そんなTBSが、シンクロナイズドスケーティングをベースに、番組の企画として競技会を立ち上げてしまったみたいです。
タイミングを外したけど今からでもブームに乗りたいし、他局が手を着けていない&「ウォーターボーイズ」とかで成功したノウハウを流用できそうなシンクロナイズドスケーティングを…と思ったのかどうかは分かりませんが、目の付けどころとしては悪くないんじゃないでしょうか。
番組の内容が、半分以上ドキュメンタリーで占められてたことや、そのドキュメンタリーがお涙頂戴路線で演出されてることは、見る前から予想が付いてたのでまあいいです(6チームしかないから、そうでもしないと間が持たないだろうし)。
シングルやなんかの放送ではその存在を呪うしかない天井付近からのカメラも、シンクロだったら団体競技ならではのフォーメーションをばっちり映せて便利です。
でもどうせなら、公式競技と同じルールでやった方が良かったんじゃないかなと。この番組のために作ったプログラムを、そのまま試合で使えないのは不便じゃないですか?それに公式競技では認められている男子選手が閉め出されてるのも気の毒だし。
勝ち抜け対戦方式みたいな採点は、2位以下の順位を明確にしないためなのかも知れませんが、ずっとリンクサイドで待たされて寒そうにしていた東京女子体育大学の選手たちが可哀想でした。女の子の身体を冷やしてはいけません。
来年以降もこの試みが続くなら応援したいなとも思いますが、以上の点は改めて欲しい所です。
…とかいいながら、岡山チームのおばあちゃんが、演技終了後に有川先生と抱き合ってるのを見て、不覚にも貰い泣きしてしまいました。
あのおばあちゃん、去年岡山国際のリンクに滑りに行った時(過去記事参照)、お見かけしてたんですよね。本格的なスピンをやってたので、長いことやってる人なのかなとは思ったんですが、まさかシンクロのメンバーに入ってるとは思いませんでした。
人間、ある程度年を取れば、新しいことを覚えるよりも過去の蓄積で何とかしようとするものです。還暦も過ぎたとなれば尚更です。ああいう、挑戦し続ける人生を送れる人が一体どれくらいいるんだろうかと、真剣に考えてしまいました。
ああいう方を見ていると、自分だってまだまだこれからだー!と思えますよね。
「岡山でシンクロのチームを作るらしいよー」と風のうわさに聞いたのは、確か今年のお正月ごろだったと思います。それからわずか半年かそこらでここまで来るのは、並大抵のことではなかったと思います。
有川先生も選手の皆さんも、本当にお疲れさまでした。
ところで、ナレーションで衝撃的なことをさらっと言われたような気がしたんですが。
岡山国際スケートリンクが、日本最古のリンクっていうのはホントのことなんですか?
いや、確かに相当年季の入った建物ではありますが。
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追記:衣装についての雑談
今回2チーム程着物をアレンジしたコスチュームのチームがありましたが。それ以外でもちょくちょく着物風衣装というのを目にしますが、どうもフィギュアの衣装と日本の着物は相性が悪い気がします。
逆に、チャイナドレス風の衣装にはハズレがないような気も。
多分、着物が平面裁断で、チャイナは立体裁断だからだと思うんですが。どうでしょう。
あと、最後の神宮チームのスカート部の下からチラチラ見えるガーターが何ともセクシーでした。あれ、シングルでやる人いませんかね。