数年前の話です。
燃料卸業をされているX氏はご自身の生活圏ではない場所で、廃業したガソリンスタンド跡地を“基地”として借り受けました。
(※地下タンクの使用が目的)
業転玉の配達のためにローリーでその施設に出入りしていると、ある日近隣住民から「売って」と声を掛けられました。
その後も近隣住民から「ガソリンスタンドとして営業してほしい」と熱心に頼まれたので、無印店として営業を始められました。
ただし、「配達も窓拭きなどのサービスもなし、現金販売のみ」という条件で。
(※ガソリンスタンド過疎地かそれに近い地域だと思います)
次に、(昨年か一昨年)聞いた話は灯油の話。
頼まれたから店番に人を一人雇用して個人消費者への販売を始めたのに、他店の値段が安いとなると皆店の前を素通りしてそちらに買いに行く。
頭に来るから、その店より1円安くするとこちらに買いに来る。
皆軽トラにポリ10個くらい積んでくるから、よく売れる(笑)
・・・
年寄りばかりなんだけど、車の運転が出来なくなったらどうするんだろうか・・・
そして先日聞いた話。
近所の他店が店を閉めた。
郵便局から“掛け売り”の依頼があったが断った。
その後も何度か掛け売りの依頼があったが「うちは現金オンリー」、と全て断っている。
軽トラの荷台にポリを積んで灯油を買いにくる人も増えた。
運転席から“後ろのポリに灯油”、とジェスチャーで。
頭に来て、早速“台”を用意した。
「そこへポリを乗せて、蓋を開けて待っていてくれ」と。
灯油を入れ終わったら、
「自分で蓋を閉めて、自分で荷台に乗せてくれ」と。
ホームセンターでは当然のようにそうするくせに、“ガソリンスタンド”となると傲慢な態度になるんだから嫌になる、とX氏。
(※「漏れた」とか「こぼれた」というクレーム回避のために蓋の開け閉めをユーザーにさせる店は多いそうです)
そして、
多分その先にあるもう1軒のスタンドも近々店を閉めることになるみたいだ。
もうこれ以上(客は)来ていらない。来られると困る。
店番はアルバイト一人だから、あまり忙しい思いをさせると気の毒だ。
かといって、新たに人を雇うまでの利益にはならないから人員を増やす気は全くない。
元々、ガソリンスタンドなどにキロ単位で卸す商売のために基地として使っているだけの施設だから、ハッキリ言って何十リッターの個人客など要らない。
・・・と、まぁこういったお話です。
同業者の皆さんはどう感じましたか?
「こっちは必死の思いで頑張っているのに!」、とイライラして腹が立ったりしましたか?
(※masumiさんは↑これでした@過去形...もう一度、 過去形です)
それとも「羨ましい」?
或は、「同感、うちも同じようにしてます」ですか?