masumiノート

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魑魅魍魎

2011年09月04日 | ガソリンスタンド

不透明な元売政策に怒り頂点 「無印化必要な段階」 9/2 燃料油脂新聞より

愛知県内の石油販売業者の、不透明な元売政策への怒りが頂点に達している。
系列仕切り高を維持する一方で業転安は一向に改善されず、末端市況は低下一途。

不当廉売や差別対価で調査申告しても音沙汰なしとなると、一部大手や元売販社に仕切り特価が出ているとしか解釈できない。

「いくら抗議しても元売にはカエルの面にションベン。
系列から離脱して無印SSにするくらいの実力行使が必要な段階になった」とある大手特約店は語っている。

とくにガソリン業転量の増加は顕著。
既存ルートの売込みが激しさを増しているのはもちろん、
これまでガソリン業転を扱っていなかった商社系や一部地場特約店さえも新たに参入しているという。

元売の完全子会社が他系列の業転を売り歩くといった信じられない現象
「興信所を使い信用調査しておいて直後に売り込みに来るなどあからさまな売り込みも目立ってきた」との証言もある。

現在の業転市場は魑魅魍魎(ちみもうりょう)なんでもありの世界になっている。
そして業転安はしばらく続くとの予測がもっぱらだ。

元売が業転を安くできる源泉は系列仕切りにあるといっても過言ではない。
「無印や大手、販社をわれわれ一般の特約店が支えているようなもの」とある民族系特約店は話す。
加えて系列特約店のマージンが減少する一方で無印SSの儲かる情報は相次ぐ。

現在、県内のセルフのガソリン価格は138円前後。
「系列仕切りだとマージンは5円そこそこ。しかし無印なら倍近い。
実際無印を経営する仲間から“かつてないほど儲かっている”と聞かされている。
当社もこの機に自社SSの1ヶ所や2ヶ所を無印にしようかと考えている。
それくらいしないと元売だけが儲かる現在の仕組みは変わらない。
当社1社だけでは効き目がない。
同じ怒りをもっている他社に同調を呼び掛けたい」と、
ある外資系特約店は怒りが頂点に達したさまを表現している。(名古屋)


>元売の完全子会社が他系列の業転を売り歩く
これはどういうコトでしょうか?
私には全く理解できません。

そして何度も書きますが、
系列を離脱して無印になっても元売には痛くも痒くもありませんよ。
系列玉も業転も、元売が出すのですから。


・・・・・・・・・・

「請負人越後屋」は、「被害妄想によるフィクションです」と断りを入れてアップしてあるけど
もうこれは被害妄想ではない。

元売は確実に地場の系列3者店を潰そうとしている。
そして、政府もそれを後押ししている。

過疎地には補助金全額というのは、
「一つの市町村にガソリンスタンドは1つでいい」という考えなんでしょう。

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私個人は実は業転との価格差には拘りません。

系列と系列外(PB・無印)の仕入れ体系がきっちり分かれるのであれば。
そして世間がその「仕組みと違い」を認知するのであれば。
系列内格差のない公平な仕切り、或いは販売価格が統一されるのであれば。


PL法もありますし、環境ISOを取得しているような製造業にとって、
(製品の出所がハッキリしている)系列販売店は必要不可欠だと思います。
それもある程度融通の効く地場の3者店が。

仕組みや違いが認知されていれば、採算販売(価格)に対して理解も得られる。

しかし、今この業界は秩序も何も無い無茶苦茶で、
(この記事には魑魅魍魎と比喩されている)

しかも、世間には何も知らされていない。

系列販売店が業転を仕入れている事実を、恐らく元売は公の場では認めないと思う。
品確法絡みのメーカー責任を問われることになるから。


こんな状況で、業転を仕入れずに採算販売を行おうとしても、
消費者どころか、企業や公的機関にさえ理解してもらえない。

これでは廃業へ向うしかない。

(だから業転に手を出してしまう販売店があるのですが、それでは何も変わらない)


・・・・・

すぐ傍にCASSがあり、
セルフと同値で販売するフルがあり、
窓拭きや給油作業をする(機械操作は消費者)セルフがあり・・・
(※一時期、CASSの売値は当店の仕切り以下でした)

そんな商圏で、系列100%で商売を続けています。
それも特約店にまで4円ものマージンを乗せられて。
だから、もちろん経営状態は苦しいです。

だけど、綱渡り状態ながらも系列100%でやっています。


それは当然、お客様のお蔭で営業を続けさせて頂いているわけですが
地下タンクの設備投資が重く圧し掛かります。

(通気配管が何事も無く猶予期限を迎えていたら、もしかしたら「廃業」を選択していたかも知れません)

これは弱音を吐いているのではありません。
事実を述べているのです。


今回、このタイミングで電気防食を決意することになったのは、
「続けなさい」ということなのかも知れない。




だから、
思うのです。

出来ることなら、お蔭様のお客様にこそ出来るだけ安値で販売したい。

本当(健全な業界)なら、それが可能なのに。