神融心酔 

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四国のヤマチャ

2009-06-30 | 茶にまつわる文化・芸術
週末、中国茶のお仕事で四国へ行ってきました。
何を隠そう、四国初上陸です。

山間部の町の皆さん向けに
中国茶の魅力についての講座を持たせていただいたのですが、
私のほうが教わることの多い充実した一泊二日でした。

四国の山間には、「山茶(ヤマチャ)」と呼ばれる茶の木がそこかしこに自生しています。
ある農家さんのお宅の裏の崖に群生している山茶を見せていただきましたが、
ちょっと見ただけでも葉の形や大きさが違う品種違いの山茶が三種類ほどありました。

それぞれの生の茶葉を枝付きで火であぶって湯につけたものを飲ませていただきました。
このあたりの人たちは山仕事でのどが渇いた時には
その辺にある山茶の葉を枝ごと取り、火にあぶってその場で煮出して飲んでいたのだそうです。

時間の都合で煮出すことはできませんでしたが、
それでも三種類の山茶の味はそれぞれ違っていました。

山茶で作ったお番茶もいただきましたが、
日頃飲み慣れたやぶきた種とは違った味わいで、香り高い美味しさがありました。


さて、中国茶の講座では、茶会の設えもご披露しました。
クロスや茶器は自宅から持っていったのですが、
お花はどうしようかと言うことになり、
この講座を企画しお誘いくださった茶農さんと一緒に
茶盤セットを利用して、地元に咲いていたアジサイなどを飾りました。



中国茶の味にあまりなじみのない町の皆さんに
その魅力が十分伝わったかどうかはわかりませんが、
お茶にはこのような楽しみ方もあると言うことはお伝えできたかなと思います。





町は自然が素晴らしく、
散歩していると森林のマイナスイオンをいっぱいに感じます。
昼間は鳥たちのさえずりを楽しみ、
夜はカエルたちや虫たちの鳴き声を聞きながら眠りにつきます。
食べ物も素材の美味しさが生きていました。
またゆっくり訪れたい場所でした。
コメント (4)
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