ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

考えるな、感じろ

2006-06-18 21:52:54 | 日記
最近、高橋大輔くんの関連でここを覗いて下さっている方もちらほらいるようなので、ここらで改めて自分の立場というものを明確にしておきたいと思います。
例によって長くて痛い語りが入りますので、読まれる方はそれなりに覚悟して下さい。

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自分、高橋大輔は語るけど、フィギュアスケートは語れない。
……らしいです。

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大ちゃんにハマってからというもの、フィギュアにも随分詳しくなりましたが(自分内比較)、いかんせん、もともと「スポーツを見る」という感覚自体が私には薄い(モータースポーツは例外)。
なので、大ちゃんに関しても、彼が「スケート選手」としてどれ程のものなのかは正直わからないのです(選手として活躍して欲しい、とは心から思ってますが)。

でも、「表現者」として非凡なのは分かる。ジャンルは全く違うけれど、一応私も「表現する」ということに携わってるので。
表現の本質って「どうやって」表現するかじゃなくて、「何を」表現するかなんですよね。そこを感覚で掴んでしまう(そして感覚で表現できる)って、羨ましいというべきか空恐ろしいというべきか。
この「恐さ」についてここで言及するべきなのかどうかは私には分かりません。

それはともかく、感覚的である故に、彼の魅力って、「わかる」人には理屈抜きで分かると思います。見た瞬間、ストンと心の中に入って来る感じ。具体的な動きを追うより先に、イメージが意識の中に飛び込んで来る。難しいことは何もないし、知識もいらない。
逆に分からない人には、たとえ知識があったとしても多分わからないと思います。技術的な部分を追求して行っても、表現の本質には辿り付けないと思うので。
特に彼の場合、その「表現」の部分も理屈ではなく感覚でこなしちゃってるので、見ているこっちももう、直感で感じ取るしかないんだと思います。

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そういう訳で、私は彼をアーティストとして見て、惚れ込んでいるのです。
そう思って見てると、普段の言動も面白いんですよねえ……天然で面白いって言うのももちろんあるんですけど、それだけじゃなくて。細かく拾って行くと、独特のこだわりとか感覚とか見えて来て、見てて飽きない。

お手元に「Cuting Edge」がある方は、是非89ページの手書きの色紙をご覧下さい。私これ、すごく気に入ってるんです。何が面白いって、文字のない空白の部分にうねうねした模様みたいな変な線がいっぱい入ってる所。この模様で全体の構図のバランスを取ってる感じなんですよね。
色紙の端にちょっと絵を描く、というのはよく見るけど、色紙全体を絵にしてしまう人って初めて見たような気がする。
でもこういう、文字をビジュアル的に捉えてる所がいかにも彼らしいなと思いました。それにこういうのって、バランス感覚が良くないと書けないような気がします(センスって、要はバランスなんですよね)。

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そう言えば、来週またジャンクスポーツに出るみたいですね。
個人的には、一緒に出るらしい山本左近が微妙に気になる……収録した時点での彼の肩書きは多分まだFポン&GTドライバーだったと思うんですが、そうこうしてる内にこないだF1デビューしちゃったんですよねー(今の所は3rdドライバーだけど、F1ドライバーには違いない)。その辺どうなるんだろう。