masumiノート

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2011年09月15日 | ニュースから一言二言

配達・工事・修繕に奔走 存在感示す街の電器屋さん(産経新聞) - goo ニュース

東日本大震災から半年がたった被災地で進む生活再建。
その中で、存在感を発揮しているのが、「街の電器屋さん」だ。
自らも店舗や商品を失った事業者は多いが、営業再開にこぎ着け、家電製品の提供だけでなく、電気工事や修繕に奔走。
大型家電量販店の台頭で減り続けてきた電器屋さんが見直されている。(渡部一実、田端素央)

 「店をたたむしかない」。
宮城県多賀城市で電器店「電器のかとう」を営む加藤文男さん(63)。妻の佳代子さん(61)は、廃業も覚悟した。

 日本最大の販売網(約1万8千店)を誇るパナソニックの地域専門店を夫婦で営んできた。
その小さな店を津波は容赦なく襲った。
みるみるうちに水かさが増し、5分で背丈ほどに達し、陳列していた薄型テレビや冷蔵庫ががれきの混ざった泥水の中でプカプカと浮いたという。

 ≪本社もバックアップ≫

片付けに追われていた1カ月後、なじみの顧客が「洗濯機がほしい」と自宅を訪ねてきた。
時間がたつにつれ、冷蔵庫や炊飯器を求める客が増えてきた。
「商品を持って行ったとき、みんなすごく喜んでくれて…」。
加藤さんは再開を決意する。
自宅を事務所代わりにし、商品はカタログで選んでもらう。
パナソニック本社も被災地向けの出荷を急ぎ、支援してくれた。8月には店舗も何とか復旧した。

 パナソニックでは、26店舗を「甚大被害店」に認定し、
「被災状況や地域の復興状況に応じて、1店ずつ復興計画を立てて支援している」(地域専門店部門)という。

 「頼りにしているよ」「やめられたら困る」。
こんな言葉をかけられ、意気に感じずにはいられなかった。
被災者の元を訪ね、操作の説明や配線工事にとどまらず、家具の修繕までこなす。
「それが街の電器屋さん」と加藤さん。

≪合同店舗で再出発≫

東芝は、被災店舗の再開を支援するため、被災地に臨時店舗を開設した。
複数の電器店の“寄り合い所帯”だ。佐々木則夫社長は「一日も早く、元に戻ってもらいたい」と支援を惜しまない。

 宮城県石巻市蛇田地区に開設された「電化生活館 石巻」には、被災した6店舗が入り、5月から本格営業を始めた。

 同市内で電器店を営んでいた佐藤雅彦さん(48)は「足場ができて前進のきっかけがつかめた」と話す。
工具類や軽トラックは東芝からリースで調達し、配達や工事に走り回る。

 高橋正人さん(36)も臨時店舗に入った一人。父親の代から40年間、地域の約500世帯に商品を届け、電気工事を手がけてきた。

 「街の電器屋は単なる商店じゃない。いざというときの地域のよりどころになる」

 震災直後には自転車で顧客の安否確認に奔走。
連絡が付かない家には名刺と置き手紙を残した。
「困ったことがあれば何でも連絡をください」。どんな仕事でも頼まれればすぐに飛んでいく。
「2年は臨時店舗のお世話になるが、必ず元の場所に帰る」。高橋さんの決意は固い。


感慨深いです。

大きな「量販店」に追いやられてしまった小さな「街の○○屋さん」の潜在能力は高い。


そして人は他人から頼りにされると頑張っちゃう良き者なんです。