僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

潜入、処置室にて

2007年03月20日 | SF小説ハートマン
エネルギーパイプのわずかなスペースを慎重に移動した。
隣の部屋は処置室のはずだ。
針状のファイバースコープで確認する。
手術台には何もない。一体のオペロイドが格納台に収まっているだけだ。

ハートマンはファイバースコープの代わりにコンタクトワイヤーを伸ばしオペロイドに接触させ、6万ボルトの電磁波を0.02秒だけ 送った。

パチッと音がした。

一瞬目を見開いたような表情を見せ、腕をびくっと痙攣させた後オペロイドは動かなくなった。

人間ならアチッと感じるくらいだが、オペロイドの制御ラインはこの衝撃で切断されてしまう。
メインコンピュータをショートから守るため、ディフェンスフューズが切れたのだ。

ハートマンはパイプスペースのパネルを外し処置室に降り立つとすぐにオペロイドにログインしその制御システムを読み取る。

敵のロボットやアンドロイド達はすべて同一のOS(オペレーティングシステム)で制御されている。
OSの基本が分かればバイオリストコンピュータでコントロールすることが可能になるのだ。

ハートマンはこれで作戦の先手を取った。
コメント (3)
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