養殖フグに毒はない?
フグの毒というとトラフグの肝臓などにふくまれる「テトロドトキシン」が有名だ。
フグの多くの種において、内臓・皮膚・血液・筋肉の全部または一部にテトロドトキシンを持つ。クサフグなどのフグ毒の成分は主にテトロドトキシンであるが、微量のサキシトキシンも含まれる。また、ハコフグはテトロドトキシンを蓄積せずパフトキシンを蓄積する。
フグの毒化の原因については、フグ自身がフグ毒を産生しているとみる内因説と、餌など外部から取り込まれるとみる外因説があるが、フグ毒は海洋細菌によって産生され、食物連鎖によってフグの体内に蓄積されるとみる外因説が有力となっている。もともと有毒渦鞭毛藻などの有毒プランクトンや、ビブリオ属やシュードモナス属などの一部の真正細菌が生産したものが、餌となる貝類やヒトデなどの底性生物を通して生物濃縮され、体内に蓄積されたものと考えられている。
続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/
参考 朝日新聞:フグ肝、食べられる?解禁論争過去10年で10人死亡
![]() |
フグはフグ毒をつくらない (ベルソーブックス) |
クリエーター情報なし | |
成山堂書店 |
![]() |
フグはなぜ毒をもつのか―海洋生物の不思議 (NHKブックス) |
クリエーター情報なし | |
日本放送出版協会 |