンにも様々なスタイルがあり、フラと同じく歌詞にあわせて踊るジャンルもあります。実際にはそれもかなりフラとはステップや手の動きが異なっているのですが、慣れない方が見分けるのは難しいかもしれません。
しかし、この映画に関してはそういう紛らわしいジャンルのタヒチアンは登場しておりませんので、劇中のダンスシーンであれば「歌詞のあるのがフラ」「歌詞のないのがタヒチアン」と、とりあえず理解しておいて差し支えないと思います。

もう一つのチェックポイントは服装です。
前述の通り、足首まである長いミノをつけたものがタヒチアンとなります。
ただし、ドサ回りのシーンなどで登場する短いミノで踊っているのはフラ。これはいわゆる腰ミノではなく、「グラススカート」つまり葉っぱでできたフラ用スカートを模したものです。
あ、今書いて気がついた。元ネタが違ってても、代替品を似たような材料で作るから、よけい見る方が混同してしまうのね。
タヒチアン用のミノの方には腰の動きを際立たせる装飾がついていますが、フラのミノにはついていないのは、元ネタであるグラススカートについていないためです。

服装といえば持ち物も全く異なります。
タヒチアンで使うのは「い」というハタキのような形状の代物で、羽のついたウリウリ、竹でできたプイリなどは、あくまでもフラ用の道具です。
だからフラ用の短いミノ(ああ、やっぱり紛らわしい...)でウリウリとかを持って踊ることはあっても、タヒチアン用の長くて装飾のついたミノでウリウリを持ったらものすごくヘンです。
どのくらいヘンって、チマチョゴリで日舞を踊るのと同じくらいヘンなのです。

よく、うちの生徒さんが「フラをやってると友達に言ったら、『ココナッツブラで踊るの!?』と言われた」なんていう話を耳にします。
でもこの映画を見ても、それは仕方のないことだと思います。なぜなら、頻繁に練習シーンが出てきますが、どれがフラの練習シーンでどれがタヒチアンなのか何一つ説明されないまま、これらがランダムに出てくるのですから。
ましてタイトルが『フラガール』だったら、そのクライマックスで主演女優が踊っているソロは当然フラだろうと思ってしまいますよね。
(もっとも、彼女がソロで繰り返しやっているスピンはあまりにもバレエで、タヒチアンといってしまって良いものか苦しみますがw)

こういう映画こそ、フラに対する一般の認識を正す絶好の媒体だと思うのに。
そんな映画ならではの能力が活かされていないのが返す返すも残念です。

そうそう、レッスンシーンでのトリビアをもう一つ。
時代に合わせてステップ名をハワイ語で呼んでいましたが、40年前のハワイアンセンターでは、絶対に英語で呼ばれていたはずです。
すなわちコアカはクォーターターン、レレはスウェイだったにちがいありません。
なんたってマミちゃんが十数年後に先生と同じ学校に留学した時点でさえ、ステップ名は英語だったのですから。
ハワイ語で呼ばれ出したのは(流派にもよりますが)せいぜいここ20年弱というところです。

同じことが教室名にもいえます。
当時のハワイの教室はほとんど英語名でしたし、日本のフラの第一人者と呼ばれる早川先生の教室は「早川洋舞塾」といいます。
「ハラウうんたら」という名前の教室は却って新しいということですね。

『フラガール』観賞報告

2006-10-03 03:28:38 | 徒然話
それにしても皆さん観てらっしゃいますね、『フラガール』
今日のレッスンのメンバーF子さんなど公開初日の第1回に観たのだそう。
しかも、出てきたら次の回に入ろうとする同じクラスのY子さんと鉢合わせ!!
そのうえ、やはり同じクラスのM子さんはその翌日に行ったとのことです。
しかもおおむね評判がよろしいようなので、私達も今日のレッスンが終わると映画館へかけつけたのでした。

