9月5日燃料油脂新聞より
定期配送は配達業務の効率化策として積極的に進められてきた。
わずらわしい注文から解放される、在庫切れを心配しなくて済むという安心感から消費者に受け入れられてきた。
だが原油高に伴い配達灯油の価格が100円を超えると、定期配送の客が注文配送に切り替わったり、数量を指定して依頼することが多くなった。
この傾向は昨シーズンも続き、使用した数量だけ注文するという客が増えた。
だがSSに限らず配送部門も人手不足が深刻化していることから「厳冬になったら配達が滞りかねない」と危機感を持つ業者が多い。
配送の人員に余裕がなくなったことで、再び定期配送が注目されている。
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もう18年ほど前のことになりますが、隣の市の灯油配達先顧客から午後4時を過ぎてドラム缶への灯油配達の電話がありました。
灯油の配達は基本的に「電話一本即対応」で、朝から晩まで2台のローリーを稼働させていた当店は通常なら「ありがとうございます」と快くお引き受けするところではありましたが、その年は人手が無くなった年でもあり、又その当日は気温が一気に下がり配達注文が殺到していたのです。
午前中の注文も回り切れていない状況でしたので「申し訳ありませんが、明日で」とお願いしたのですが、「無くなったから電話している」と不機嫌になられ、・・・それ以降注文の電話が掛かってくることはなくなりました。
インターネット上の消費者の声には「ガソリンスタンドが潰れて行くのは客の都合より自分たちの都合(効率)を優先して客をないがしろにしているからだ」というものがありますが、
仕切格差が原因で超低マージンでの経営を余儀なくされている販売店が今後も店を続けて行くためには効率化が必須条件になろうかと思います。
消費者の皆様に御理解頂ければ幸いですm(_ _)m
特約店が販売店になる日
この中の、特約店の他社買い発覚 サインポール掲げられず
こうちゃんは「ローリーで業転かどうか分かるやろ?」って言うけど、
茂田石油のように特約店は自社ローリーを所有していて、それで倉取りして販売店にもそれで納品してる場合もあるだろうから、販売店が“知らなかった”というのはあると思う。
でも、特約店側の意見も聞いてみたいです。
というのは、過去に業界紙で何度か記事があったでしょ
“系列玉では販売店は死んでしまうだろうからって、特約店の采配で(特約店経由で)業転玉を手当てしてあげてる”ーというような事例が。
良かれと思ってしたことが裏目に出たケースかも?
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2013年08月24日 製油所から出てくる無印のローリー のコメントのやり取りから一部抜粋します。
Unknown
今回の公取は、元売りが特約店に対して優越的地位である事を認めたのですよ。一方的にマークを外す事は出来なくなったのですよ。
サブテン
系列で業転を入れている会社に対して、次の元売の対応は想像できることだと思いませんか?
公取の見解は踏み込んだと思いますが、かえって元売に店の選別を大手をふってされてしまう結果になってしまうんじゃないの…
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3年経った今、どうなっていますか?
それにしても“彼ら”は非情ですね。
業転に逃げていた販売業者を公取委の見解で一旦は喜ばせて置いて・・・
見解は見解でしかない。当初抵抗していた元売は従った。しかしそれは“振り”でしかなかった。
完全な振りならまた違ったかも知れないけど、“許容範囲は3割”という見解を示した。
つまり、それまで“遠慮しながら” 5割業転を取っていた販売店は公取委の見解で割合を増やせると喜んだのも束の間、結局は公取委の見解が元で“縛られた”ということ。
だからもう他社買いしている人たちの口から流通経路証明書や議員立法化の声も上がることはないでしょう。
逆にこれまで全量系列仕入れをしてきた販売店から「系列でも業転3割許容の立法化を」という声が出るかも?
いえいえ、ここまでそれを貫いてきた販売店は今更そんなコトは言いません(笑)
全石連(組合)も国(政府)も元売も、自分たちは安全な場所に居て、時間稼ぎのパフォーマンスを続ける。
これまでと同じ、蛇の生殺し状態が続きます。
業転は“彼ら”にとって絶対に無くすことのできないものです。