ハイブリッド動物(キメラ)で人間の臓器をつくる
米国では、人間の臓器を持った羊や豚などのハイブリッド生物を作り出そうとしている。ハイブリッド動物を作る目的は、臓器移植を必要とする患者を救うため。臓器の需要に比べて供給は少ないため、腎臓移植の場合でも2~3年は待つ必要があるとされているからだ。しかも生死に関わる病気にかかった場合、移植が間に合わず死んでしまうケースも今まで多くある。
その報告によれば、「キメラ」とも言うべきハイブリッド生物は人間の幹細胞を動物の胚に注射することで作られていく。キメラ (chimera) とは、同一個体内に異なったDNA(遺伝情報)を持つ細胞が混じっていること。またそのような状態の個体のことをいう。
研究者らは羊や豚の胚の中に人の幹細胞を入れる。それをメスの家畜に埋め込み妊娠、出産させる。生まれたハイブリッド生物は成長と共に体内で人間の臓器を育て、やがてそれが摘出され、病気の患者に移植されていく。
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参考 NHK news: ヒトiPS細胞がブタ体内で臓器のもとになる細胞に
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生命の未来を変えた男 山中伸弥・iPS細胞革命 (文春文庫) |
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文藝春秋 |
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もっとよくわかる! 幹細胞と再生医療 (実験医学別冊 もっとよくわかる! シリーズ) |
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羊土社 |