象が転んだ

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ジャニーズは一日にしてならず〜凍結すべきジャニーズと廃業すべきNHK

2023年10月05日 04時49分08秒 | 芸能&三面記事

 数学の世界には、背理法というものがある。
 仮に、ある物事の全ての要素を否定し、その仮定の下で矛盾がない事が解れば、全ては問題なく排除できる。但し、厳密に言えば、”無矛盾性”と”正しい”は必ずしも同義ではなから、明らかに単純な物事の矛盾を証明する際に多く用いられる。

 例えば、NHKの全ての要素を否定してみる。その仮定の下で矛盾や不満は起きるのだろうか?受信料に見合う番組が提供できてないという視点で見れば、明らかにNHKという公共放送は矛盾や無駄に値するし、(受信料の負担がなくなる)国民にとっては好都合である。故に、NHKは存在は全否定が可能となる。
 同じ様に、ジャニーズ事務所を全否定したとしても、何ら矛盾も不自由も起こり得ない。彼らのファンだって、今のジャニーズ事務所の対応にはウンザリという人も多いであろう。
 むしろ、今回の件の悪玉である喜多川氏が作った事務所は死滅させた方がファンやジャニタレの為でもある。事実、ジャニーズの廃業が決まった。
 但し、ジャニーズ事務所が生み出したジャニタレが日本のアイドル文化に与えた影響は計り知れない。故に、”ジャニーズ”という看板を下ろしたら、どんな影響が出るのかは不透明でもある。


秘密の小部屋

 そんな排除すべき不要な2つがズブズブの関係にあった。海洋放出で処分できれば安上がりだが、どうやら処分するにも廃棄するにも色んな問題が絡んできそうだ。

 渋谷のNHK放送センター内に”ジャニーズ専用のリハーサル室が存在した”事を指摘されると、NHKの山名総局長は”特殊な事ではない。何年も続いてる番組であれば、恒常的にリハーサル室が必要となる”とその存在を認めた。
 性被害者で元ジャニーズJrの二本氏は渋谷のNHK放送センターの西館に<魔の7階>と呼ばれるリハーサル室があり、”この部屋でジャニー氏が小学生のメンバーを膝の上に乗せていた”と証言している。
 テレ朝でも、ジャニーズ専用のリハーサル室があったそうだが、こうした合宿所以外の場所で性加害があったとすれば、施設管理者の”安全配慮義務違反などに抵触する可能性がある”と指摘する記者もいる。

 いずれにせよ、<ジャニーズ部屋>に関しては”特殊な事ではない”と開き直るNHK。
 これに対し、放送ジャーナリストの小田桐誠氏はこうしたNHKの対応についてこう話す。
 ”遅きに失した感はあるが、NHKが「クローズアップ現代」などで、この問題を検証した件については一定の評価はできる。が、国連の人権の専門家による<メディアの沈黙>の問題が指摘されてる中、第三者委員会などでの調査は行わないというのは、受信料で成り立つ公共放送としては如何なものか。
 NHKは音楽番組やドラマを始め、情報番組やEテレの番組と多様なジャンルでジャニーズタレントを起用し、ある意味“お墨付き”を与える役割も果たしてきた。ジャニーズ事務所との関係を多角的な調査を通して、見つめ直す必要があるのではないか”
 こうした問題に関し、NHKぼ稲葉会長は”人権意識が欠如していた。事務所のありようも検討せずにやってきたのが問題だった。忖度ではなく、考慮すべき要素が欠落していた”などと反省の弁を述べるも、”第三者委員会などでの調査は行わない方針だ”として、”甘いと言われるかもしれないが番組の中で1つ1つ取り上げ、国民に説明したい”と説明した(日刊ゲンダイ)。


NHKとジャニーズの腐った関係

 ジャニーズの組織も腐ってるが、それとズブの関係にあるNHKも完全に腐っている。
 生魚がすぐに腐る様に、政治もアイドルもメディアもすぐに腐るし、彼らがバカなら余計に腐る。勿論、腐ったモノは全て廃棄処分すべきだが、(放射性汚染水と同じで)明らかに危険と思われる悪玉をまずは除去して処分する必要がある。
 ジャニーズ事務所は、悪玉であり親玉でもるジャニー喜多川を最後まで除去できなかった。汚い手でも使って除去すべきだった。その悪玉が残した負の産物はジャニーズが廃業しても悪臭を漂わせ続けるであろう。まるでトリチウムが除去できないように・・・

