神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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「茶会」考

2013-05-07 | 茶にまつわる文化・芸術
ここ数年、東京近辺では中国茶の「茶会」が増えて、
毎週末どこかで開かれるようになりました。
茶会イベントをやろうと日程を組むときには知り合いの茶会とバッティングしないように気を遣うことも少なくありません。

中国茶の茶会のいいところは特に制約がなく、決まったスタイルを求められないこと。
淹れ手としても飲み手としても参加するためのハードルが低いのは魅力的です。

いかにも中国的なしつらえで中国茶器を並べる必要はありません。
最近は日本でも台湾でもかなり和のテイストが取り入れられています。
日本の茶の湯のような茶禅一味の詫び寂びでもしっくりくるし、
煎茶道の文人茶ももちろんはまります。

茶会の形式も多種多様です。
テイスティング会のようなスタイルもあれば
中国や台湾で見られる茶藝の発表会のような形もあります。
今一番ポピュラーな形は淹れ手が一人いて、4~5人の客が席に着くというものでしょうか。

私が自宅サロンで不定期に開いている茶会は
部屋の雰囲気が洋風なこともありますが、あまり中国風や詫び寂びにこだわっていません。
少し日常の喧噪から離れてゆったりと美味しい中国茶を楽しく飲む、というコンセプトで続けています。
アフタンヌーンティースタイルをヒントに華やかなフラワーアレンジメントを配することもあります。
その時の状況に応じて臨機応変な茶席を展開できればと思っています。

とは言ってもこれだけ茶会が続くと飽きられて
そろそろ淘汰が始まるのでは・・とも思います。
これからは独自の客層を開拓し、客人の心をつかみ、
また参加したい、と思ってもらえるような工夫と努力が必要となりそうです。


そんな折、今年は「XiangLe中国茶サロンR&D」の工藤先生が
「もしも中国茶のお茶会をするのなら」をテーマとした年間企画を展開されています。
HPではコラムの掲載も始まっていて、
先生のお茶会についてのお考えも最新のコラムに掲載されています。
先生ならではの「おいしさ」への探求、やはり目の付け所が違います。



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