goo blog サービス終了のお知らせ 

象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

白人至上主義の限界”その1”〜”歴史のゴミ溜め?”と過激系白人主義の狂言

2019年07月27日 04時09分10秒 | ブログ系

 今年の6/27に放送された番組だが、少し衝撃を受け、ブログにしようと思ってた。記事にするには少しヤバイかなと、放ったらかしにしておいた。
 白人社会の崩落については、「ハゲと共に去りぬ」で少し触れたが。私達が思う以上に、白人至上主義は複雑多岐に地下に潜り、そして危険な存在になりつつあります。

 NHKBSドキュメンタリー「白人至上主義の裏側~オルト•ライト潜入記」という番組は、2018年にスウェーデンで制作された番組だ。
 でも何故スウェーデンなのか?スウェーデンと白人至上主義と何の関係があるのか?不思議と興味を覚えた。大体において、アンチ•アメリカ系コンテンツはイギリスやドイツやフランスと決まってる筈だが。

 ”隠しカメラを手に、アメリカで台頭する新右翼「オルト•ライト」の内側に潜入。統率された組織力と豊かな資金力。トランプ政権を支えるこの過激団体の戦慄の内幕をルポ。
 米シャーローツビルで、白人至上主義のネオナチ集団と市民団体が衝突し、女性1人が死亡。スウェーデン人のパトリック•ヘルマンソンはその現場にいた。人権団体の要請でオルト•ライトのメンバーになりすまし、幹部候補としてロンドンからアメリカへ。生命の危険をおして1年近く、過激思想とフェイクニュースを拡散させる団体の活動実態を記録した” 


スウェーデンと白人至上主義

 ”来るべき人種間戦争に備える”との合言葉で結束する、白人主義の過激団体オルト•ライトの裏側を暴露した番組だ。
 番組の主人公は、若きスウェーデン人のパトリック•ヘルマンソン。
 彼はロンドンに留学中に、反差別団体「ホープ•ノット•ヘイト」の依頼で、英国の極右団体「ロンドン•フォーラム」の調査に協力する事になる。

 この”ロンドン•フォーラム”のある幹部がスウェーデン語を習いたがってる事を知り、パトリックは隠しカメラを持ってこの幹部に近づいた。
 何故スウェーデン語なのか?実はこの極右団体の連中は、正統派アーリア人のルーツ(ヒトラーも自らアーリア人を主張する)がスカンジナビア半島にあると信じてるからだ。これで、スウェーデンと白人至上の繋りが理解できますね。
 彼はすぐにこの幹部に信頼され、幹部候補としてアメリカの白人至上主義団体「オルト•ライト」にも紹介される。そして、白人至上主義の現実と裏側を知る。

 トランプの当選で、地中に埋もれてた白人至上主義団体の運動が活発になり、その発言が過激になっていく。トランプの白人至上を擁護する発言が多いのも肯けますね。
 トランプは大統領選の時、カエルのキャラを使ったのは有名だが、これはオルト•ライト」の隠れた”イメキャラ”でもあったが、元々蛙には”働かない怠け者”の意味がある。 


極右勢力の実態

 極右団体「ロンドン•フォーラム」の理論的ボスのジェス•ターナーは、次の様な演説をし、騒動を起こした。
 ”ユダヤ人はナチスの犠牲者ではなく、迫害の加害者だ。共産主義もソ連も大量虐殺してんだから、ナチスのユダヤ人虐殺も正当化されるべきだ”

 彼ら極右勢力は男性が圧倒的に多く、6、7割がアメリカ人、そして2割が英国人とされる。故に女に権利をもたせるな。女は法や慣習や文化を壊す”と、平気で言う人もいる。
 彼らの中には、元クロアチアの外交官もいて、”カリフォルニアは白人が住むには最悪だ。私が勤める大学はレズ、左翼、偽マルクス主義、世界主義の人達で占められてる”と酷評する。

 「オルト•ライト」の理論的支柱グレグ•ジョンソンは、以下の様に発言する。
 ”グルーバルの拡大とは、白人層の縮小を遠回しに言ってるだけだ。そうなれば人種の違いはなくなる。消費社会で快楽に溺れる人々が増え、均一化した子供が生まれ、国連が好む茶色い人間ばかりになる。
 私は白人至上主義を政治的な目標にしてる。ユダヤ人は皆イスラエルへ帰るべきだ、でないなら排除すべきだ”

 この「オルト•ライト」には現役軍人もいて、来たるべき”人種間戦争”に備え、武装訓練もしてるとされる。
 彼らから、これら一連の話を聞いたヘルマンソンは血の気が引いたと漏らす。

 2016年11月のワシントン州の集会では、「オルト・ライト」の中心人物リチャード•B•スペンサーが、白人至上主義者たちに熱弁を振るっていた。彼は、白人ナショナリズムの新極右勢「オルト・ライト」の名付け親とも言われてる。  
 トランプの元ロビー活動者であった広報担当のJ・ジャルジャンは、”日本•インド•ヨーロッパと繋り、白人至上のネットワークを作るべきだ。中国とイスラム社会は参加させるべきではない。我々は核攻撃でイスラム教徒とヒンズー教徒を消滅させる。2050年には、ヒトラーはナポレオンやアレキサンダー大王と並ぶ名将と言われるだろう”と、奇怪な発言をする。
 何だか薬物でラリってる感じだったですね。

    
シャーロックビル事件の真相

 そして2017年8月12日。かの有名な”シャーロックビル事件”が起きた。オルト•ライトと市民団体が真っ向から衝突したのだ。
 奴隷制維持の為に戦った南北戦争の南軍のリー将軍の像を巡り、もみ合いとなり、警察が介入した。警察はオルト•ライトに退去を命じるも、頑なに居座する。
 彼ら白人至上主義団体は、リー将軍の像の撤去に反対し、集会を開いてた。彼らは、”お前たちユダヤ人には、追い出されはしない”と唱えてた。
 結局市民団体が抵抗する中、オルト•ライト所属の20歳の青年が市民団体の中に車で突っ込んだ。1人が死亡、35人が怪我をする惨事となった。

