先日、戦略についての本からいくつか話題をだしましたが、 孫崎亮著の本で、「日米同盟の真実」という本も、以前ここで取り上げたことがあります。 ちょっとわき道で、海外の人は日本人と戦略について、どう思っているか、 というのを知るのも一興だと思います。
と、その前に、一つ問題。 著者が講演などで話しをする事があるそうですが、 「カラスの集団にフクロウの集団が襲ってきたので、カラスの王様が、 大臣達を集め、対応策を協議させ意見を求めてきます。さてどう回答するか?」 答えは後ほどコメントで・・・笑
以下、本からの簡単に意味を変えない程度に手短にして紹介してみます。
外交や政治の本で何度も出てくる米の有名な人に、キッシンジャーという名前があります。 この人の日本人評で有名なのが、 ・日本人は戦略的に物を考えず、常に経済的に考える。
さらに、 ・論理的でなく、長期的な視野もなく、単調で、頭が鈍い。ソニーのセールスマンのようだ。
日本人を嫌っているのかもしれませんが、うーん、当たっています。 長期的視野については、全ての分野において・・・という気もします。
他、米国の学者の文献に出てくる日本人の戦略評として、 ・日本人は安全保障の本質は全く理解できない。日本人は猿みたいだと言わざるを得なくなる。 ・日本人の話を聞いていると、防衛という概念が存在しないかのようだ。 ・日本人は安全保障の問題に無知だから、我々がガイドラインを作成しなくては、という気分になる。
こうしてみると、いつも海外から色々言われてから日本が動く・・・ というのも、分かる気がします。海外の国が厚かましいのもありますが、 日本が自分で判断できる事も(もちろん米のお許しが必要な事もある)満足にできないから、 結果として、お前らわかってないなあ・・・・じゃあこうすれば?という事に繋がる訳ですね。
有名な孫子の兵法があります。敵を知り己を知れば・・・・の部分だけ有名になってますが、 その中に、 「上兵は謀を伐つ、その次は交(盟)を伐つ、次は兵を伐つ、その下は城を攻む」
日本人が好きなのは、兵と城ですねと、著者は指摘しています。 謀と盟については、徳川家康的なのかな。 信長・秀吉は、兵と城っていう感じですね。
正々堂々っていうのが、どうも日本人は好きなのでしょう。 勿論、悪い面ばかりではなく、それが評価される場面もあるし、個人的に謀ばかりの国に 日本はなって欲しくない訳です。 でも謀に対して防衛する意味でも、その分野に精通して先を見越す目がないと、駄目だという事でしょうかね。
日本人は、自分たちが国際的に評価が高いと思っているかもしれませんが、 決してそうでは無いと自覚する事から始めないといけません。
特にいま、前原外務大臣は何をやっているんだか。偽メール事件との時と同じく、 イケイケで事を始めるのですが、先を見越す目がありません。 あのときと、ダブってみえてしまいます。 メディアは反小沢ばかりですが、 見るべきところが見えてないのか、見て見ない振りをしているのか?
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