ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

フレンズ オン アイス2007(その1)

2007-08-19 23:29:16 | 日記
18日昼公演を見て来ました。
何から書けばいいのやら。

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ショーの冒頭で、昨年初めてこのショーが開かれた経緯を語り、その後の1年余りを振り返るナレーションがありました。思えば私も、去年のこのショーが、初の生フィギュア(そして生大ちゃん)だったのだなと感慨深く振り返ってしまいました。
去年の大ちゃんは偉大な先輩たちのショーに何とか混ぜて貰った若造、という雰囲気を醸し出してたんですが、あれから一年。大トリは当然荒川さんなのですが、大ちゃんの滑走順が(それに紹介順も)荒川さんのすぐ前で、出世したもんだとしみじみしてしまいました。
それでも、ここ最近試合だけでなくショーでも「エース」としての責任を果たすべく気を張ってる感じだったのが、このFOIでは頼りになる先輩たちの後ろを「末っ子」として付いて行く、みたいな感じで、すごくリラックスして楽しそうだったのが印象的でした。

そして大ちゃんに限らず、今回のショーでは出演者の皆さんが本当に仲良さそうでリラックスしていて、何より自分たちが楽しんでショーを作り上げているような雰囲気は去年と全く変わっていなくて、とても居心地の良いショーでした。
以下、例によってスケートの分からない素人が、ウロ覚えでテキトーに。

■オープニング
すでにあちこちで言われてることですが、皆であっちに行ったりこっちに行ったりする際、大ちゃん遅れる→氷上を「走る」。しかも速い。先に行った人たちを追い越したあと急ブレーキをかけてました。ちょっとびっくり。

■第一部
今年の趣向は、演技の前に、本人たちの声で紹介が入るというもの(海外ゲストは英語コメントの後に翻訳)。紹介コメントにもそれぞれの個性が出ていて面白いです。
○鈴木明子さん「タイタニック」で上品に幕開け。今年のフリーのダイジェストだそうです。衣装がちょっと、荒川さんの「ユーレイズミーアップ」に似てました。
○井上怜奈さん&ジョン・ボールドウィンさん曲名は分かりませんが、らぶらぶです。今まで見たどのペアやアイスダンスよりも、激しくラブラブに見えました。
○田村岳斗さん「トゥーランドット」男性がロマンチックに踊るトゥーランドットも乙なものです。
○中野友加里さん曲名は分かりませんが、大ちゃんバチェラレット誕生のきっかけになったという、不思議系のアレです。見れて嬉しかった。というかコレ、すごく私好みです。音楽と衣装と振付けが合わさって、十九世紀くらいのヨーロッパの田舎町で、怪しい旅芸人一座の芝居小屋に迷い込んでしまったような不思議な気分に。写真だと今いちピンと来なかった茶系の衣装も、セピア色の写真から出て来たようなレトロな雰囲気で上手くハマってました。唐突に終わるラストにもイメージをかきたてられます。照明を上手く活かした演劇的な表現だと思うんですが、どうでしょう。
ちなみにこれを見て、私が「バチェラレット」を好きなのは、単に大ちゃんが好きだから大ちゃんのやることなら何でもOK!と盲目的に受け入れた訳じゃないんだな、と再確認出来ました。
「バチェラレット」も中野さんのコレも賛否が分かれているということですが、私は基本的に大好きです、この系統。
○本田武史さん「ゴッドファーザー」スカバージョンで、ノリノリで。終わった所でもう一度音楽が始まる。「?」と見ると、怪しい男の影が…→宮本さん乱入。本田くんを弄る。脱いだジャケットを丁寧に畳む姿がステキ過ぎ。そして二人でステップの競演。これは中々貴重な図です。
…ていうか、宮本さんかっこ良過ぎです。
私は素人なので、スケートの上手下手は分かりません。私に分かるのは彼が「いい男」だということだけ。自分の魅せ方をわかってる。ワルいお顔、いやらしい指先の動きにメロメロです。憎いお方。
○恩田美栄さん「シスターアクト(邦題「天使にラブソングを」)」この映画も曲も大好きなので嬉しかったです。「自分の持ち味を生かして…」とのことなので、和製ゴールドバーグを目指した路線で(多分)。
シスターのロングドレスでジャンプしてたのにびっくりです。
○荒川静香さん曲名不明。ピンクの衣装で、現役時代に佐藤有香さんに作ったもらったプログラムだそうです。「敢えて当時のままで、ジャンプが多くて「どうしようかな?」と思ってたら案の定転んでしまいました…」って、あれだけ飛べれば十分だと思います。
そんな流れで
○佐藤有香さん曲名分かりませんが、優雅系で。貫禄ありますね。余裕の微笑みがステキです。この荒川さん→有香さんの流れには先輩へのリスペクトを感じました。

