masumiノート

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規制を強化しSSを存続へ

2016年09月03日 | ガソリンスタンド2

※前記事のつづきです。


酒の安売り規制に「保護対象」からも不満の声 酒店店主ら「意味がない」「何を今さら」

j-castニュース 2016/5/28 11:30

ディスカウント店などによる酒の「過剰な安売り」を規制する改正酒税法が、2016年5月27日の参院本会議で可決、成立した。仕入れ価格を下回るような価格設定を禁止することで、小規模な販売店を救済する狙いだという。
 
法改正に対しては、酒類の価格が「値上がりするのでは」と心配する消費者からの反発が強いだけでなく、「守られる側」とされる中小の酒店経営者からも、規制の効果を疑問視する声が出ている。


改正法の成立うけ、全国小売酒販組合中央会は歓迎コメント
 
 今回の改正で、財務相が酒類の販売価格に「公正な取引の基準」を新たに定め、従わない製造業者には業務改善命令を出したり、販売免許を取り消したりすることが可能になる。ディスカウント店などの過剰な安売りを規制することで、苦境に立つ「まちの酒屋」を救済する狙いがあるという。
 
 改正法成立を受け、全国小売酒販組合中央会は同日、「大きな意義を有する」と歓迎する松田武会長名のコメントを発表した。
 
 ただ、「救済対象」のはずである中小の酒店経営者からは、冷淡な反応も。読売新聞は、改正法成立直前の5月25日付朝刊で、「個性的な品ぞろえなどで大手に対抗する酒店が増えており、安売り規制の恩恵は考えられない」とする東京都内の酒店経営者の話を紹介していた。また、改正法が成立した27日にJ-CASTニュースが東京と大阪の酒店店主に話を聞いたところ、いずれも同様の反応が返ってきた。
 
都内で酒店を営む40代男性は取材に対し、「いまさら安売りを規制したところで、何も変わらないでしょう」と答えた。
 
「いま生き残っている酒販店は、量販店と『住み分け』ができている店がほとんど。一般的な酒販店はもう淘汰されてしまっていますよ。ですので、ビールなどの安売りを規制したところで、意味がないんじゃないですか」



*****


全く同感です。

過度な安売りが規制されても、安値がなくなるわけではない。

特にガソリンはお酒と違い嗜好品ではありません。
大多数の消費者は車で5分10分の距離なら安値の店に行きます。


だがしかし、
ガソリンや灯油は単なる消耗品ではありません。

もし規制強化を訴えるとしても、
そこのところをどこまで消費者に理解してもらえるかが鍵だと思います。

そして、仕入れ値に大き過ぎる値差があることを知ってもらうことが重要だと思います。





普段は気にもしなかったけど、

再度書きます。



業転玉は30年も40年も前から横行している。

2016年09月03日 | ガソリンスタンド2

8月31日ぜんせきより


JA-SS安値に地場憤り “不当廉売”の声も

「JAという組織が商道徳を踏みにじるような廉売をしてよいのか」
「一般SSと比べて10円も安くして売る理由がわからない」


コストコ射水店 109円表示を継続

仕切価格の上昇を受けて周辺SSが上方修正しているなか

富山石商ではコストコの低価格販売に対して、不当廉売の疑いでこれまでに5回、公取委に調査申告をしており、今後も同SSの価格動向を注視していく方針だ。







系列量販店が拡販姿勢 「系列安PB高」に疑問
問われる“ブランド”

旧盆商戦を終えた近畿地方の石油製品市場では、業転市場が上昇し始めプライベートブランド(PB)SSの価格が上昇。
これに対して一部系列量販SSが極端な安値拡販姿勢を強め、「系列安・PB高」という現象がみられる激戦地が現れている。
PBのガソリンフリー価格116円に対して、110円前後の価格を表示する系列SSも現れたことで、周辺SSからは「そこまでして売りたいか」と系列量販SSの姿勢を問う声も出ている。




9月2日燃料油脂新聞より

ガソリン格差拡大 安値系列のみ横ばいに




補助金対象外の問題指摘


北海道灯油専門業者 施設老朽化対策求める






9月2日ぜんせきより

規制を強化し SSを存続へ

富山 島竜彦理事長に聞く 

-業転玉は30年も40年も前から横行している。業転をなくしていくことは可能なのか?

