僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

左回りの男

2014年12月24日 | ウォッチング







冬至の前後は本当に日が短い
出勤時間はまだ夜だ

おとといの冬至は「朔旦冬至」サクタントウジと言い
新月と重なる12年に一度の大変おめでたい出発の日だった



真っ暗な通勤路を地味なラジオを聞きながら走る

荒川にかかる橋からは遮るものがなく、
遠くマンションの常夜灯や広告の明かりの中を
10両編成の埼京線が一本の光の帯になって動いていくのが見える

5時55分
いつものように、気象予報士いとうみゆきの落ち着いた声が
今日の天気と気温を教えてくれる
6時12分頃の天気予報は香山智里だ
可愛い声とオモシロイ健康情報が楽しみなコーナーでもある


やがて東の空に朝日が生まれてくる時間


正面の家にヘッドライトを浴びせないようスイッチを落とし
静かに駐車場に入る
いつも決まった場所に止めていると
そこだけ自分の匂いが染みついたような気がしてくるものだ

ドアをロックし、数歩歩き出したところで振り返ると
主人の帰りを待つ忠実な老犬のように愛車がたたずんでいる


始業にはまだ早いので近くの公園を歩くことにした。


つづく


















コメント
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