僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

大魔神男vs直球女

2007年03月05日 | ウォッチング
駅に向かって帰宅を急ぐ人たち
夜のネオンに誘われて店の品定めに余念のない人たち
さて今夜も一稼ぎしようと
充実した輝きを放ち始める人たち
そんな人たちが入り乱れる午後7時
大都会のターミナル駅の周辺です。

マイムはいつものように100円ショップの偵察を終え
駅への歩道を歩きます。

何でこんなに人ばっかり多いんだろう
田舎者には歩きにくくて仕方がない
なるべく対向者の来ない隙間を見つけながら
あっちへ避けたりこっちへ寄ったりしながら
歩いていきます。

ふと気がつくと、真っ直ぐな道が
コンバインで刈り取りを始めた麦畑のように
はたまた、サークルになっていない
ミステリーサークルのように
出現しているではありませんか。

マイムの足は敏感に反応し、刈り取り道へ

刈り取っているのは体格の良い男性
俺は曲がったことが嫌いだ
という性格が後ろからでも分かるほど
堂々と進みます。

パトカーに先導された護送車のように
あるいはくっつき損ねたコバンザメのように
マイムが続きます。

前から来る対向者は
4・5メートル前から畏怖の念を持って
道を空けます。

大魔神のようです。    つづく

(画像はお借りしました http://f.hatena.ne.jp/nigo/20051016120900)
コメント (14)
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