
「身土不二」という言葉をご存じでしょうか

昔から伝わる”身土不二”という言葉があります。今の言葉で言えば「その土地のものを食べ、生活するのがよい」という意味で使われています。
また、”三里四方は医者いらず”ということわざもありますが、三里(12km)四方で採れた食材を食べていれば健康でいられるという意味です。
ところが今は日本列島のあちこちからはもちろん、地球の裏側からまで、はるばる運ばれてきた食料品がスーパーに並んでわたしたちの胃袋を支えています。
生産地が遠くなればなるほど、食べものがわたしたちの口に入るまでには時間がかかるので、鮮度を保っためあるいは腐らさないためにもう一度農薬を散布することがあります。
したがって、輸入生鮮食料品は、ポストハーベストによる残留農薬、添加物の問題が常に指摘されています。
農薬や食品添加物などは安全基準にのっとって使用されているはずだからスーパーなどで売られている食料品は何の心配もいらないという声を聞きます。
でも、どう考えても、病原菌や病原虫、駆除する農薬や、防腐剤や酸化防止剤、殺菌剤、合成保存料などの食品添加物は害を及ぼさないわけありません。
わたしたちの健康よりも、主に商品価値を高めたり長持ちさせるために使われていて、長期的に見れば身体への害が疑われるものも少なくありません。
たとえ微量であっても、人体に蓄積した化学物質は、世代を超えて影響を与えることが心配されています。
年中いろんな野菜があふれ、旬の味が失われてしまった昨今ですが、まずは身近な土地の鮮度のいい野菜をいただきましょう。心身ともに健やかにしてくれます。