象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

日本から祭りがなくなる

2019年09月02日 03時33分53秒 | 独り言&愚痴

 我が柳川市の”有明海花火フェスタ”が、今年から廃止になった。
 数年前から、日本全国でお祭りや花火大会が消滅の危機にあると、メディアが大袈裟に騒いでたが、その危機が現実のものとなった。
 非国民と言われそうだが。私はお祭りが嫌いだ。どうも生理的に合わない。日本の古来から伝わる伝統的祭りが、どうも好きになれない。
 普段は大人しい住人が、気が狂った様に大騒ぎするのが気持ち悪いのかもだが。

 子供の頃、博多どんたくに連れてってもらった。そこには幻想もイルージョンも神話もなかった。
 今や、博多どんたくや山笠は全国的にも有名だが、この頃は”花電車”が目立つくらいで、とても詰まらんかった記憶がある。


お祭りはヤッパリ好きじゃない 

 子供心に、どうして大人はお祭りが好きなんだろう?と考えた。単に人が集まる所が好きなだけだろうと、その時は思った。いや、それ以外に理由が考えられなかった。
 そして今、それが正しかった事が理解できた。日本人は、”祭り”そのものに何にも求めてはいない。
 ただ何か理由をつけ、群れたがりたいだけなのだ。日本人の様な農耕島民にとって”群れる”事は、ある種の”安心”を意味するのだろう。  

 元々”不安遺伝子”を持つ日本人は、定期的に”群れる”必要がある。親戚で群れるか?隣組で群れるか?地域で群れるか?お祭りで群れるか?その違いだけだ。
 とにかく、群れたがる本能を持つ日本人は、群れる機会と場所が必要なのだ。

 しかし今、農耕島民のその”群れる”機会が消滅しようとしている。
 理由は、お祭りの規模が拡大し、部外者?が乱入し、治安が悪くなり、警備が追いつかないからだ。勿論それ以外にも、地域のお祭りを担う若者の減少がある。


お祭りが日本から消える?

 ”日本の夏の風物詩である、祭りや花火大会が苦境に立たされている。「観客の安全を確保できない」「警備費がまかなえない」などの理由で、この2年間でおよそ50が中止になった。
 観客の増加やマナーの悪さが、各地で大きな問題になっているのだ。大阪の天神祭や徳島の阿波おどりなど苦悩する祭りの現場に密着!再生への道筋を探る”
 「NHKクローズアップ現代〜日本から祭りが消える」は、祭り嫌いの私には、非常に興味深く映った。

 勿論、これは表向きの理由だとお思う。安全確保やマナーや金銭面の問題は、単なる言い逃れに聞こえなくもない。地域の若者の減少の方が、ずっと深刻でリアルな理由かもしれない。
 全国規模の大きく有名なお祭りは別だが、地域の小さな祭りはどんどん減っていく、とあるが。大きなお祭りも中止になるケースが目立つ。

 私の地元で、全国規模のお祭りといえば、筑後川の花火大会(久留米市)や大濠公園の花火(福岡市)、それに博多山笠などがある。 
 今年の大濠花火大会がマナーの悪さを理由に中止になった。本当の理由は、主催者である西日本新聞社の経営の悪化とも噂されてる。
 大濠公園の花火の歴史は50年ほどだが、規模的には、西日本一とされる350年以上も続く筑後川花火大会(写真)と殆ど変わらない。

 お陰で、大濠公園に出かける筈の人たちが筑後川に押しかけ、今年の久留米の花火大会は例年になく大混雑になったらしい。
 一昔は、久留米近郊の人が大濠公園にまで出掛けてたから、福岡市の方がポピュラーだったし、筑後川が極端に混雑する事はなかった。故に私が子供の頃は、久留米の花火大会は普通に見れた記憶がある。

 しかし、お祭りブームも手伝い、ここ数年は渋滞が異常に激しい様に思う。
 因みに、久留米の花火大会が潰れないのは、地元のブリジストンが影のスポンサーになってるからだろうか。


花火大会にはウンザリだ

 でも私から見れば、人•ヒト•ひとの蒸せかえる雑踏の中で、たった30分間の為に18000発もの花火を見せつけられて、どこが楽しいんだろ?って正直疑問に思う。
 それに行きも帰りも、渋滞に巻き込まれると分っていながらだ。
 大体において、派手にズラリと並んだ出店で、たこ焼きや綿飴を食ってどこが楽しいのか?リオのカーニバルみたいに、”SEXやり放題”?というオプションがある訳でもないのに(笑)。

 芸者遊びと同じで、日本人は本当の娯楽を理解してない様に思える。
 あるドイツ人将校が神楽坂の芸者宿に招かれ、”オモテナシ”を受けた時、”この国と組んでたら戦争には100%負ける”と確信したと言う。
 そう日本人は今も昔も、歴史だけは立派な?お祭りに生きがいを見出す、時代遅れの三等国家なのだ。

 そんな規模と歴史だけがデカい、金だけが掛かる花火大会なら、”花火セーバー”をDLし、大型スクリーンに映し出せば、そっちの方が自宅に居ながら楽しめるのにと、嫉妬深い私めは思うのだが。いやそうでもないか。


花火もCGで打ち上げる時代?

