牛乳をもう1杯飲もう
北海道で酪農を経営している人たちが相次いで廃業に追われています。北海道の集計では、2022年152戸でしたが2023年は200戸を超えました。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響でトウモロコシなどの輸入飼料や電気代も値上げになる一方で、オスの子牛の価格が急落しているのが原因といわれています。
さらに新型コロナ禍によって牛乳・乳製品の消費減退も重なり、絞った牛乳も廃棄処分になるなど、道内ほとんどの酪農家が経営の危機に直面している。
北海道14管内の町村会(会長柵野孝夫白糠町長)の町村長さんが、このほど道庁を訪れて牛乳・乳製品の消費拡大や酪農家の債務返済を緩和してほしいと要望書を鈴木直道知事に提出した。
テレビを見ていると、北海道は子育て世帯に牛乳贈答券を支給することを決め、鈴木直道知事は「安心して生乳生産ができる環境づくりに努めたい」と町村長さんに応じていた。
一日2トンから3トンも廃棄されているという。高い設備投資をしてローンが残っているのに、今度は乳牛を殺せと言われる。
野村大臣も記者会見では乳牛を殺したら1頭15万円の補助金を出すという。行き当たりばったりの政策で酪農家は振り回されている。
中長期の展望がまったく無いこの国、バター輸入を一時止めると解決する金額という。政府はぜひ抜本的支援対策を講じてほしいものだ。
わがマチにも酪農家がいるがこれ以上借金したくないし、もうやめようかと思っているという。きょうも牛乳を廃棄したと話してくれた。
我々は、もう1杯牛乳を飲んで、バターやチーズを少しでも多く消費して、何とか経営を継続できるようにしてあげようではありませんか。