ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

終わらない未来のために

2010-09-21 10:58:00 | 日記
※タイトルの元ネタはタイムレンジャー。

そういう訳で、↓こちらに行って参りました。

SEND TO 2050 未来づくりアジアこどもサミット

今回のイベントをざっくり説明すると、まずは「未来づくりコンテスト」として、関西地域の中学生たちから作文形式で未来へのビジョンを募集。色んな審査を経て、関西2府3県と4つの政令指定都市の代表計9名を選出。この9人を中心に、子どもたちからの未来へ向けての提案やディスカッションを行うという非常に社会性の高いイベントです。

会場はおなじみなみはやドーム。氷の張ってない時に行くのは初めてでした。いつもはリンクがある所が無料招待枠(小・中・高校生)の客席になっていて、私たち大人枠はスタンド席という構成。
司会はFM OSAKAのDJさんが男女コンビで務めていらっしゃいました。

SEND TO 2050の紹介映像で幕開け→DJコンビの挨拶→ゲストの紹介映像という流れ。大ちゃんは、EyeとLuv letterの映像に、何故かEyeと道の音楽。映像はどちらもFOI(08Eyeと09るぶれたー)だったと思います。

まずは9人の代表団の自己紹介と、全員で話し合った「関西全体の未来づくり」の発表。
その後、フィリピンと中国の代表者の「未来づくりスピーチ」(フィリピン代表の女の子はビザの発行が間に合わず来日できなかったため、映像での参加)。
その後、ソナーポケットのミニライブを挟んで、地元北河内の中学生&先生たちによる発表。
それからORANGE RANGEのYAMATOさんが、プロジェクト代表の森下さんと一緒に登場。
ORANGE RANGEとしての参加は色々制約があって無理でも自分一人でもどうしてもここへ来たかったというYAMATOさんは、出るなり感極まって泣き始め、会場を驚愕させました。元々森下さんの理念に共感していたみたいで、しっかりと意見を述べる子どもたちの姿に感じる所もあったのだろうと思います。それにしてもセンシティヴな人だ。

***

その後、代表団9人に中国代表の女の子を加えた「サミット」の後、大ちゃん登場。やっぱり森下さんが一緒でした。
今回はゲストも含めて参加者が全員「SEND TO 2050」のTシャツを着ていたんですが、大ちゃんはオレンジのTシャツの袖口から黒の五分袖を覗かせてるのがお洒落でした。
シーズンインに向けて今日も練習してから、出番ギリギリに駆け付けたという割にはすごく元気。
(そして一部プログラムの順番が変更されていたのはもしかして大ちゃん待ちだったのかも…と思ってしまったり/汗)

まずは森下さんから、大ちゃんとこのイベントの関わりについて。
森下さんとはトレーナーが一緒だった縁で仲良くなり(渡部トレーナーの所属するブライトボディのセミナーにも一緒に参加してましたね)、去年の6月にSEND TO 2050を立ち上げる際に協力を頼んだら即答でOKしてくれたと。フィンランディア杯からの帰国後、関空から直接去年のイベントに駆け付けたというエピソード(復帰特番で紹介されてましたね)も披露してくれました。
最初は「緊張しちゃって上手くしゃべれないんですけど」という大ちゃんに代わって、森下さんが「昨日大ちゃんこんないい事言ってくれてたよね」みたいな感じで話を振ってくれていました。

以下、思い出せる範囲で。※記憶違いや聞き間違いなどあったらすみません。

○アスリートは引退後ではなく、現役で戦っている時こそ子どもたちに伝えられることがあると思う。
○海外で戦っていると、外国の人の、自国への愛国心などを強く感じる。自分の国や自分自身に自信を持つことが必要だと思う。フィギュアはアピールしていかないといけない競技だけど、まずは自分の中に自信を持つことがアピールに繋がる。
○海外へ出る機会が増えるほど日本の良さが分かって、日本が一番好きな国です。謙虚さだったり、はっきり言葉に出さなくても分かり合えたり、そういう海外と違う日本の文化が好きだし大切にして行きたい。
(この辺の話は、森下さんの「アメリカにいた頃、黒人のような服装や言動をしていたが、ある黒人の老人から『お前は何人だ。なぜ俺たちの偽物になろうとするんだ。お前は自分の文化を俺たちに語れないのか』と言われたことをきっかけに自分の生まれ育った地域や文化を見直すようになった」というエピソードに絡んでいると思います)
○自分が競技をする上で色々な人に支えられていることを、昔は理屈でしか分からなかったが、今は実感として感じるられるようになって来た。
○以前は現役を引退したらスケートとは全然違うことをやって見たいと思っていたが、怪我などもあり、自分を育ててくれたスケートの世界に恩返しをして行きたいと思うようになってからすごく楽になった。
○(子どもたちに対して)人は大人になるとどんどん臆病になってくる。挑戦できる今の内に、やりたい事にどんどん挑戦して欲しいし、やりたい事を見つけて欲しい。失敗しても、どんな経験も必ず将来役に立つから。
○(保護者の方たちに対して)子どもたちがやりたいという事を、頭を押さえ付けたりせずに背中を押してあげて下さい。
○完璧な人はいなくて、誰にでも欠点や嫌な所はあるけど、悪い所だけ見て「あいつ嫌い。無理」と思わずに良い所を探してあげて欲しい。自分もそういう事ができてる訳じゃないけど、一緒に努力して行きましょう。