 今回の記者会見では、事務所の廃棄と変更(ジャニーズ→SMILE-UP.)ばかりが話題になったが、性被害を受けた478人の内、325人が被害を申し出て、ジャニーズ在籍が正式に確認されたのが今現在だけで125人。
 つまり、彼らに対しての賠償金はどれ程の額に上るのだろうか。多分それだけで、新たな事務所は崩壊するであろう。

 ジャニーズJrに代表されるアイドル文化は所詮は”サブカルチャー”である。
 サブカルチャーとは聞こえはいいが、メインカルチャーの下に属する(オマケ的な)第2の大衆文化であり、今や世界中に繁茂するオタク文化の一部に過ぎない。
 つまり、ジャニーズが消滅しても、アイドル文化が死滅する訳でもないし、サブカルチャーに影響を与えるでもないし、ジャニーズとは名称が異なるアイドル事務所が誕生するだけだ。
 同じ様に、公共放送であるNHKが消滅しても、我ら大衆は何ら不自由しない。(TVショップに塗れた)BS放送や(アイドルやバラエティーで腐った)地上波がなくても、ネットTVやストリーミングサービスがあるから、同じ有料放送としてみれば、NHKは無用となる。
 それどころか、こうした(長らく昭和のお茶の間を支えてきた)受信機を必要とするメディアも、今や無用の長物である。

 もっと言えば、スケパブもセクキャバもソープもデリヘルも、更には夜の歓楽街がなくても、エロ爺は殆ど不自由はしない。というのも”性を売る”という商売は、どんな状況にあろうとも何処であろうが、地下に潜っててでも生き延びる。
 性の商売と”オタク文化”は、世界中に蔓延するという点ではメインカルチャーと呼べるかもしれない。その一方で、性被害も(ジャニーズだけではなく)世界中に蔓延する。つまり、性商売も性被害も人類が死滅しない限りはなくなる事はないだろう。

 勿論、そんなNHKもごく偶に、そこそこ優秀なドキュメントを流すが、ヒストリーチャンネルのパクリに近い。今では(試験的に)AIに原稿を読ませてるみたいだが、生身の女性アナウンサーとは異なり、AIは人件費も掛からないし、歳を取らないし、人為的なミスをしない。
 今回のジャニーズ事務所の性加害の件では”内部調査は行わない”としたNHKだが、もしこの内部調査がNHKを内部から死滅させるとしたら、我ら国民はジャニー喜多川に感謝すべきかもしれない。
 そういう意味でも、是非とも内部調査を強引にでも実行してほしいもんだが、10月2日の会見では、ジャニーズが(NHKよりも先に)その看板を下ろした。
 つまり、NHKが”ジャニーズと共に去りぬ”となれば、それはそれで上手く出来すぎたシナリオかもしれない。
 勿論、NHKは必死の抵抗を試みるだろうが、看板を下ろした後もジャニーズの関係者らは”偽善”だと、非難を浴び続けている。しかし、偽善という意味では、NHKの方がずっと深刻なのに・・・


追記〜ジャニーズは一日にしてならず

 ジャニーズ事務所が2日に開いた会見を少し見たが、正直、”これだけ謝ったし、事務所の廃業も決めたんだから、もうエエやろ”と思った。がしかし、アイドルにはキツい言い方をする私も、どうやら考えが甘かったようだ。
 多くのメディアも好意的な報道が目立ってたのも確かである。しかし、SNSでは”偽善そのもの”とか”話をすり替えるな”と黙っちゃいない。

 井ノ原快彦(47)の会見での振る舞いを称賛する報道が相次ぐ中、SNS上では違和感を示す声も少なからずあがっている。
 会見の冒頭では、SNS等での性被害者への誹謗中傷をやめるよう訴えた他、怒りの声をあげる記者たちをいさめ、前回の会見に続き、存在感を発揮した。
 特に、紛糾する報道陣に向け、”この会見は全国に伝わり、子供たちも見ている。性被害者の皆さんには、自分たちの事でこんなに揉めていると思ってほしくない。ルールを守る大人たちの姿を見せたい。どうかお願いします”と呼びかけた際には、会場から拍手がわき起こり、複数メディアに好意的に報じられた。

