サェンバェノー!
アマル バイノー!(明けましておめでとう!)
2月14日はモンゴル暦の旧正月(ツァガーン サル)の元旦でした。
大相撲の初場所が終わった頃から街は旧正月の準備で活気にあふれていました。
市場やスーパーの前にはテントが張られ何か特別な物を売っていました。いつも男性客ばかりが沢山いるのでなかなか近寄れなかったのですが土曜日の午後夫も一緒だったので覗いてみました。
うっ! そこには丸裸で首のない羊が凍ったまま横たわっていました。
モンゴルではお正月料理には欠かせない物なのだそうです。「オーツ」という料理でこのまま塩湯でにし肉を削ぎとって食べるそうです。
昔はそのまま担いで持って帰ったそうですが今では丸ごと塩茹でにして配達してくれる専門の業者もあるそうです。
チェコのXmasの鯉料理にも驚きましたがモンゴルの羊の丸茹でも驚きです。
正月料理としてなくてはならないものはこの「オーツ」の他に「ヘヴィンボーブ」と「ボーズ」と言うのがあります。この3品は必ずどこの家でも作るそうです。
「ヘヴィンボーブ」はクッキーを作るときの生地で楕円形のお皿のような形に何枚も作りそれを揚げたお菓子で円形で奇数段に積み重ねます。一番上にはキャンディー、チョコレート、チーズ、角砂糖などを乗せて一番にそれから食べ始めるそうです。
それから暖かい「スーティ・ツァイ(ミルクティー)」を飲み、これはもし嫌いでも必ず口をつけるのが礼儀なのだそうです。どの家庭でも毎日飲む一般的な飲み物です。
次の「ボーズ」は日本で言う中華料理の小籠包のようなもので中は羊の肉で作られた物です。
このボーズはお正月やお祝い事には欠かせない大事な食べ物なのだそうですがこれを各家庭の女性が手作りするそうです。しかもその数が半端じゃなく1,000個~3,000個も作るそうです。
1週間くらい前から作り始め出来たら外に出して凍らせて置くのだそうです。
ガイドブックには100個~300個くらい作ると書いてありましたがそれは身内が食べる分しかなく年始客が多く来る家ほど大変な作業だと知りました。
冷凍物もスーパーで売ってはいますが数千個となるとやはり作った方が安上がりということでしょう。
年始客が来たらボーズを蒸し始めるのですが専用の3段重ねの電機蒸し器をスーパーで見かけました。凍ったボーズを並べてスイッチ・オンだけなので今は楽になったそうです。
「馬乳酒」や「アルヒ」というウォッカのようなお酒も振舞います。
モンゴルのお正月は大晦日も大事な日で夕食は家族が全員そろって1年が無事に終わったことへの感謝と次の年も全員が幸せでいられるようにと願いながら食事をするそうです。
テレビは昼間には人気スターの歌番組が録画で流れ、夜はモンゴル相撲が生中継されて盛り上がっていました。
私も1日中モンゴル放送を見ていましたが歌は紅白歌合戦みたいな物ではなく今流行っている歌や懐メロみたいなのが淡々と流れていましたが覚えたいようないい曲もありました。
モンゴル相撲は力士?(選手)の紹介までは良かったのですがいざ試合が始まるのかと思ったら何と数人の僧侶の読経が延々と続いていたので途中で見るのを諦めました。モンゴル相撲の中でもこの日が最大のイベントなんだそうですが・・・。
元日は日の出前に起きて初日の出を迎えるそうです。これは日本のようにテレビのニュースでも○○地の初日の出の様子みたいに放送されていました。
その後家長を上座に年長者から順に一人ずつ新年の挨拶をし家長はテーブルに飾られたオーツを一人ずつに手渡しそれを一度仏壇にお供えしてから皆で食卓につきツァガーン・サルを祝うそうです。
2日目は来客の接待をする家長と主婦や小さな子供以外はお年始周りに出かけるそうです。