例によって「なんて言うんですかね」を挟みながら、一生懸命言葉を探している様子が印象的でした。
前から思ってたんですけど、大ちゃんて「何を話したらいいか分からない(話したいことがない)」というタイプの口下手ではなくて、上手く言葉がみつからないだけで、言いたい事、考えていること自体は山ほどある人なんですよね。口下手だけど、すごくしっかり色んなことを考えている。「なんて言うんですかね」はそんな彼を象徴する言葉だなと思いました(笑)。
でも話し方も随分堂々として来て、イオン倉敷で「はずかし~~~~っ」とか言ってた頃とは別人のようです。

森下さんとは本当に仲が良いんでしょう、一緒にいて終始リラックスした感じでした。
それとシーズンインが近いからなのか、立ってるだけで全身にパワーがみなぎっているような感じがしました。終始ぴょこぴょこ動き回ってたのが印象的なんですけど、普通に歩いてるだけでバネがはずむような不思議な躍動感があるんです。

大ちゃんコーナーの後はAIさんが登場し中学生(合唱部)たちと一緒に「SEND TO 2050」のテーマソングを歌います。すごく良い歌詞で、AIさんも流石の歌唱力。
そしてこの歌の後、再びゲストたちが登場してエンディングなんですが、ステージの下で出番を待ってる大ちゃんが、例によって歌に合わせてぴょこぴょこ弾んでいるのが見えました。
そして登場時、ジャンプしながら登場(角度的に見えづらかったんですが、多分1回転くらい回ってた)。「世界に誇れる日本に、そしていい世界にして行きましょう!」と挨拶。
エンディングには、詩人のきむさんと画家の大城清太さんも来ていました。あと、スマイルの2人はちょこちょこ出て来て客席へのインタビューなどをやってました。

その後全員で、観客席の子どもたちを背景に記念撮影(このニュースの写真)。
この後更に、舞台に出演した子どもたち(先生含む)を交えての撮影もありましたが、大ちゃんはずっと楽しそうに他のゲストの方たちとしゃべりながら、落ち着きなくぴょこぴょこ動き回ってました。

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主催者の個人的な人脈で出演者が集まっている事。しかし単なる仲良しグループではなく、理念への共感が根底にある事。個人の理念が出発点となり、それに共感した仲間が集まり、企業などを巻き込んでプロジェクトとして動いている感じは、ちょっとFOIにも似た所があるなと思いました。多分大ちゃんはこういうことに共感できる感性を持っているし、出会い運も持っているし、将来的には彼自身がムーブメントを起こしていける可能性も持ってるんじゃないかなーなんて考え過ぎでしょうか。

それにしても、スタンドから見ててアリーナ席の子どもたちの盛り上がりっぷりが凄かった。特に後半から終盤にかけて、誰のファンという感じでもなく全体にテンションが上がって来て、最後に写真を撮る時にはみんなキャーキャー楽しそうにはしゃいでるのに圧倒されました。若さってスゴイ。
難しい年頃の子たちを集めてこれだけ真面目な話をさせて、尚かつこれだけ楽しませるってすごいことだなと思います。

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拍手コメントへのお返事

□2010/9/19 20:11
FOIだけは、出演予定者に大ちゃんの名前がなくても安心してチケットを買えますね。荒川さんの、アマチュアスケーターへの対応もずっと一貫していると思います。
大ちゃんのファンとして、今年はいつになく不安材料のない形でシーズンに向かえてるから、逆に騒ぐ必要もないのかなという感じもします。もちろん試合では上手くいかないこともあるでしょうが、それも含めて楽しみに待ちたいですね。

□2010/9/19 23:33
コメントありがとうございます。来年もまた観に行きたいなーと毎年思わせてくれるのがすごいですね。

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