 一方で、ジャーナリストの佐藤章氏は”<もめてる姿を子どもに見せたくない>と言うが、その子どもたちを文字通り<食い物>にしてきたのは誰だ?どこの事務所だ?前代未聞の大犯罪を目の前にして混乱して騒がない記者の方がよっぽどおかしい!井ノ原氏は勘違いしている”と、彼に拍手を送った報道陣に疑問を呈した。
 この様な井ノ原の発言を”論点ずらし”と指摘し、”子どもを守る為に大人が興奮する事の何が悪い?”との批判もある。
 事実、前回の記者会見でジャニーズからメディアへの明確な圧力があったとされるが、こうしたメディア側の勝手な忖度や業界の空気の問題に”話を上手くすり替えるのは危うい行為だ”との指摘もある。
 更に、一問一答(重ね聞きなし)という記者会見でのルールが、どれだけ答える側に有利で、質問する側に不利であるか。その事には触れず、井ノ原氏の言葉を評価するニュースやメディアは”大事なポイントを敢えて避けている”との指摘もある。
 その上で、井ノ原氏が”1社1問”のルールを遵守するよう訴えた事に関し、”社会のルールを守っていなかった”側の責任を追及する会見の場で、加害者側が”ルールを守って下さい”と言い、それにまんまと同調し、拍手する記者たちへの違和感は拭いきれないものがある(日刊スポーツ)。

 つまり、ジャニーズも性加害も”一日にしてならず”であり、ローマ帝国もNHKもどんな悪事も長い時間を掛けて、築き上げられる。
 故に、ジャニーズ事務所の会見も実に考え抜かれた”論評ずらし”であり、”偽善そのもの”でもあった。
 そういう私も、危うくジャニーズの舌高さ(強かさ)に騙される所だった。そういう意味では、昭和のアイドル文化を支えてきたジャニーズは、死滅する最後までしぶとく振る舞ったとも言える。
 そういう所は、評価してもいいのかもしれない。



12 コメント

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圧力と自壊 (tomas)
2023-10-05 15:53:48
ルールを守らない側が
ルールを守りましょうと訴えても
そもそもメディアにもジャニーズから相当な圧力が掛かってたわけで
記者会見での質疑応答なんて最初から出来レースに過ぎなかった。
それに藤島ジュリー景子前社長が欠席したというのも拍子抜け

彼女の手紙を棒読みしてただけの井ノ原も前回の会見では上手く逃げ切ったが、今回は最初から足元を見られてた。
これ以上ジャニーズを叩いても
ジャニーズを庇い忖度するメディアも相当な数がいるわけで
ジャニーズ内の分裂を待ってた方が自壊するのが早いような気がする。 
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tomasさん (象が転んだ)
2023-10-06 00:30:56
今まで
ジャニーズの圧力に怯えてたメディアや週刊誌もここに来て、言いたい放題って気がするんですが
一方で、ジャニーズに忖度する、NHKの様なメディアも存在する。
ただ、NHKが先頭を切って、記者会見の番組を特別枠で報じたのは一定の評価は出来ますが、言われる通り、質問の相手を選ぶという出来レースでしたね。
そういう意味では、逆に後味の悪い記者会見だったように思えました。
メディアというお茶の間の娯楽がアイドル文化と共に消え去っていくような気がします。
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組織とタレント (UNICORN)
2023-10-06 15:44:41
ジャニーズ事務所は嫌いになったけど、ジャニーズに属するタレントは応援するというファンも多いのではないだろうか。
勿論、性被害を知ってて黙認した著名なタレントも多々いるし、事務所とタレントを明確に区別して考えることも危険すぎる。
吉本は嫌いだけど所属する芸人は好きだというように、独立するジャニタレも多く輩出する。