これもまた大変なことで必ず先方の人、一人ひとりにお土産を用意して持って行くそうです。帰りはまた一人ひとりにお土産を持たせるのです。これがまた楽しみの一つでもあるそうなのですがお金がかかりますね~。
上の写真は正月の飾り(料理)を後ろから取ったものです。左は羊を煮て骨付きのまま解体したオーツ、右はヘヴィンボーブの飾り。真ん中のヘヴィンボーブをお客のところに持って行って勧めます。
私たちは元日の夕食にドライバーさんの家に招待され行ってきました。夫は職場の人に挨拶の仕方などを教えてもらっていたのですが幸いそんな堅苦しいことはなくいつものようにサェンバェノーにアマル・バイノーをつけた挨拶だけですみました。
もてなし料理や盛り付けなど全て教科書通りで現地のお正月を肌で感じることが出来ました。
私たちも教わった通りにお土産を持っていったのですが帰りは夫にも私にもお土産をいただきました。私は皮のお財布とモンゴル産のチョコレート。勿論嬉しかったです。
会話はモンゴル語と日本語をお互い辞書や「指差し会話張」を使ってかなり話ができたと思います。
物静かなタイプの夫人も帰るとき「サイハン ノイル ソーロイ(おやすみなさい)」と言ったら大きな声で何か言っていました。かなり長い言葉でしたが残念ながら私は全く分かりませんでした。今度また会う機会があったらそんな言葉も理解できたらもっと楽しいだろうな~って思いました。
夫人は今月25日に第3子を出産予定でしたが昨日待望の男の子が生まれました。
おめでとうございます! そして有難う!楽しかったですと伝えたいです。
今回記事を書いている途中ネットが繋がらなくなって数日が経ってしまいました。
回線がパンクしたのかどこも繋がらなかったようです。
公的機関は回復も早かったようですが一般庶民は・・・。でも繋がって良かったです。
唐突ですが26日に日本に帰れることになりました。もしかしたら今度は日本からUPになるかもしれません。
アマル バイノー!(明けましておめでとう!)
2月14日はモンゴル暦の旧正月(ツァガーン サル)の元旦でした。
大相撲の初場所が終わった頃から街は旧正月の準備で活気にあふれていました。
市場やスーパーの前にはテントが張られ何か特別な物を売っていました。いつも男性客ばかりが沢山いるのでなかなか近寄れなかったのですが土曜日の午後夫も一緒だったので覗いてみました。
うっ! そこには丸裸で首のない羊が凍ったまま横たわっていました。
モンゴルではお正月料理には欠かせない物なのだそうです。「オーツ」という料理でこのまま塩湯でにし肉を削ぎとって食べるそうです。
昔はそのまま担いで持って帰ったそうですが今では丸ごと塩茹でにして配達してくれる専門の業者もあるそうです。
チェコのXmasの鯉料理にも驚きましたがモンゴルの羊の丸茹でも驚きです。
正月料理としてなくてはならないものはこの「オーツ」の他に「ヘヴィンボーブ」と「ボーズ」と言うのがあります。この3品は必ずどこの家でも作るそうです。
「ヘヴィンボーブ」はクッキーを作るときの生地で楕円形のお皿のような形に何枚も作りそれを揚げたお菓子で円形で奇数段に積み重ねます。一番上にはキャンディー、チョコレート、チーズ、角砂糖などを乗せて一番にそれから食べ始めるそうです。
それから暖かい「スーティ・ツァイ(ミルクティー)」を飲み、これはもし嫌いでも必ず口をつけるのが礼儀なのだそうです。どの家庭でも毎日飲む一般的な飲み物です。
次の「ボーズ」は日本で言う中華料理の小籠包のようなもので中は羊の肉で作られた物です。
このボーズはお正月やお祝い事には欠かせない大事な食べ物なのだそうですがこれを各家庭の女性が手作りするそうです。しかもその数が半端じゃなく1,000個~3,000個も作るそうです。
1週間くらい前から作り始め出来たら外に出して凍らせて置くのだそうです。
