台湾の高山茶はお好きですか?
どの高山茶が好き?と聞かれたら、何と答えますか?
私は台湾のお茶では特に青心烏龍種が大好きなんですが、
その中でもまず最初に挙げるのが梨山なんですよね。
梨山が好き、という方はきっととても多いだろうと思うんです。
でもひとくちに梨山と言っても、畑や作り手によってかなり違いがあるのも確かです。
今、我が家には梨山は3種類ほどありますが、
それぞれ味わいが全く違います。
発酵度も違えば焙煎の仕方も違う、もちろんグレードの差もあるのですが、
高いからいいというわけでもない。
昨日は新年初の「
XiangLe中国茶サロン」に行ってきたのですが、
今回は梨山を二種飲み比べました。
最初の梨山は軽焙煎で華やかな印象のお茶。
あと味もすっきりとしています。
葉が開くのが遅いせいか、三煎目くらいにふわっと香りが変わりました。
それまで青みが少し強かったのが、甘い花の香りになったんです。
ここまで派手な梨山に出会ったのは珍しいかも。
工藤先生がおっしゃるには「台湾人の好む味だね」と。
次の梨山は生茶で発酵が浅く、あくまでも清らかで優しいお茶。
でも茶葉の持っているパワーはかなりなもの。
香りも強くないし、味もまろやかだけれど、
人をだまらせてしまうような力のあるお茶。
サロンではわりによく飲むタイプの梨山です。
でも、外ではそうそう買えない、多分。
私は最近軽焙煎のタイプが好みなので、どちらが好きかと言われると
前者と答えるのだけれど(やっぱり台湾人の好みと似ている!?)、
同席していた方は後者が好き、と答えていらっしゃいました。
この二種、どちらもかなり上質で美味しいのですが、
ここまで顔が違うと梨山の特徴って一体何?とわからなくなります。
今、自宅で「
自然の味」の梨山を飲んでいますが、
これも全然印象が違うんですよね。
フルーティな中にさわやかさがあり、凛とした仕上がりです。
焙煎は丁寧にかけられているようですが、主張していません。
ブランド力があり、比較的高価で、フルーティな甘さを持つ清らか系のお茶・・・
梨山にはそんなイメージがありましたが、
本来現場では作り手による差別化が当たり前なのかもしれません。
これからは○○の梨山が好み・・なんて形容詞や固有名詞をつけた説明が必要かも?