ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

吹奏楽をあなどるなかれ

2006-09-22 21:17:31 | 日記
昨日(21日)は『ブラスト2:MIX』というのを観に行って来ました。
コンサートっていうかパフォーマンス?
基本はマーチングバンドなんですが、そのマーチングバンドの型を壊して新しいムーヴメントを作り出そう!という感じでございました。
去年はドラム&コー(金管&打楽器)がメインの編成だったそうですが、今年は木管楽器なども加わってより幅広く。
日本からは、稲垣正司というバトントワラーのお兄さんが参加。バトントワリングの世界チャンプだそうです。
という訳で、カラーガードも充実。

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随所に斬新な演出を折り込みながら、でもやっぱり圧巻なのは彼ら本来のステージであるマーチングの技術でした。変幻自在のフォーメーション、ベルを前後左右に振り、激しく踊りながらの高度な演奏。
トランペット、トロンボーン、サックスなんかはやっぱりかっこいい。でも今回それと同じくらいに、クラリネットやフルートがかっこ良くて嬉しかった(私は中学生のとき、ブラバンでフルートをやってたのです)。フルートのソリストは背の高い黒人のお兄さんなんですよ。これがまたなんともCOOL。
以下、いくつか印象に残ったもの。

■「くまんばちの飛行」
バトントワラー稲垣くんの見せ場。群舞の時にはどうしても周りと合わせなければならないので微妙に押さえてる感じでしたが、ここはソロで超絶技巧全開。
バトンというと女の子のものというイメージがあるかも知れませんが、男の子のバトンはアクロバティックでかっこ良いんですよ。男子シンクロも定着したことだし、そろそろバトンボーイにスポットが当たっても面白いのにと私は思ってるんですが。
で、ここは同時にトランペットもすごかったです。「くまんばちの飛行」はバイオリンの速弾きで演奏する曲。管楽器でどうやるんだろう、と思ってたらこれが、特殊なミュートを使ったトランペットのソロ。……びっくりしました。まさかあんなテンポの速い曲をトランペットで吹けるとは。拍手喝采。

■「アランフェス協奏曲」
静かなギターのソロに合わせて、管楽器で伴奏を。やがて奏者たちは、一人、また一人と楽器を置いて、自分自身を楽器として奏で始める、つまり、歌い始めるのです。
やがて全員が楽器を置くと、クライマックスは完全なアカペラに。何とも荘厳な雰囲気。

■フィナーレ
「シング、シング、シング」のアレンジバージョンである「Swing Swing Swing」……なんですが、色んな曲が混じってます。
「ムーラン・ルージュ」の「SPARKLING DIAMOND」の一部とかね。ホーンセクションに激燃えです♪

……とまあこんな感じで、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
ここの所、弦楽器系の音楽ばっかり聴いてたけど、やっぱり管も良いもんだと思いました。やっぱり人間の息を吹き込んで演奏するっていうのがね。パーカッションの響きも含めて、生命の息吹みたいなパワーと、型にとらわれない多彩な表現がブラスの魅力だと思います。

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会場は「兵庫県立芸術文化センター」阪急西宮北口駅から直通の通路が付いてます。新しくってオシャレな建物。
ちなみに、こんなこともやるらしい↓↓↓

「茂木大輔生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会」
10月25日(水)19:00 R☆Sコンサート
10月26日(木)14:00 R☆Sコンサート
10月26日(木)19:00 パリ編

26日はまだちょっとだけS席のチケットがあるらしいので、興味のある方は是非。
R☆Sコンサートではラフマニの2番もやるみたいですよー。