 現場を目の当りにしたヘルマンソンは、”ショックだが起きるべくして起きた”と振り返った。
 この惨劇に対し、民主党のバージニア州知事は、次の様に非難した。
 ”今日シャーロッツビルに入ってきた白人至上主義者やナチスに伝えたい。帰れ!この偉大な州はお前たちを歓迎しない。恥を知れ!お前たちは愛国者のふりをするが、お前たちは愛国者とは程遠い。お前たちは今日、他人を傷つけようとやってきて、実際に人を傷つけた。
 しかし私のメッセージははっきりしてる。我々はお前たちより強い!”

 またM•シグナー市長も、極右行進を”これは憎悪と偏見と人種差別と非寛容の行進だ。我々はマッカーシー主義も人種隔離政策も乗り越えた。そして今回のこれも乗り越える。このバージニアに、白人至上主義団体KKKを連想させる、燃える松明を持ち込む者たちは歴史のゴミダメがふさわしい”と非難した。

 一方トランプ大統領は、”色々な側”の憎悪と暴力という表現で言葉を濁し、白人至上主義者を批判しなかった事に、共和党からも疑問視する声が上がっていた。
 結局、オルト•ライトの幹部が今回の暴力を否定したとしても、彼らの扇動で暴力行為に走る人は必ず出てくる。 


過激派白人主義の限界

 ヘルマンソンはロンドンに戻り、「ホープ•ノット•ヘイト」と共に調査結果を纏め、Web上で”潜入記”を公開した。これは全世界に衝撃と大きな驚きを与えた。
 ”Web上では大きな話題にはなったが。極右勢力の撲滅までには至らない。でも彼らには打撃になった筈だ。我々は打撃を与え続けるしかない”と、「ホープ•ノット•ヘイト」は最後に締め括る。
 一方、ヘルマンソンは研究生活に戻り、住所を隠して生活してるらしい。 
 以上、ウィキと”びぼうぶろぐ”さんのサイトから得た情報と主観を少し混ぜました。

 結局、過激派白人主義が主張する事もやってる事も全くの狂気であり、単なる幼稚な”白人ごっこ”に過ぎない。
 ナポレオンだとかヒトラーだとかアレキサンダー大王だとか、まるでGODZILLAを崇める怪獣マニアの様に、彼らは幼い”ファシズム・フリーク”に過ぎない。
 彼ら白人は何時までも大人になりきれないのか?白人が胸を張り、堂々と生きれた時代を懐かしんでるだけなのか?
 確かに、潜入したヘルマンソンの血の気が引いた様に、彼ら白人のある種の冷酷さと残忍さには、流石に見てる方も背筋が凍りつきそうになる。
 しかし、”シャーロックビルでの暴走”を見た瞬間、コイツらは完全にイカれてると直感した。結局、バカが暴走すると悲惨以上の結果になる。

 「天才とバカ」でも述べたが、天才は奇行に走るが、バカは追い詰められると狂気化し、暴走する。
 奇行と狂気”
 本当に排除しなければならないのは、後者である事は言うまでもない。

 次回の「その2」では、白人至上主義の酷い実態を紹介する予定です。



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そろそろ文壇デビューしたら (kouunh)
2019-07-27 13:00:28
流石ですね。転象さんは理系・文系ボーダーレスの、正しく文理融合型作家ですね。もうお手上げです。暫くしたら糞マイブログを、休耕田状態にするつもりです。
返信する
kouunhさんへ (lemonwater2017)
2019-07-27 13:25:37
休耕田にするのは勿体無い。私は毎日のように読んでますよ。特に政治や格闘技とスポーツに関しては、とても参考になります。

「アルキメデスの大戦」早速観に行こうと思います。ゴジラで裏切られたので何とかリベンジです。

白人主義に関しては、結構複雑ですね。アメリカでも深刻な問題になりつつあるみたいです。トランプが再選したら、合衆国と連合国とに真っ二つに分裂するかもです。
返信する
トランプに投票した人達が (びこ)
2019-07-28 21:22:58
白人至上主義の人たちだとも言われていますね。この白人たちは、言葉は悪いですが、劣等白人で、知力、能力が黒人や黄色人種の優秀な人達に劣っているのにも関わらず、白人であるというだけで今も優位に立ちたがる人達だとも言われています。

そんな人たちが極右団体になっているとも言われていますから気を付けなければなりません。

転象さんの今回の記事でより詳しいことがわかり勉強になりました。
返信する
ビコさんへ (lemonwater2017)
2019-07-29 00:29:44
 白人至上主義に関しては、”その2”でも長々と述べるつもりですが。かなり怖ろしい過激派右翼です。真のテロリストとは彼らの事を指すんでしょうか。

 ただユダヤ人専門家から言わせると、トランプの支持者を蔑ろにすると、怖い目に会うと警告してますが、まさにその通りになりつつあります。

 でも悪いものは悪いと胸を張って言える勇気も必要ですね。昔のアメリカには曲がりなりにも正義があったし、自由もあったんですが、今は大きい北朝鮮みたいで。

 政治に関しては人それぞれですから、難しいですね。私の書く事を鵜呑みにする事なく、ビコさんの考えを熟成させた方が面白い記事が生まれるかもです。
返信する
Unknown (lm)
2019-10-05 10:46:45
白人至上主義だとなんか困るんですか?
返信する
Unknown (象が転んだ)
2019-10-05 10:49:53
別に
返信する

コメントを投稿