僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

病室で

2007年03月12日 | SF小説ハートマン
「ちょっと電話してくるね。」

そう言ってママは病室を出て行った。
歩きながら首をぐるぐるっと回しているのが見えた。
今日は疲れたわぁって言いながらママがよくする仕草だ。

一人になった僕は、針の刺さった腕を動かさないようにして少しだけ体をずらしてみた。大きな病院らしい。
窓から遠くの景色が見えた。5階か6階かもっと高いところかも知れない。

誰がかけたのか小さなカレンダーが一つぶら下がっている。きれいな海の絵にペプシコーラのマークが付いている。
あれ?でも先月のカレンダーのままだ。
もう退院してしまった人が忘れていったのかも知れない。

廊下を誰かが大きな声を出しながら走っている。看護婦さんらしい。誰かが大変なのかな。
今何時なんだろう?小さな机の上にはお茶のペットボトルが一つあるだけで時計はない。ぐるっと見回して見たけれど壁の時計もない。

点滴の薬が、ぽたっぽたっと落ちている。あと何回落ちたら終わるのかな。
数えているうちにまた眠ってしまったようだ。


数十台の大型モニターが落ち着いた発色でデータを表示している。近代的なコントロールセンターだ。任務に就いているコマンダーは2名。
ハートマンは天井から差し込んだファイバースコープで全体の配置を確認した。
つづく
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まるちゃん

2007年03月11日 | いろいろな顔たち
わ~い、こんばんわ~。

ってか時間がない~。

せ~ふ?
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ぎょろっ

2007年03月10日 | いろいろな顔たち
ちょっと不機嫌なりよ

だってブルーなんだもの

だってガリーなんだもの

好きにすれば~

だってマイムには関係ないんだもの
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ふっ…

2007年03月09日 | いろいろな顔たち



笑うな!


え゛っ


う゛っ


ごっくん。。。
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大魔神男vs直球女

2007年03月08日 | ウォッチング
ガシ!

はっきりと音が聞こえました
やはりそれは起きてしまったのです

振りまいていた愛嬌は一瞬のうちに消え失せ
苦痛に歪む顔

肩から外れたシャネルのバッグが
歩道の石をこするのを辛うじて防いだ反射神経に
ちょっとだけ感心しましたが…

おーい、だから心配したのに
(関係ねーよってか)

恨めしそうに振り返った女の視線を
全く無視して大魔神は進む。

アレ、多分骨折したと思います。


大魔神が肩をわずかに後ろに引いたとき
避けたと思った女が直球勝負をしかけたのを
反動を付けて打ち返したその瞬間を
マイムは見逃さなかったのでした。

おわり。
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大魔神男vs直球女…③

2007年03月07日 | ウォッチング
さて問題はその歩行コースです

15メートルほどの距離で気付きましたが
刈り取りコースの直線上に対峙しています
接近遭遇もしくは正面衝突コースです

大魔神はにこりともしないで
(マイムからは顔が見えないので想像です)
進んでいきます

正面からは愛嬌を惜しみなく振りまきながら
女が自身のコースを直進してきます
彼女の目に大魔神は映っているのでしょうか?

もう互いの距離は5メートルを切りました

そして…

その距離が2メートルを切ったとき
マイムの心配を知ってか知らずか
(多分知らないと思う)
女のコースが半歩ほど逸れました

マイムはその後のコースと距離を判断するために
歩みのスピードを緩めました

つづく
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大魔神男vs直球女…②

2007年03月06日 | ウォッチング
偉大なる人の従者になった喜びに似た勘違いをしつつ
しかしこの人とは友達でも何でもありませんという
距離を保って歩いていきます。