まず、先ほども書きましたが映像のイメージに反して選曲がナウいことを好ましく感じました。
ダンスシーンに使う曲はもちろん当時を模したものですからたしょう古い音であっても納得がいきますが、それ以外の場面に関しては、やはり今様ハワイアンでいってほしいですものね。
しかぁし、そんな素敵な選曲にも物語佳境で致命的欠陥が...!!!
その話はとりあえず後に譲って、映画の進行に沿ってみていきましょう。

物語開始後間もなく小野えみちゃん(第一期トップダンサー、現レイモミ小野先生)役の蒼井優さん(劇中での名前はキミコ、しかしキミコさんというダンサーはほかにいたそうですよ、マミちゃんによると)が登場しました。
蒼井さんの初登場から5秒後、私は心からの雄叫びをあげました。

「うまい!!うまいよ蒼井さん!!!」

何がうまいってあなた、東北地方の方言ですよ。
私は4代続いた江戸っ子の家庭で育ったためネイティブ東北弁については余り明るくありませんが、すくなくとも栃木弁などからの類推やほかの出演者との比較から察するに、彼女が一番「らしく」喋れています。
そのうえもっと細かい演技、たとえば「正座し過ぎて足がしびれた演技」なんてのも非常にうまい。もしかするとなかなか演技力のある女優さんではないでしょうか。
ああしかしなぜその演技力をダンスに活かせな(強制終了)


.....ゴ、ゴホン(気を取り直している)。
続いては早川先生、つまり松雪泰子さん演じるまどか先生の登場シーンに注目です。
実際の早川先生も、このように華やかなファッションに身を包み、モダンガールの雰囲気だったとか。
先生は登場するなり川に乗り出してゲ......ちょ、チョット待たんかい!?!?
は、早川先生を汚さないでぇぇ!!!!
松雪さんときたらしょっぱなから車酔いか酒酔いか判別しないままに足下はふらつき、ビールはラッパ飲み、しかも川に向かって○○○(放送禁止)って、仮にも実在の人物をそんなヒドイ方向に脚色すなァァァァ!!!(涙目)
ううむ、以降出てきた銭湯での乱闘シーンなども、見てれば胸はすくようですがちっとばかし激しすぎる脚色...たぶん...ではないでせうか。
フィクションだと思えばなかなかエキセントリックで面白いキャラ設定ですが、モデルがいると思うとなあ。しかも、マミちゃん経由とはいえモデルその方を存じていたりするとなあ。
早川先生の名誉のために申し上げますが、映画で語られていることのすべてが必ずしも「本当にあったお話」ではないことを、ここではっきり言明しておきたいと思います。

もうひとつ描かれていない重要な事実は、早川先生はお一人ではなかったということです。
劇中のまどか先生はなんだか孤独な人のように描かれていますが、実際にはレフアナニ佐竹先生と二人三脚で頑張っていらっしゃったのです。

早川先生と佐竹先生は、ともに洋裁を学ぶためハワイに留学された際に、マミちゃんもお世話になった「イリマフラスタジオ」に通ってフラやタヒチアンダンスなどを修得されたそうです。
残念ながら映画では取り上げられていませんが、こないだご紹介したように関連本の『あなたもフラガール』では感謝の言葉が捧げられていました。
映画で描かれなかった分(もちろんストーリーを煩雑にしないためには仕方がなかったのでしょう)、こうして私がさいはてのブログから佐竹先生への愛をさけんでいるわけです(?)。

もちろん事実も描かれています。
早川先生が煙草飲みなのは本当だそうで、お酒もハワイでマミちゃんと飲みにいったそうですから、本当にお好きなようですね(でも、いくらなんだってあそこまでじゃないと思うけど)。
そして何より、まどか先生が繰り返し口にする高いプロ意識も、早川先生は持っていらっしゃいます。
あれはまさしく事実のとおりですね。

最高だったのは前半のまどか先生の台詞!!
「プロをなめんじゃないわよ、プロを!!!」
おもわず「そうだー!!!」と拳を突き上げてしまいました。
いや、物語の趣旨はそんな仕事一徹人間が人とのふれあいで心を開くという、そっちの方だとは思うんですけど(笑)、私的に一番共感したのはココでしたねえ。

