ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

逆風満帆と魚座の男(その1)

2007-05-25 00:49:29 | 日記
母が田舎から趣味の観劇のために出て来まして、折角だからということで御影でお茶して来ました。前から狙ってた御影高杉の苺ミルフィーユ初体験。サクサクのパイ生地を堪能しました♪
そして同時に、頼んでた朝日新聞beの大ちゃん特集の切り抜きも持って来てくれました。お母さんありがとう。
これ、写真がカラーで大きくて美味しいですね。特に(下)の写真は「!!」な感じです。色んな意味で。
最近新聞読んでないのでこのコーナーもほぼ初見だったんですが、通常「順風満帆」となるところを敢えて「逆風満帆」と題していることからして、「今はバリバリに活躍してるこの人だって、過去にはこんなに苦労して来たんだよ~」という主旨のコーナーだと思われます。…大ちゃん、このコーナーにうってつけの人材ですね…。

(上)で世界選手権銀メダルの裏話から始まり、(中)で回想シーンへ突入。世界ジュニアを制して一躍脚光を浴びてから一転、苦難の日々。そして(下)でようやく覚醒した昨シーズンからの、決して平坦ではなかった戦いの日々と続いております。

新しい情報もありますが、全体としては大ちゃんのファンなら一通り知ってる話をまとめてるなーと言う印象かな。寧ろこれは、今まで大ちゃんをあんまり良く知らなかった人に読んで欲しい記事かなと思いました。ホントはこんな子なのよー! こんなに苦労してるのよー! ……みたいな。
何となく彼は、マスコミから変なイメージで語られて誤解を受けているフシがあるので(かくいう私も、最初は「こんなヤツのこと好きって言ったらアホなミーハーと思われそうだな」と思ってました。今はもう開き直りましたけど。何かそういう扱いじゃなかったですか?)。
今回の銀メダルでやっとこさ彼も、虚像ではなく実像の方で語って貰えるようになって来たのかなと。そういう意味では嬉しい記事でありました。

以下、新しい情報についての感想。

●世界選手権の時実は熱が出てた。
SPの時やけに顔色が悪いと思ったら。緊張のせいかと思ってましたが、それにしても顔白過ぎでしたもんね。納得。緊張するとストレスで体調を崩すタチなのか、体脂肪率が低過ぎて抵抗力が低下してるのか、それともその両方なのか。十分コンディションには気を使ってると思うんですけど、それでも中々万全の体制という訳にはいかないもんなんですね。でも「常にベストのコンディションを維持することよりも、コンディションがベストでなくても良い演技ができる方が大事」とシンクロの井村先生が言ってるのを読んだこともあります。そういう意味では、頑張ってますよね。そしてこういう事を本人の口からは言わないのも、多分きっと彼の「美学」。

●04年のMOIへの出演は、歌子先生が連盟にかけあって実現した。
ファンの間では既に伝説ともなっている起死回生の「ノクターン」…の裏にあった師弟愛。歌子先生の、大ちゃんの才能への信頼ってスゴいですね。結果が出ない時期が続いても彼の才能を信じ続けてたことに心から感謝です。デイズの宮本さんとの対談読んでて思ったんですが、大ちゃんも「この人は、何があっても絶対自分を見捨てない」と信じてるから安心してケンカしたりできるんでしょうね。

●4回転アクセルほんとに練習してたらしい。しかもループもやってたらしい。
モロゾフさんのインタビュー読んだ時には、ハッタリだとばかり思ってました。ていうか、「ウソだと言ってよモロゾフさん」と思ってました。怖っ! 「4回転を練習することで3回転も安定した」……らしいです。基本的に挑戦し続ける人は好きなんですが、くれぐれも怪我だけはしないでください。

***

それでなんでタイトルが「魚座の男」なのかについては又後日続きを書くと思います。多分。きっと。予定は未定ということで。F1モナコGPの後ぐらいになるかと思われます。
くだらない内容になりますので、あまり期待はしないで下さい。

***

以下、拍手コメントへの返信です。

5月16日
「AERA」&「Days3」はオフシーズンのファンへの置き土産ですか。言い得て妙ですね。シーズンが終わって寂しくなるかなと思ってたんですが、こうして定期的に盛り上がれるネタがあるのは嬉しいですね。