確かに業転問題は昔からあるが、最近は特に悪くなっている。
すべてではないが元売の数社が余剰玉を大量生産し、商社系、PB直接、系列店経由PBの3つのルートで安く卸している。

地元の中小SSはほんのわずかな利益の中から人件費など諸経費の負担をしながら経営していかなくてはならないのに、この部分、あるいはそれ以上の金額を最初から安く設定し、業転として扱われたのでは高い仕切りの玉を買っている既存の地元SSが勝負できるわけがない。


-日ごろから規制強化を強調している理由はそこに?

そうだ。規制緩和の時代にそぐわないと見る向きもあるが、メーカーの生産量を抑え、業転をなくして不当な安売りを防ぐためには法律で規制していかないと市場の正常化はできない。

経営苦でSSは減り続け、災害時の最後の砦とされながら現在の全国約3万2千ヵ所から5年後には2万7千ヵ所まで減ると見られている。
そうなると災害時どころか普段の暮らしでも、自宅から遠く離れたSSまで行かないとガソリンや灯油が手に入らない。
お年寄りの地域が増えている中で、そんな不自由な状況になったら大変。
そうならないためには規制強化しかない。

先ごろ酒類について行き過ぎた安売りを規制する法律が施行されたが、地域の小売店がほとんど廃業してしまってからの法規制など遅すぎる。そうなる前に我々は規制強化でSSを守っていかなくてはならない。


-コストコ射水SSの廉売については?

目に余る安売りを続けているので、何度も公取委に調査依頼を申告し厳しい処分を求めているが、なぜか不問に付されている。
明らかに仕切価格が違うという問題点まで突っ込んでほしいので、今後もコストコ商法を注視して公取委に訴え続けていく。





***以下masumi



昔から、“安売りゴンタ店”があった。
昔から、揮発油以外の灯油軽油は業転玉を仕入れて他店より少しだけ安く売って(消費者にイイ顔をして)、業転玉で薄めた分粗利を多く得ていた狡賢い店もあった。

昔から、業転の存在を知りながらも全量系列仕入れの店もあった。
そういうお店が大多数だった規制緩和以前の業界。

規制緩和以降、ゴンタ店や狡賢い店の真似をする店が増えて・・・


でも、

系列玉も業転玉も、“彼らが”仕切っているから。



結局、

30年も40年も前から業転を横行させてきたから、
明確なルールもないままに“やったもん勝ち”の業界だったから、


今がある。




コストコを不当廉売だという特約店
販社や量販店の安値に文句を言う特約店やPB-SS


規制緩和前後、一番最初に安値看板を掲げて地場店の経営を困難にしたのは(当商圏では)中小特約店でした。
その彼らも更なる大手の進出で、今では運営者が代わっている。




全量高値の系列仕入れを貫いてきた地場3者店にとっては、
コストコも、JAも、販社も、特約店も、PB-SSも、皆同じ。

「自分たちがしてきたことは棚に上げて?」とコストコや販社に文句を言っている特約店のことを、
規制緩和でスケープゴートにされてきた地場3者店は冷ややかに見ています。


*****


富山県石商の理事長さんの
>そうなると災害時どころか普段の暮らしでも、自宅から遠く離れたSSまで行かないとガソリンや灯油が手に入らない。
>お年寄りの地域が増えている中で、そんな不自由な状況になったら大変。


確かにその通りなのですが・・・

大多数の消費者は、普段の暮らしで既に、自宅から遠く離れた店(安値店)でガソリンや灯油を手に入れています。
自宅の近所の地場3者店の前を素通りして。


しかし、地元の店がなくなったら困る人がいるのも事実です。

ただそういう方は極少数なので・・・



>そうならないためには規制強化しかない。

どのような規制なのかにもよると思いますが、大多数の消費者は納得しないと思います。

消費者にとっては安値が正義です。




つづく