今朝、ガソリンを配達してほしいというイチゲンサンからの電話での依頼をお断りしました。
***
その1時間後、取引先(法人)の社員さんから、今来ている(外部の)工事業者の、下請けのフォークリフトのガソリン10リッターほど、1回だけで良いから配達してやって貰えないだろうか、という電話・・・
その取引先には定期的にガソリン(20ℓ)を配達しています。
一瞬どうしようか迷いましたがお断りしました。
「採算割れ」ということも伝えましたが、丁度遠方への配達に出たところだったので、その旨をお伝えし
「配達させてもらうとしてもお届けするのはかなり遅くなりますし、ガソリン携行缶を持って来ていただいた方が宜しいかと」ーと。
***
10リッターのガソリン携行缶を持って給油に来られた方あり。
「今朝お電話くださった方ですか?」と訊くと「違う」とのこと。
「セルフばかりでどこも入れさせてくれないから」とおっしゃるので、
「セルフでも資格を持ったスタッフが給油することは消防法で禁止されているわけではないんですよ」と言うと、
「みたいですね、でもどこも頑なに断られるんですよ」
***
発券店値付けカードの常連さんとの会話
常連さん「M市のインター傍に入れてくれる店があったのだけど、先月店を閉めてしまった。周りはセルフしかないから練習しないと・・」
masumi「そうですね、これからますますフルは無くなっていくでしょうから・・」
常連さん「ボクはあんまりセルフは・・・、ここに来ようかな..」
masumi「そうしてください(*^▽^*)うちはまだもう少し店やりますから!(笑)」
***
外注で受けている洗車をしていたら、
「この水はどこに流れるの?」(この地域は下水が通っていないので)「何も言われないの?」と給油のお客さん。
消防法で分離槽の設置が義務付けられているので、そのまま流れて行くわけではないことを説明。
お客さんを見送ってから、フト、そういえば“どこでもガソリンスタンド”の場合はどうなんだろう?
横田瀝青興業のHPを見てみると
流石です。
複雑な心境ではありますが
過疎地ではこうした給油方法も受け入れるしかないのではないでしょうか。
**********
大資本異業種セルフの参入で既存のセルフSSも減少していくことになるでしょう。
市内にコストコSSが出来れば良いけど、コストコの商圏は広範囲に及ぶので、コストコ進出でSSが30店舗潰れる可能性と全石連が言うようなことになれば、消費者は「燃料を入れに行くために燃料を使う」みたいなことになるのかも知れませんね。
(※青系文字がmasumi)
6月6日燃料油脂新聞より
次世代インフラ研究会 保安規制見直しを提言
エネ庁によるとSS過疎地は今年3月末現在312市町村。
全1718市町村の18%にのぼり、前年度比10カ所増えた。
SS廃業の理由は設備老朽化や人材確保など6割が供給側の問題。
過疎化・クルマの革新に対応 (維持コスト低減・IoT活用)
過疎化が進展する地域では簡素な設備による低コストでの燃料供給拠点確保も課題の一つ。
静岡県浜松市では山間部の天竜区でSS空白地帯が生じているとして、新たな燃料供給体制を検討する必要性を訴えている。
兵庫県姫路市の横田瀝青興業はタンクローリーに直接可能な簡易計量機を開発。SS設備の維持が困難な地域での巡回販売により燃料供給機能を維持する方策を提案している。
将来像は4タイプ
1 サービス拠点化
2 デリバリー機能強化・IoT活用
3 モビリティサービスとの機能融合
4 簡素化
次世代燃料供給はワンストップサービス?
※
昔はどこも同じようだったガソリンスタンドも、これからは物凄い違いがあるようになりますね。
減り続ける事業者 九州市場はピーク時の6割まで減少
(全国平均では約5割)
安定供給、地域貢献に影
石商活動にも影響が出始めていることから、各県の理事長は「販売店でも生き残れる業界にしなければならない」と力説する。
どうしたら事業者減少に歯止めをかけられるかー。
業界は大きな課題を抱えている。
*****
>SS廃業の理由は設備老朽化や人材確保など6割が供給側の問題
2013年2月、(当時の)全石連会長がエネ庁長官に「現卸格差は中小SS生存不能」と訴えました。
JXTG誕生で卸格差は是正されたのでしょうか?
だとしても異業種参入の勢いが増しています。
石油販売業者は高齢化、既存施設は老朽化
エネ庁は異業種の新規参入を後押し
事業者減少に歯止めをかけることは困難かと思われます。
PS
その昔、業転玉を使って全量系列仕入れの地場零細店をスケープゴートにしたカレラ
そのカレラも、これから業転玉(異業種)によって追い詰められる。
それは、
理です。