 そういう私も子供の頃は、近くの小規模な花火大会へ何度か出掛けたもんだ。でも、大玉の花火一発が百万円近くすると聞いて、途端にアホ臭くなった。
 因みに、1万発の規模で5000万~1億円ほどかかるそうだ。久留米の花火大会だと、僅か30分で2億近い万札が吹っ飛ぶのか。
 これを安いと見るか?高いと見るか?

 それ以来、花火を外で見ようという気は殆ど起こらなくなった。時間と金の無駄と思えた。そう、人間は現金な生き物なのだ。
 そういう私は、一時期CG制作にハマってた事がある。勿論、エキスパートの免許も持ってる。
 NY摩天楼を舞台とした圧巻のCGで創られた”花火シュミレータ”が無償配布され、その完成度の高さに目を奪われた。現実を超えた幻想がそこには存在した。

 そこで私めは、CGでオリジナルの花火シムを制作し、好き放題に打ち上げようと試みた。ベースとなる街並みを緻密に作り上げ、自然の景観を周りにセットアップし、そこにオリジナルの花火を打ち上げる。
 国内には「リアル花火シュミレータ」なるものがあるが、私が作ったのはそんな陳腐なレベルではない。OpenGLで武装し、本格CGで作り上げた作品だったから、余計に愛着が湧いた。
 贔屓目ではあるが、久留米や大濠公園の花火とは、一味違った趣があった様に思う。

 因みに、OpenGLで作られた花火シムでは、少し古いが、ReallySlick制作の”SkyRocket”(要クリック)がオススメ。キーボードで花火を選択し、マウスで視点を上下左右に移動させる。
 花火の時期は、このスクリーンセーバーを見て、幻想に耽ったもんだ。

  世界で有名な本格派の花火シムには、ドイツが開発した”Fireworks Simulator”なるものもあるが、これよりかは多少は出来が良い様に思う。 


もうお祭りはいらない?

 お金が掛かるだけの花火大会はいらない。混乱とトラブルと渋滞を引き起こすだけのお祭りはいらない。
 みんな薄々と感じてる筈だ。”最初からお祭りなんて必要なかったのさ”と。

 7月1日から15日にかけて開催される、”博多山笠”は700年以上の伝統のある大きな祭りである。が故に近年、TVやメディアで大々的に紹介される様になった。
 しかし、見方によっては”なくてもエエ”お祭りではある。この時期になると、近所の人は仕事を休み、山笠の準備に取り掛かる。

 何もそこまで規模を大きくしてまでマンネリ化した伝統を守る必要があるのか?山笠の若者離れが進むのは当然だろう。
 つまり、規模が大きくなり過ぎた伝統や祭りに理解を求める事自体に無理がある。

 規模を大きくするには、メディアスポンサーを取り込むのが手っ取り早い。メディアは見た目が全てだ。
 だから、お祭りは年々派手に大袈裟になる。他の地域からの参入者も増える。当然、混乱もトラブルもマナー違反も増える。その上、地元の若者の理解は離れていく。

 しかし、年に一度の伝統行事だから、地域住民に参加を呼びかけようという気持は理解できるし、正当なものだと思う。
 でも、今のスタイルの伝統行事やお祭りなら、余計な人手とお金が掛かるだけで、ない方がずっとマシだ。
 毎年同じ様に、シコを巻いて神輿を担ぎ、タイムを競ってどこが面白い?

 それでも山笠は喧嘩祭りじゃないから、まだマシな方だ。”岸和田だんじり”みたいなケンカ祭なら、ない方がずっとましか。いや、単なる集団暴力だろうか。
 ハロウィンで馬鹿騒ぎする若者みたいで、反日で狂乱騒ぎする韓国みたいで、全然好きになれない。
 いや、そんなお祭りが存続する事自体、クレイジーだとは思わんのだろうか?



2 コメント

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シンガポール最大のお祭り (象が転んだ)
2019-09-03 11:52:57
国家的行事なんですな。でも軍事パレードとは少し大袈裟すぎますね。でも花火やコンサート以外に何か思いつかんのかな。規模だけ大きくなっても中身がワンパターンなら、すぐに飽きるでしょうにね。

でも日本各地に伝わるケンカ祭りよかはずっとマシですね。
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ナショナルデー (HooRoo)
2019-09-03 09:33:54
シンガポールではね、独立した建国記念日の8月には国を挙げての花火大会があるよ。町中がすべてお祝いムードで、ナショナルカラーの赤色で埋めつくされま〜す(^o^)

ナショナルデーといって、航空ショーやコンサートなんかもあるけど、軍事パレードが余計ね。共産系のニオイがプンプンよ(@_@)。

テレビでも生中継されるけど、あんまり大きく派手になり過ぎると日本と同じで、バカ騒ぎする連中も結構いるわ。

なんでもホドホドがいちばんね(^^♪
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