”経営者としては三流、犯罪者としては一流”
まさにこの言葉こそが、ゴーンの全てを語っている。過去5度に渡り、カルロス•ゴーンの記事を書いたが、正直これほどの”イカサマ師”だとは思わなかった。
”消えた1530億円”では、ルノーとゴーンに潰される日産の危機を、”Ghosn is not Gone”では、ゴーンの暴力的排除と日産のクーデターを、”ゴーンが堕ちた”では、ゴーン逮捕の謎とクーデターの闇を述べた。
”ゴーンの大誤算”では、アメリカに見切られたゴーンの狂ったシナリオを述べ、”ゴーン再逮捕”では、特捜部の執着とゴーンの反撃を、そして”ゴーン最悪のシナリオ”では、ゴーン一族の財産がアメリカに没収されるシナリオを述べた(要クリック)。
正直、”カルロス•ゴーン”シリーズがここまで続くとは思ってもいなかった。単なる無能な経営者&重度の詐欺犯の逮捕という事で、そのままカタがつくと簡単に考えていた。
しかしゴーンは、”Ghosn is Gone”だったのだ。私が予想した”Ghosn is not Gone”ではなかった。
1500万ドル以上掛かった脱出劇
カルロス•ゴーンがやってきた事は、社員や下請け企業のリストラであり、日産の独裁体質の壊滅である。それに、日産の隠し資産の没収と、それによるフランスのポンコツブランドであるルノーの再建だ。
判り易く言えば、レバノン流”暴力的排除”と日産の隠れ資産の”暴力的没収”である。
お陰で、日本での居心地がいい筈もない。故に、保釈金15億円を無にしてまでも、レバノンへ逃亡したのだろうか。
ブルームバーグによれば、裁判費用や保釈金15億の損失と逃亡費用などで、ゴーンの資産は現在約7000万ドルと、昨年の1億2000万ドルから4割ほど減少したとされる。
つまり、日本からレバノンに逃れた為に保釈金15億円は没収され、年末の脱出作戦には1500万ドル(約16億円)以上が掛かったとされる。
それ以外にも、プライベートジェットのチャーター代金35万ドルの他、半年がかりで作戦計画を立てた最大25人の多国籍チームへの多額の支払いもある。
5000万ドル(約5300億円)の損失とはそういう事だ。
脱出方法の詳細は明かされてはいないが、楽器用の大型ケースの中に入り、ターミナルのセキュリティを抜け、プライベートジェットで逃亡したとされる。多分、セキュリティにも多額の賄賂が支払われた事だろうな。
以下、Bloomberg.Jpの竹生悠子嬢のコラムから一部抜粋です。
ゴーンの収入源は未だゼロのまま
逮捕•起訴が続いたゴーンは既に、巨額の収入を失っている。日産は昨年、同被告への退職金や株式関連報酬を取りやめた。
一方、フランスのルノーも、2015年の競業禁止契約に基づく支払いはしないとした。ゴーンに対する罪状の多くは退職金に関連し、計1億4000万ドル余りが受け取れなくなるという。
さらに仏当局は、ゴーンが豪華なパーティーやコンサルティングにルノーの資金を回したとして調査を開始した。
その上ゴーン被告は、支払われる予定だった報酬の開示を怠ったとされる問題を巡り、米証券取引委員会(SEC)に100万ドルを支払い、決着させている。
ゴーン被告に不当な資金利用があったとみる日産は、それを回収する為レバノンでの法的措置を検討している。
また、ベイルートの豪邸からの被告退去をも試みている。因みにこの物件は、日産が875万ドルで購入し、ゴーンの為に改装したものだ。
日産は1/7の発表文で、”当社の社内調査において判明したゴーン容疑者の不正行為について、責任を追及するという当社の基本的な方針は、今回の逃亡によって何ら影響を受けるものではない”と強気だ。一方、ルノーはコメントを控えた。
