NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音盤日誌「一日一枚」#272 ナラダ・マイケル・ウォルデン「ルッキング・アット」(ワーナー・パイオニア P-11380)

2022-08-13 05:00:00 | Weblog

2005年5月28日(土)



#272 ナラダ・マイケル・ウォルデン「ルッキング・アット」(ワーナー・パイオニア P-11380)

最初に一言。筆者多忙のため、しばらくはワンポイント評のスタイルで行かせていただきます。悪しからず、ご了承を。

ナラダ・マイケル・ウォルデン、83年のアルバム。彼のセルフ・プロデュース。現在ではブラコン界のトップ・プロデューサーとしてしての名が高いが、自身もシンガーでもあったころの代表的アルバム。

フォー・トップスのカヴァー「リーチ・アウト」に始まり、作家リチャード・ライトに捧げたオリジナル「ブラック・ボーイ」に終わる全9曲。ダンサブルなナンバーあり、バラードあり、女性シンガーとのデュエットあり、ファンクなナンバーあり。

作詞・作曲、歌だけでなく、プレイヤーとしての腕前も一級品。ピアノ、シンセ、パーカッション類、ドラムスと、さまざまな楽器を巧みにあやつるマルチ・プレイヤーなのだ。当然、アレンジも全部自分でやる。

少し高めで中性的なクリア・ヴォイスが特徴的。シンガーとしては、いささか線が細いが、これだけのことを全て一人で出来るのは、ただ者ではない。

その後はずっとプロデューサー業に専念しているようで、85年の「THE NATURE OF YHINGS」以降、ソロ・アルバムを出していないのは惜しまれる。ぜひ、20年ぶりに、その繊細な歌声を聴かせてほしいもんだ。

筆者的にベスト・トラックは「リーチ・アウト」。原曲のダイナミズムをそこなうことなく、モダンなアレンジを施す手腕には、舌を巻きます。

<独断評価>★★★


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