さすがに今はフラとストリップを混同しちゃう人なんてのはいないと思いますが、「ダンサー」とか「ダンス教師」すなわちダンスのプロに対する認識は、40年前と思ったほど変わらないのかもしれません。
だから十分なキャリアもないままに安直にプロを名乗ってしまう人とか、向上心のないプロとかが出てきてしまうんですな。
特に昨今ブームのフラなんて、そういう人がまさしく雨後のタケノコ状態ではないかと思います。
そんな中、早川先生とか前述の佐竹先生は、フラが市民権を得た今となっても勉強を怠らないのだそう。
佐竹先生とはちょっと前にハワイの某教室で偶然お会いしたのですが、つまり先生は数十年のキャリアを持ってもなお、さらに多くを学ばんと向上心を持っていらっしゃるのですね。
そのあたりが「プロ意識の高さ」なんですな。尊敬します

うががが、話が横道にそれまくってしまいました。
そんなまどか先生とダンサーたちとの絆が深まった頃、ある事件をきっかけにまどか先生に対するハワイアンセンター反対派の人々の反感が強くなり、先生は東京へ(だから横浜じゃないのか)帰らざるを得なくなってしまいました。

しかし、発車寸前のプラットフォームにダンサーが集結。
まどか先生に教わった"To You Sweetheart, Aloha"の振りで、涙ながらに先生への思いを伝えるダンサー達。
帰ることを決心していたまどか先生も、その姿を見て涙があふれだす...。

なんと感動的なシーンでしょうか。
それなのに、この映画一番の泣きどころで、私はとんでもないことに気を取られて泣くどころではありませんでした。
か、かかか、歌詞と振り付けが合っとら~~~ん!!!

そう、いくら感動的な演出でも、かかっているBGMはダンサー達の手つきとはまったくの無関係だったのです。
ふ、フラが根本的に誤解されているッ。フラの動きは「手話に音楽を合わせたもの」じゃないのよ。「歌詞に合わせて動きが生まれた」のよォォォ!!!

制作スタッフに私の書いた渾身のフラ論文をお見せして説教したいところですが、いまさらさいはての映画館で吠えてもまったくの手遅れ。あああああ。
マミちゃんと絶望のまなざしを交わしている間に、まどか先生はめでたく残ることとなり、クライマックスのダンスシーンに突入しました。
い、いいんだ。ストーリーが感動的だからこれでいいんだ.....ッ!!(←言い聞かせている)

最後のシーンは実際にハワイアンズで撮影されたそうで、昔を復元した玄関のカットも映りました。
できてせいぜい7年くらいのはずのウィルポート宿泊者専用口(あッ、私がこないだ通ったとこだ)が丸見えなのはチト気になりますが、それ以外の看板も特設ステージ(いつものステージとは別にセッティングされたらしい)もすばらしい出来でした。あッ、もっとも新しい(はずの)ウォータースライダーも見える。

横道にそれまくりつつ辛うじて最後までたどり着いたところでそろそろおひらきといたします。
うはは、最も深刻なダンスシーンの話題が残っとるなあ(笑)。

観てきました

2006-10-02 23:27:11 | 徒然話
只今、レイトショーで観てきましたよ『フラガール』!!
生徒さんたちの評判も上々だったのでTV放映を待つのをやめて(笑)急遽観に行ったのですが、メチャクチャ笑えました♪
音楽もなかなかナウ(いやホント映像観てるとナウなヤングにバカウケ的ムードなんですって)ですし、ストーリーとしても良く出来てて、スッキリ爽快になる珍しい邦画でした!!
そうそう、なんと私達の回の人数がそうとう少なかったのに偶然読売フラの方とご一緒したんですよ♪

映画のツッコミ処などは、帰宅後に報告いたします~( ̄▽ ̄~)

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