一方で、ジャニーズの資産価値は総額で1000億以上とされる。しかし、大半は不動産価値なので、事務所の株価は急落するとして、不動産も額面上での買い手がいるかは全くの不透明だ。多分、かなり安い額で叩き売りされるだろう。
要は和解金の額だが、1人1億として300人で300億。それでも額面上ではお釣りが出る。
そう考えると、資本金わずか1000万でここまで大きくした、ジャニー喜多川とその妻のメリーの手腕は驚嘆に値する。 
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UNICORNさん (象が転んだ)
2023-10-06 18:13:43
総資産が1000億円ですか
予想以上ですね。
単なる、クズ肉の寄せ集め的集団だと思ってましたから・・・
ジャニー喜多川の妻メリー氏の政治的手腕が大きかったんでしょうね。
お陰で、起業主の喜多川は思い切り羽目を外す事ができた。
でも、2018年にソニー本社ビルを買う必要がどこにあったのか?ここら辺から事務所は傾いたような気もしますね。
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解体か?廃業か? (tokotokoto)
2023-10-07 04:58:28
今回は事務所名を変えただけで、補償会社とマネジメント会社の2つに分割したに過ぎない。それに雇われ社長及び副社長は変わるものの、筆頭株主は現在のままで実質の現状維持です。
オウム真理教がアーレフと改名しても腐ったイメージは挽回できなかったように、イメージを重視する大手企業との契約は復活しないでしょうね。
・・・
そこで考えられるのが、喜多川一族が新会社の株式を保有せず、一族の所属タレントが経営陣に就任しないという解体敵出直しですが、有力な所属タレントは流出し、同じ様に新会社は弱体化する。文字通り解体となるでしょうね。
・・・
・・・
残るは、可能性は低いですが、東山新社長が厳しい状況を先読みし、所属タレントを同業他社に移籍させて、新会社の運営を諦める自主廃業があります。
・・・
どの道選んでも、ジャニーズ組織の廃棄処分という方向には変わりないんですよ。
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tokoさん (象が転んだ)
2023-10-07 09:56:45
もう、こうなったら開き直って
ホストクラブや風俗業に衣替えするとか
性加害のイメージは抜ける筈もないだろうし、退所した元ジャニタレも常にそういう目で見られる。
タラレバですが、まだ喜多川氏が生きてる時に、クーデターを起こして今のような新会社を設立し、無傷の有力タレントを引っこ抜き、分離独立してたらとも思うんですが・・・
そうすれば、喜多川の死と共にジャニーズは消滅してたでしょうし、新会社はそこそこ軌道に乗ってたのではないでしょうか。

でも今回の件で、昭和のアイドル文化が凋落するのは避けられないでしょうね。
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逃避行と8億円コンドミニアム (tomas)
2023-10-07 14:22:40
フォーリーブスの北公次は1988年に喜多川氏の性加害を暴露したが、その声はもみ消され、2012年に肝臓がんで亡くなった(享年63歳)。
天国では”もう遅いよ”って嘆いてるだろう。

今回の記者会見を欠席した藤島ジュリー景子はハワイの8億円コンドミニアムに逃げたとされる。この豪邸でもジャニタレJrが被害にあった。
事務所は廃業したが、相続税や不動産の処分はどうなるのだろう。

僅か1000万の資本から立ち上げたアイドル会社だが、今では1000億超の資産価値がある。
訴えたくても圧力を掛けられ、何も出来ないメディアや同業者も多くいたはず。
でも今ではその存在は逆転した。彼らはジャニーズという組織が完全消滅するまで追い詰めるだろう。 
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tomasさん (象が転んだ)
2023-10-07 16:29:25
ヤッパリ
逃げ隠れしてたんですね。
前社長が欠席とは、何か勘ぐる所がありました。
僅か1000万の資本から1000億ですから、相当に汚い事しないと、ここまで大きくはなれない。
しかしこれからは、犯してきた悪事が逆に束になって振りかかってくるでしょうね。
NHK内部でもジャニーズに”正義のギロチンを”と思ってる反対派も多いでしょうから・・・
大衆としては高みの見物として、ジャニーズもNHKもともに消え去ってほしいです。
では・・・
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賠償責任と資産凍結 (腹打て)
2023-10-08 10:01:44
新事務所は被害者の補償後に廃業としてるが
本来なら賠償金のためにジャニーズ事務所や関係者の資産を凍結すべきだろう。
しかし、日本の今の司法は殆ど機能していないから、ジャニーズの組織や関係者ら今頃は必死に資産隠しをしてよ。
藤島ジュリー景子のハワイへの逃避行も財産の一部を持ち出す為なのかな。
こういうのは、事件が発生した時点から被害者全員の金銭的補償が済むまで、事務所の資産を凍結すべきなんだ。 
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腹打てサン (象が転んだ)
2023-10-08 10:58:08
確かに
欧米だったら、文春が訴えた時点で検察当局の本格的な調査が始まり、ジャニー喜多川氏の資産凍結に動くでしょうね。
またこういう法的整備が成されてるから、起業や事務所も好き勝手には出来ない。
勿論、様々な抜け道もあるけど、今回は国際人権団体が問題視した事でほぼ抜け道はない。

文春が訴えた時点とは大きく局面が異なり、検察は今すぐに動く必要がある。
故に、ジャニーズ事務所が資産を世界中に分散するとしても、アメリカは既に彼らの資産を追ってて、勝手に凍結して奪い取る事も考えられます。

ま、ここら辺は推論に過ぎませんが、少なくとも資産凍結をして、被害者への補償をスムーズに行って欲しいですね。
因みに、サブタイトルに”資産凍結”を加えました。
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