リョウの近況

筆不精のリョウが親・子・兄弟・親戚・友人・知人・幼なじみ達と彼らの友人達にお届けする究極のエコ便りです。

ノー アルコール デー

2011-03-05 22:54:37 | その他
サェンバェノー!

旧正月が明けて少し暖かくなったので時々雪が降るようになりました。
こちらでは暖かい日の後は雪と言われています。
去年はこんなに雪は降らなかったように思ったのですがちょうど去年の今頃は日本に帰っていたので記憶になかったのでした。
まだまだ最高気温はマイナスです。

当地では毎月1日は「ノーアルコールデー」でレストランではお酒を提供できません。
そればかりではなくスーパーや個人商店でもお酒の販売はできないのです。
この法律は2009年12月から施行されました。

私たちが当地に来たのは2009年11月末でした。
初めてのこの「ノーアルコールデー」の日はまだホテル住まいで夕食は毎日ホテルの中華レストランで取っていました。
毎日ホテルのレストランとはなんて贅沢なことと思わないでください。
外は-35℃の世界、歩いて外には出られないので選択の余地はないのです。
チェコと比べるとかなり美味しかったのでまだよかったのですが…。

12月1日の第1回目の「ノーアルコールデー」はお店の人たちもまだ慣れていないようでした。
いつものように食事とビールをオーダーしました。
しばらくすると別のウエイトレスがやって来てきつい口調の片言日本語で「お酒はだめよ!」とだけ言って立ち去りました。
「はっ??? 何今の人? よけいなお世話だよね!」何がなんだかさっぱりわかりません。
後日わかったのですが困ったスタッフは日本語のできる友人に電話をし教えてもらった即席日本語でした。

ただ一言告げて立ち去ったため半信半疑でしたがビールは出てこなかったのです。
それでは売店で買って行こうと立ち寄ってもビールはありません。勿論他のお酒も。

数日後現地の人にこの話をして初めて「ノーアルコールデー」が施行されたということを知りました。
当地での犯罪はお酒がらみの喧嘩が一番多く傷害だけではなく殺人に至ることも多いそうです。
また酔いつぶれて路上で寝てしまいそのまま凍死する人も多いそうです。
皆に飲酒の意識改革を促すために設けられたそうです。

夫と違ってお酒が飲めなくても買えなくても私には全然関係のないことと思っていました。
ところがこの「ノーアルコールデー」が私にも大きく関係する出来事がありました。

中国より夫のお客さんが2泊3日で当地を訪れました。
1日目の夕食は日本食レストラン、2日目は我が家でとなっていたのです。
2月28日の午前中夫から電話がありました。
我が家での夕食を明日に変更して欲しいとのこと。中国からのお客さんは明日到着なのです。

日本食レストランのシェフから電話があり明日(3月1日)の予約が入っているけれど、明日はお酒の提供ができない日なのでそれでも良いのか一応確認したかったと。(シェフは夫がお酒大好きなのを良く知っています)
勿論夫は予約を翌日に変更したのは言うまでもありません。

この1時間前に私は友人宅に午後遊びに行く約束をしたばかり。日本に帰っていた友人がお土産に生鮮野菜を買ってきてくれたのでそれを受け取りに行くことにしていました。買い物はその後です。夕方野菜だけ買って帰りました。

実は3日前の金曜日に我が家でちょっと大きなパーティーをやったばかりだったのでこのお客さんたちのメニューはまだ決めていませんでした。気分的には少々焦ります。
食材や飲み物は多めに買っていたのでまだ十分残っています。
ゲストは3人なので買い物のあと運転手に手伝ってもらってテーブルやソファーを以前の状態に戻し、日本人なので比較的楽にメニューも決まり(レパートリーが少ないからかも)落ち着きました。

ノーアルコールデーはこんな形で私に降りかかってきました。