ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

フレンズ オン アイス2007(その2)

2007-08-20 00:06:54 | 日記
(その1)からの続き。
まとまらないので、まとめません(開き直り)。

■改めて、「バチェラレット」
紹介のアナウンスで「リハーサルから和気あいあいとして楽しい」と言っていたので、本当に今回のショーは楽しめてるんだなと思いました。
そして実際ショー自体、終始和気あいあいとした和やかなムードで進んでいたように思います。

が。

「バチェラレット」が始まると、一転してシリアスに。良い意味で、冷たく張り詰めた空気を感じました。例によって細かい部分を色々変えて来ていて、何やら啜ったり舐めたりするような仕草が入って来てるみたいで、なんていうかその、生々しい。食欲と性欲とは、生存欲求という意味で繋がっている。人間が理性で覆い隠しているその本能の醜さと崇高さを、剥き出しにして突きつけて来るような。
…なんて考えるのは後から思い出しながらであって、その時その場では、ただその不可思議な動きをほけっと見ていることしか出来ないんですけどね。
今回、途中に両手でクイっとやる所(あれがどうしても、生きた相手から心臓をえぐり出しているようにしか見えない私)と、最後の振り返る所が北向きでした。
特にラストはまたちょっと振り返るタイミングが変わってて、てっきり西向いて終わるのかと思ってたらいきなり「カッ!」て擬音が付きそうな勢いでこっちを向かれたのがものすごい不意打ちでした。
最初にTVで見た時の、ふっと顔を上げた所で目が合って「見たな」という感じではなくて、明確な殺意を持ってこっちを睨んで来る感じです。私が何をしたって言うんだ(いや、実際には視線の位置は私がいた所からはだいぶ離れてはいたんですが)。
思うのは、この「バチェラレット」では、具体的なキャラクターやストーリーやエピソードは表現されていないんですね。そう言った表層的な所からもっと深い所まで踏み込んだ、普遍的なイメージそのものを見せようとしている。元々大ちゃんの表現にはそういう傾向はあったと思うんですが、それを更に押し進めた感じ。…なんかもう既に、集合無意識の領域にまで足を踏み入れているような。
そういう、普遍性のあるイメージだからこそ、見た人がそれぞれ自分の記憶と経験の中からキャラクターやストーリーを自由に当てはめることも出来るのかなと思いました。
でもなんか、あっと言う間に終わってしまった。一度限りだからこそ生(ライブ)なんだとは分かってるけど…それでもやっぱりもう一度(ていうか何回でも)見たいと思ってしまいます。

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でも本当に、暖かい雰囲気のいいショーでした。去年見た時、「初めて見た生のショーがこれで良かった」と思いましたが、今年見て改めて同じことを思いました。
出演者及びスタッフの皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

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ちなみに、防寒対策の方もバッチリでした。あれだけ厚着すればね(笑)。助言して下さった方ありがとう。

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「クリスマス・オン・アイス」の案内がもう始まってました。チラシを作った段階では出演者が決まってなかったのか、「荒川静香ほか国内外フィギュアスケーター」って、そんなざっくりした情報で一体何を判断すれば良いのかと。

それと大ちゃんの新しい競技用プログラムの情報がやっと出ましたね。
「フリーはクラシック曲。ショートプログラムは(今までと)違った感じにして新しい自分を見せたい」
だからそんな漠然とした情報で一体何を(以下略)。…手の内を見せたくないのかな…。
ところでこのネタを報じた記事、「無難な滑り」ってなんか悪意を感じますね。痛いクレーマーと化して文句のメールでも送ろうかと思うような。大ちゃんのファンとしてというより、一応、言葉を扱う人間として。
悪意もなしに「無難」なんて言葉を安易に使うなら、それはそれで怖いと思います。こういう、社会に影響を与える媒体で文章を書いてる人が、こんな粗暴な言葉の使い方をするという事実が恐ろしいです。

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コメント拍手への返信
「ガールズ」の名前に拘ったのかも知れませんが…。神宮は男子選手も含めて本来の姿という感じがするので、ちゃんとした形で見てみたかったですね。
「自分もやってみよう!」という気持ちにさせられるという点は、他のフィギュアの番組にはない良さだったと私も思います。