もしかしたら仏当局は、ゴーン被告の資産の一部を押収しようとしてるのかもしれない。ゴーンはスイス銀行のジュリアス•ベア•グループに口座を持つとされる。そこでスイス当局は、1年前に東京地検から法的支援の要請を受け、内容を検討後、昨年3月にチューリヒの検察当局に依頼を送付したという。
日本の刑事事件では、判決が出るまではゴーン被告の資産を没収する事はできず、資産凍結も没収命令の対象にならない限り、判決前に行うことはできないとされる。
没収されていないにしても、世界で最も有名な”逃亡者”としての生活には恐ろしく金がかかる。ゴーン被告と一族の様な大金持ちですら、無視できる額ではない。
以上、ブルームバーグからでした。
最後に
結局、カルロス•ゴーン氏の逃亡自体は最初からどうでもよく、”ゴーン一族の資産をどの国がどれだけ没収できるか?”が、世界のメディアの大きな焦点となってるようだ。
”ゴーン最悪のシナリオ”でも述べた様に、日本はアメリカにゴーンを売り飛ばした。ゴーンはアメリカへ逃げたかったが、全財産を没収されるのを恐れ、故郷のレバノンへ逃げたのだろうか。
しかし、この逃亡劇こそが”最悪のシナリオ”だったのではないか?
シリアとイスラエルに挟まれたレバノンは、日本よりもずっと危険で不透明な国である事は間違いない筈だ。
何故?ゴーンはフランスやブラジルではなく、レバノンを選んだのか?”引き渡し協定がない”という単純な理由だけなのか?故郷だから安心という、安直な理由からなのか?
ゴーンの反撃と日産の復讐と、各国の利害が絡む。こんな面白い逃走劇も他にはない。
神父を銃殺したとして殺人罪で刑務所に収監されます。カルロスゴーンが6歳の頃でした。
ジョージゴーンは刑務所の中でもボス的存在でしたが逃亡を計画。
しかし脱獄に失敗し仲間の裏切りもあり、死刑判決を受けます。
その後模範囚として減刑されるも偽札製造で再逮捕。その後刑務所内で自殺未遂を計るもレバノン内戦の混乱に乗じてブラジルヘ逃れます。その後ブラジルでビジネスに成功し2006年に死亡します。
まさに殺戮とイカサマ師と逃亡者の遺伝子はしっかりとゴーン被告に引き継がれてます。
転んだサンがゴーンをひと目見た時、マフィアに見えたというのは全くの図星だったんですね。アッパレです。
大成功する人って、成功するまで真相はかなりブラックですから。
結局、レバノン内にも多くの敵はいる訳で、逃亡先はブラジルやフランスでもよかったとは思うんですが、やはりフランスやブラジルには父親の情報が知れ渡ってたんですかね。
貴重な情報有難うです。
犯罪が遺伝しないと言われますが、やはり例外もあるんですかね。
ドクター珍宝?からでした(^^♪
この老いぼれハゲ親父が
タチの悪過ぎる
猛禽類のDNAを引き継いでる事をネエ〜
でも見かけとやってる事がここまで
ピタリとマッチするのも
とても珍しい事よ
今回はピタリ賞として
座布団5枚贈呈しまーす👋👋👋
”雇われのくせに”と庶民層から反発を食らってますね。
ただ、ゴーンの父の顔写真が公開されないので何とも言えませんが、経営者としての手腕は父親が上のような気もしますが。
ではバイバイ👋👋
犯罪者としても一流だね
どんな人相してんのか
見てみたいな
結構イケメンだったりして
結構なやり手ですが
ゴーンにソックリな様な気も。
でも、ジョージゴーンの写真が出回りませんね。何か事情でもあるんでしょうか。
AIって哲学的なものと親和性があるみたいですね。
数学の分野でもAIの活用は重要だと思います。
これからどうAIが進化していくのか
慌てず騒がず見守っていきたいですね。
コメント有り難うです。
とても参考になりました。