5月20日
「ダンディズム」には意外に反響がありまして、嬉しかったです。彼なりの「かっこよさ」を求めて構築された(と思われる)彼の「美学」は、確かに結果的に「武士道」に近づきつつありますね。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちろ)
2007-05-26 02:17:11
虹川さん、こんばんは。またお邪魔します。
モロゾフさんが一躍脚光を浴びる中で、「歌子先生がいなければ今の大ちゃんはありえなかったのよー!」と心の中で叫んでいたのは私だけではないでしょう。大ちゃんをずっと前から見守ってこられた方達は特に。そういった意味でも、3週にわたって丁寧に書いてもらえてよかったな、と思いました。
銀メダル獲得の翌朝、とくダネで佐野さんに鼻声を指摘された時、「寝不足です」って答えていた大ちゃん。具合が悪いとは言わない、ましてや言い訳にするなんて絶対しない人だということはすでによくわかっているのですが、改めて惚れ直しました。そして人間として私もそうありたい、とも。
個人的には、モスクワで暮らしていた時の話。大ちゃんが「先生が一緒だったから怖くなかった」と語っているのを読んだ時、歌子先生1人を頼りにしてモスクワで健気に頑張っていた大ちゃんが見えてくるようで、なんだかいとおしいような気持ちになりました。(ここは母心)
大ちゃんも4年生。卒業したらいよいよ一人暮らしするのでしょうか。末っ子ちゃんだからすぐ寂しくなっちゃいそうですよね。(笑)進路にもよるのでしょうけど。関大は離したくないでしょうねー。でも「大学院生」って、なんか大ちゃんっぽくない・・ですよね。
返信する
Unknown (虹川 章)
2007-05-27 01:37:59
>ちろさん
こんばんは。
個人的にはモロゾフさんもスゴい人だと思うんですが、ちょっとマスコミが分かりやすい所に食いつき過ぎてる嫌いはありますね。今回の記事では、歌子先生とのことも丁寧に書かれて良かったですね。
>鼻声
言い方を変えれば、当日熱を出していたのは「調整に失敗した」ということでもあるので、大ちゃん的には「かっこ悪くて言えない」ことなのかも知れません。でもそういう見栄っぱりな所も好きですけどね(笑)。
>母心
あのどこか頼りなくて甘え上手なキャラクターを見ていると、誰もがつい「母」になってしまうという(笑)。歌子先生の、05年全日本の時の「どんな結果になっても傍にいます」というメールには、正に母の心を感じました(涙)。
卒業後はどうするんでしょうね。関大は職員として引き止めたがっているという噂もありますが。
どんな形になるにせよ、バンクーバーまではスケート最優先で行ける環境を整えて貰えると私は勝手に信じています(笑)。
返信する
Unknown (kinomi)
2007-05-27 12:10:24
虹川さんこんにちは。
「逆風満帆」私はネットで読みました。あぁやっぱり・・・でしたね。緊張からだけにしては、顔色悪すぎでしたから。
試合に照準を合わせてコンディションを整える努力をしても、100%ベストコンディションでその日を迎えられる選手は少ないのでしょうね。そういう状況の中でどれだけのものを出せるか。今シーズンの高橋くんは体調不良だけでなく、靴が合わなかったり、衣裳のトラブルがあったりと、万全の状態で臨めた試合は殆どなかったですが、「何があっても自分の演技が出来るように。それだけの練習をしてきた」という言葉通りのものを毎回見せてもらったと思います。
こういう苦労話みたいなものが後から語られるのは、きっと彼の「美学」には反することなんでしょうけど、裏話的な内容が聞けるのはファンにとっては嬉しいことですね。歌子先生とのことを書いてくれたのは本当に良かったと思います。私もやっぱり「母心」になってしまいました(笑)。
「魚座の男」楽しみにしています。
返信する
Unknown (虹川 章)
2007-05-28 01:51:20
>kinomiさん
こんにちは。やっぱり「あぁやっぱり」でしたよね。尋常じゃない顔色でした。
本人が言わないからこそ、こういう情報は有り難いですね。
今期の彼は本当に逆境に強くなりましたよね。いつも誰もがベストの状態で試合に臨める訳ではないからこそ、強さが光ったと思います。
「自信を持つためには練習の裏付けが必要」っていうのはトリノの荒川さんやなんかから学んだのかな?とも思ってるんですが。柔軟に貪欲に周囲から学んでいるし、学ばせて貰える周囲の人たちにも恵まれてると思います。
それもやっぱり「母心」をくすぐるキャラクターの由縁かも知れませんが(笑)。
「魚座の男」は期待せずに待ってて下さい(笑)
返信する

コメントを投稿