今クールのドラマはわりと観てる
観ているドラマはジャンルが異なるので、おもしろさを比較するのはむずかしいが、続きが気になるのは…【家政婦のミタ】。あの「家政婦は見た」をもじったタイトルが気になり、なんの予備知識もなく観始めたが、「家政婦は見た」とは似ても似つかぬ内容。この不思議なテイスト。すぐに“あのドラマ”と同じ脚本家の作品だ
と気づいた。“あのドラマ”とは「女王の教室」。このドラマも好きだったが、はたして脚本家はやはり同じ「遊川和彦」さんだった
何がいいかって…一見幸せに見えていたであろう家庭の暗転、家族の暗部をエグるような脚本(ストーリー)が面白い。妻(母)の自殺で求心力を失った家族の確執…テンポ良く次々ドタバタが発生するので悲壮感に浸る隙なはく、暗い気持になるヒマもない。重い設定のわりに小気味良く観ていられるのだ。
何といっても役者が揃っている。「ミタさん」こと、およそ“家政婦”のイメージからかけ離れた松嶋菜々子の人心を欠く無機質な返答。一切家族間に立ち入るような発言はしないが、依頼人たる家族の指示があれば、どんなことでも大抵「承知しました」と快諾し任務遂行してしまう。悪意に満ち溢れ、明らかに悲惨な結末を招くことがわかっている指示であっても忠実に従うのである。指示した者が戸惑い動揺してしまうこともしばしばだが「ミタさん」は意に介さない。
第3回より
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人間らしい感情を表さない「ミタさん」の言動を不可解に思う家族、とりわけ子供達は家政婦紹介所に行って「ミタさん」の素性を探り始める。次回以降、自分の夫と子供を殺してしまったという「ミタさん」の過去が徐々に明かされていくはず。楽しみ
第4回より
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また、デキ婚で心の準備もなく若い父親になり子供を愛しているかどうかわからないにもかかわらず四人も子供がいる長谷川博己。NHKドラマ10&映画「セカンド・バージン」でブレイクして以来、クールな風貌が役柄にも反映されているようで【家政婦のミタ】でも彼の不倫が原因で妻を自殺に追い込んでしまう夫。残された子供達を支える立場でありながら、妻の死によって「父親」という抑圧に耐えられなくなってか、愚直なまでに「素」(ひとりの弱い人間〔男性〕)に戻った恵一の言動がおもしろい
。別れた不倫相手への未練が断ち切れず、「父親」と両立が難しそうな彼が、今後どのように折り合いをつけて生きていくのか注目。
第4回より
希衣「お父さん。きいはお父さんのこと大好きだよ。お父さんはきいのこと好き
」
恵一「…わからないんだ
」
あはは
個性的な四人の子供達の演技も光り、父・恵一の情けなさかげんに一層拍車がかかる。姉妹(つり目。父親似
)と兄弟(母親似
)がどことなく顔も似ていて実の兄弟のようなリアリティも感じる。
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さらに何をやっても裏目に出てイライラさせる相武紗希のうららちゃん…などなど、みなキャラが立っていてわかりやすい。というわけで、今クールのドラマの中では視聴率が最も高いというのも容易に頷ける。
【私が恋愛できない理由】学生時代のサークル仲間(先輩・後輩)香里奈・吉高由里子・AKB48大島優子と旬な3人
が同居。それぞれ新しい恋愛を探すのだが、香里奈はかつての恋人が忘れられず、吉高は不倫に発展しそうな気配、大島も新たな恋人と早くも終わりそうな予感。今後の展開は
第4回より…失恋の処方箋が出てきたり、「リンゴは疵がついた方が甘くなる(深みが出る)」とか、「不幸を直す薬は希望より他にない シェークスピア」なんて格言が出てきて納得させられたりもする。
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個人的には武居大介役の小柳友がツボ
。一人称「“自分”は…」って。いるいる
。しかも警官で「公務員はいいよね」みたいな女子のセリフもイマドキか。
【妖怪人間ベム】アニメを知る者としては、さすがにベロの福くんはミスキャストだろ
と思っていたが、「人間なのに悲しいんだね
」なんてセリフに笑ってしまった。これはこれでアリかも。亀梨くんのベムはお似合いだし、杏のベラはハマり役だけど「いか者」っていうか、ズバリ「化け物」がハマるっていうのも本人的にはどうなんだろう…来年の大河では「北条政子」担当だったね
第5話より