■休憩中
チケットの半券を使った抽選会が今年も。司会は宮本さんです。宮本さん、自分のプログラムは滑らないのにすごい存在感なんですが(笑)。
くじを引くのは荒川さん、本田くん、恩田さんの3人でした。

■第2部
○未来のフレンズ「ユーレイズミーアップ」
大ちゃんと中野さんが、それぞれに小さな「フレンズ」をエスコートして踊り、それから他のメンバーも出て来て、ちびっ子を中心に群舞を見せる…というもの。
これも振付けは宮本さんでしょうか?子供が混ざっているのに、十分見応えのあるものになる構成が上手。そして子供たちを見守る、とても優しい雰囲気に、見ている方も幸せな気分になりました。
最初に大ちゃんと中野さんが出て来て、子供たちを守るように踊る所が素敵でした。これで大ちゃんがもっと近くで見られれば更に幸せだったんですが(笑)。
○田村岳斗さん「ロッキーのテーマ」男前が…ネタに走っている。シャドーボクシング、腕立て伏せ、縄跳び、チャンピオンベルトを掲げ、最後は客席でガッツポーズ。やりたい放題です。楽しそう。
○恩田美栄さん「ずいずいずっころばし」浴衣風の衣装で田舎の子供風に。こちらもじゃんけんしたり巾着の中からアメを出して投げたりやりたい放題でした。すごく楽しそう。
○本田武史さん曲名分かりませんが、一部とはがらっと変わって優雅系の曲で。雄大なイーグルも堪能できました。
○チン・パンさん&ジャン・トンさん「アダージョ」二人とも背が高くてすらっとしてて、ダイナミックな技もどことなく優雅。近くで見ると迫力あります。
○エヴァン・ライサチェクさん「カルメン」現役選手の競技用、それもフリーのプログラムということで迫力がありました(どうやってあの小さいリンクに収めたのかは私には分かりません)。
闘牛士の行進に合わせたステップでノリノリ。
○高橋大輔さん「バチェラレット」詳細は別記にて。今回、私の周りのお客さんは大人しい人たちなのか、ずっと黙って見てる感じだったのですが、これが終わった時には「入りこんでるねー」「すごい迫力だったねー」と言い合ってました。
○荒川静香さん「フライミートゥザムーン」これも宮本さん作!大人のキュートさで、ノリノリで。当初の予定では宮本さんが乱入するという案もあったそうですが…それも見てみたかったです。

■エンディング
荒川さんの「フライミートゥザムーン」の曲のまま、エンディングに突入。こういう流れの作り方がFOIならではという感じですね。上からシャボン玉が降って来る中、ノリノリで踊るメンバーたち。
当然大ちゃんもそれはもう楽しそうに踊ってました。結構凝った振付けだったように思うんですが、大ちゃんが踊ってると簡単そうに見えてしまう。途中、客席に寄って行く所に小さな子供がいたらしく、その子にピンポイントで絡んでる姿が遠目にも微笑ましかったです。

(その2)に続く