どれ程歩いたでしょうか
駅の入り口が見えるほどに近づき
今日はスムーズに歩けて良かったと
男に感謝の気持ちをつぶやいた時
その女は現れた。

ひとり。

小さめのシャネルのショルダーを斜めがけにして
セミロングの髪をさらさらとなびかせています。
かき上げる髪の間からセンスの良いイヤリングがきらりと光ります

素敵です。

高すぎないヒールが似合っています
艶のある唇。
それと分からないほどのナチュラルメイク
クリアーなマニキュア。

細すぎない足にタイトなパンツスタイル
CLASSY か 0ggi か
女性も多分あこがれるワンランク上の女性です。

駅に向かう人達は皆一瞬視線を止めます
すれ違った後、振り返る人もいます
女性も一種の羨望のまなざしを向けます
マイムなんて釘付けです

美人はいいなぁと改めて思ったのでしたが…

つづく
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大魔神男vs直球女

2007年03月05日 | ウォッチング
駅に向かって帰宅を急ぐ人たち
夜のネオンに誘われて店の品定めに余念のない人たち
さて今夜も一稼ぎしようと
充実した輝きを放ち始める人たち
そんな人たちが入り乱れる午後7時
大都会のターミナル駅の周辺です。

マイムはいつものように100円ショップの偵察を終え
駅への歩道を歩きます。

何でこんなに人ばっかり多いんだろう
田舎者には歩きにくくて仕方がない
なるべく対向者の来ない隙間を見つけながら
あっちへ避けたりこっちへ寄ったりしながら
歩いていきます。

ふと気がつくと、真っ直ぐな道が
コンバインで刈り取りを始めた麦畑のように
はたまた、サークルになっていない
ミステリーサークルのように
出現しているではありませんか。

マイムの足は敏感に反応し、刈り取り道へ

刈り取っているのは体格の良い男性
俺は曲がったことが嫌いだ
という性格が後ろからでも分かるほど
堂々と進みます。

パトカーに先導された護送車のように
あるいはくっつき損ねたコバンザメのように
マイムが続きます。

前から来る対向者は
4・5メートル前から畏怖の念を持って
道を空けます。

大魔神のようです。    つづく

(画像はお借りしました http://f.hatena.ne.jp/nigo/20051016120900)
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へろほれ~

2007年03月04日 | いろいろな顔たち
もうのめましぇ~ん

あしたのしごとはきゃんせるするなり~

ん?もういっけんいくの?

おっけーっすよぅ

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熟練の技

2007年03月03日 | ウォッチング
定番のバナナチョコバニラなり~。

無駄のない素早い動き
うわっ~写真写真~
とマイムがあわてている内に
「はい、お待たせしました!」
てな感じです。

「顔は写さないから写真撮らせてね」
と事後承諾を得ました。
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もういいか~い?

2007年03月02日 | いろいろな顔たち
まぁ~だだよ~ぅ!

わ~い、早くかくれろー

「○ちゃん、ゴミ箱の中なんてすぐみっかっちゃうよ」
「△ちゃんたら、そんな大きな声ださないでよぅ」

「□くんは絨毯の下なんてダメに決まってるでしょ」
「大丈夫だよ、ちょっと盛り上がっただけだから」

「◇っちはまたやってるの?」
「だってカーテンぐるぐるするの好きなんだもん」

「◎さんは押し入れが好きだねぇ、でもまた寝ちゃったりして」

「nanaちゃんは時計の中だし」
「wakameちゃんは味噌汁の中、クリープちゃんもコーヒーの中」
みんないつものところだね。

も~ぅい~ぃよ~ぅ!
コメント (17)
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困ります。

2007年03月01日 | いろいろな顔たち
王子様、また朝帰りですか。

噂になったら困ります
うるさく言いたくなる気持ちも分かって下さい
お妃選びで噂が絶えないんですから

良くありませんよ
自由はないんです
お立場を考えて下さい
もう子どもじゃないんですから

もうしないって、3回目ですよ
それとも決めた方がいらっしゃるんですか?
じいにだけそっと教えて下さいませ
もちろん誰にもいいません
昔から口だけは堅い方です

お役目ですから
きついことも言わせてもらいますよ
でもいい人がいらっしゃるなら
応援しますよ

そんなことは関係ないです
平民の娘でももちろん
王子様が気に入った方ならきっといい方です
分かりますとも

まさか人妻ってことは…
そうですか、良かったです
心が顔に出るのですよ
本当に美しいのは化粧や衣装ではないです
じいだってそう思いますよ



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