爺のつぶやき

石狩川のほとりに住む田舎の爺です。見たり聞いたり、その日の出来事などをつづっています。

新型コロナ・揺れる五輪

2020-03-23 09:02:49 | あれこれ
新型コロナの終息が見えず東京五輪延期を要望する声が高まってきた。
昨日はトランプ米大統領が「安倍首相が近く判断する」と述べた。

2020/3/23   中国新聞 コラム「天風録」から転載
東京五輪は風前の灯

 まさに風前のともしびである。ギリシャから届けられた五輪の聖火のこと。「復興の火」としてまずは宮城県でお披露目する際、強風によりランタンの火が消えた。予備の聖火で対応したものの前途多難を暗示するかのよう▲あす開幕まで4カ月となる東京五輪に世界からの風当たりが強まっている。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、延期を迫る声である。国際オリンピック委員会(IOC)に、欧米などの競技団体が突きつける。「選手の健康を脅かすのか」とも▲安倍晋三首相は「完全な形で開催する」と強調する。主要国の首脳からも賛同を得たという。そこへ1年延期論を語ったこともあるトランプ米大統領が意味深長な発言。「安倍首相は近く決断を下すだろう」と▲もはや大勢は固まったようにも映る。ところが肝心のIOCのバッハ会長がはっきりしない。「簡単に延期できない」と述べたり「違うシナリオも検討中」と明かしたり。風見鶏のよう▲早く決断できないのは放送権やスポンサー企業などの利害、つまりお金が絡むからだろう。巨大化と商業化の風が五輪に吹きつけ、揺さぶる。アマチュアによる平和の祭典―。理念はもう消え去ったのか。 
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