神融心酔 

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北埔に水堂あり

2009-06-18 | 茶旅
さて、G氏の車で北埔に連れて行ってもらった話に戻そう。

私はもともと峨眉か北埔の茶畑と茶商を訪問し、
そこで東方美人を買えたら、と思っていたわけだけれど、
この日程ではそんな時間は全くない。
今回は北埔の街並みを少しだけ見て、
客家料理をいただいて、
北埔の茶館で北埔のお茶を飲む、というので精一杯だった。
それでも初めての北埔はとても魅力的で、また訪れたくなる街だった。

着いたのはもう夕暮れ時だったため、
老街と呼ばれる地域を少し歩いたのみ。
昼間はきっと賑わっているのだろう。
またゆっくりぶらつきたい感じ。


観音菩薩を祀る慈天宮。
1835年に建てられたもの。


この後「北埔食堂」で客家料理を食べ、
(炒[米反]條がおいしかった♪)
外に出ると、G氏の友人のW.G氏が迎えに来てくれていた。

人一人がやっと通れる位の路地を進んで行くと
赤レンガの塀に「水堂」の文字。
入ると中庭があり、三合院作りの建物。
正面は茶館になっていて、右側の建物は民宿に使えるそうな。

古いけれど、新しい、オシャレな雰囲気に心をつかまれる。
暗くて写真が撮れなかったのが本当に残念。
(「水堂 北埔」でググッてもらえば、多分写真が見つかるはず)

聞けば、W.G氏は北埔の文化遺産を残すため、
古い建造物や老街を修復する作業の陣頭指揮を取っているとのこと。
この「水堂」のほかに、
日本式の邸宅である天水堂大房(北埔姜宅)に隣接する場所に
「水井茶堂」を営んでいて、
こちらのほうが観光客にはお馴染みかもしれない。

W.G氏は生粋の北埔人で、北埔を愛し、
北埔の茶を世に出すために尽力している名士である。
豪放磊落と言う言葉は彼のためにあるのではないか、と思うほど
快活で、話もめちゃくちゃ面白い。
しかし、一旦茶器に向かうと
穏やかに、細やかに、茶事を営まれる。

時間を忘れて話がはずむ。
何種類のお茶をいただいただろう。

G氏がここに連れてきてくれた理由が何となくわかった気がする。
多分、G氏もW.G氏と話がしたかったのだろう。
同じ年代、茶業界では比較的若い年代の彼らは、
いろいろな悩みや問題点を吐露し、意見を聞きながら
お互いに情報を交換しているのだ。

W.G氏も20代~30代の北埔の茶師を応援している。
今回飲ませていただいた東方美人も若い彼らが作ったものだ。

いいお茶と出会うには、名人と呼ばれる老茶師を訪れるのが早道ではある。
でも、今後の台湾茶を背負って立つ若い層の頑張りを見つめ
応援するだけでなく、率直な感想を伝えていくことも
忘れてはならないことだと強く感じた一日だった。

コメント
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