ガイドブックには100個~300個くらい作ると書いてありましたがそれは身内が食べる分しかなく年始客が多く来る家ほど大変な作業だと知りました。
冷凍物もスーパーで売ってはいますが数千個となるとやはり作った方が安上がりということでしょう。
年始客が来たらボーズを蒸し始めるのですが専用の3段重ねの電機蒸し器をスーパーで見かけました。凍ったボーズを並べてスイッチ・オンだけなので今は楽になったそうです。
「馬乳酒」や「アルヒ」というウォッカのようなお酒も振舞います。
モンゴルのお正月は大晦日も大事な日で夕食は家族が全員そろって1年が無事に終わったことへの感謝と次の年も全員が幸せでいられるようにと願いながら食事をするそうです。
テレビは昼間には人気スターの歌番組が録画で流れ、夜はモンゴル相撲が生中継されて盛り上がっていました。
私も1日中モンゴル放送を見ていましたが歌は紅白歌合戦みたいな物ではなく今流行っている歌や懐メロみたいなのが淡々と流れていましたが覚えたいようないい曲もありました。
モンゴル相撲は力士?(選手)の紹介までは良かったのですがいざ試合が始まるのかと思ったら何と数人の僧侶の読経が延々と続いていたので途中で見るのを諦めました。モンゴル相撲の中でもこの日が最大のイベントなんだそうですが・・・。
元日は日の出前に起きて初日の出を迎えるそうです。これは日本のようにテレビのニュースでも○○地の初日の出の様子みたいに放送されていました。
その後家長を上座に年長者から順に一人ずつ新年の挨拶をし家長はテーブルに飾られたオーツを一人ずつに手渡しそれを一度仏壇にお供えしてから皆で食卓につきツァガーン・サルを祝うそうです。
2日目は来客の接待をする家長と主婦や小さな子供以外はお年始周りに出かけるそうです。
これもまた大変なことで必ず先方の人、一人ひとりにお土産を用意して持って行くそうです。帰りはまた一人ひとりにお土産を持たせるのです。これがまた楽しみの一つでもあるそうなのですがお金がかかりますね~。
上の写真は正月の飾り(料理)を後ろから取ったものです。左は羊を煮て骨付きのまま解体したオーツ、右はヘヴィンボーブの飾り。真ん中のヘヴィンボーブをお客のところに持って行って勧めます。
私たちは元日の夕食にドライバーさんの家に招待され行ってきました。夫は職場の人に挨拶の仕方などを教えてもらっていたのですが幸いそんな堅苦しいことはなくいつものようにサェンバェノーにアマル・バイノーをつけた挨拶だけですみました。
もてなし料理や盛り付けなど全て教科書通りで現地のお正月を肌で感じることが出来ました。
私たちも教わった通りにお土産を持っていったのですが帰りは夫にも私にもお土産をいただきました。私は皮のお財布とモンゴル産のチョコレート。勿論嬉しかったです。
会話はモンゴル語と日本語をお互い辞書や「指差し会話張」を使ってかなり話ができたと思います。
物静かなタイプの夫人も帰るとき「サイハン ノイル ソーロイ(おやすみなさい)」と言ったら大きな声で何か言っていました。かなり長い言葉でしたが残念ながら私は全く分かりませんでした。今度また会う機会があったらそんな言葉も理解できたらもっと楽しいだろうな~って思いました。
夫人は今月25日に第3子を出産予定でしたが昨日待望の男の子が生まれました。
おめでとうございます! そして有難う!楽しかったですと伝えたいです。
今回記事を書いている途中ネットが繋がらなくなって数日が経ってしまいました。
回線がパンクしたのかどこも繋がらなかったようです。
公的機関は回復も早かったようですが一般庶民は・・・。でも繋がって良かったです。
唐突ですが26日に日本に帰れることになりました。もしかしたら今度は日本からUPになるかもしれません。