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【謎解きはディナーのあとで】読む前にドラマ化されてしまった。
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ちなみに今朝、「週間ブックレビュー」にご出演の原作者:東川篤哉(ひがしがわとくや)さんと「2011年本屋大賞」を受賞した原作本(シリーズ最新刊・右)
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主な舞台の国立にはかつて10年ほど住んでいたので親しみが湧く。だいぶ前のことだから、駅舎は赤い三角屋根だったけど。お気楽に観られるユーモアミステリードラマ。原作者の東川さんは風祭警部がお気に入りだそうだ。
最後に【南極大陸】最初の3回までは見ごたえがあって面白いと思っていたんだけど、毎度提供されるテーブルいっぱいの豪華な料理に食傷気味になってしまった、というか。なんとなく飽いて挫折してしまった…というか
以上、今クールドラマ考でした。※敬称略
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観ているドラマはジャンルが異なるので、おもしろさを比較するのはむずかしいが、続きが気になるのは…【家政婦のミタ】。あの「家政婦は見た」をもじったタイトルが気になり、なんの予備知識もなく観始めたが、「家政婦は見た」とは似ても似つかぬ内容。この不思議なテイスト。すぐに“あのドラマ”と同じ脚本家の作品だ
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何がいいかって…一見幸せに見えていたであろう家庭の暗転、家族の暗部をエグるような脚本(ストーリー)が面白い。妻(母)の自殺で求心力を失った家族の確執…テンポ良く次々ドタバタが発生するので悲壮感に浸る隙なはく、暗い気持になるヒマもない。重い設定のわりに小気味良く観ていられるのだ。
何といっても役者が揃っている。「ミタさん」こと、およそ“家政婦”のイメージからかけ離れた松嶋菜々子の人心を欠く無機質な返答。一切家族間に立ち入るような発言はしないが、依頼人たる家族の指示があれば、どんなことでも大抵「承知しました」と快諾し任務遂行してしまう。悪意に満ち溢れ、明らかに悲惨な結末を招くことがわかっている指示であっても忠実に従うのである。指示した者が戸惑い動揺してしまうこともしばしばだが「ミタさん」は意に介さない。
第3回より
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人間らしい感情を表さない「ミタさん」の言動を不可解に思う家族、とりわけ子供達は家政婦紹介所に行って「ミタさん」の素性を探り始める。次回以降、自分の夫と子供を殺してしまったという「ミタさん」の過去が徐々に明かされていくはず。楽しみ
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第4回より
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また、デキ婚で心の準備もなく若い父親になり子供を愛しているかどうかわからないにもかかわらず四人も子供がいる長谷川博己。NHKドラマ10&映画「セカンド・バージン」でブレイクして以来、クールな風貌が役柄にも反映されているようで【家政婦のミタ】でも彼の不倫が原因で妻を自殺に追い込んでしまう夫。残された子供達を支える立場でありながら、妻の死によって「父親」という抑圧に耐えられなくなってか、愚直なまでに「素」(ひとりの弱い人間〔男性〕)に戻った恵一の言動がおもしろい
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第4回より
希衣「お父さん。きいはお父さんのこと大好きだよ。お父さんはきいのこと好き
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恵一「…わからないんだ
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個性的な四人の子供達の演技も光り、父・恵一の情けなさかげんに一層拍車がかかる。姉妹(つり目。父親似
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さらに何をやっても裏目に出てイライラさせる相武紗希のうららちゃん…などなど、みなキャラが立っていてわかりやすい。というわけで、今クールのドラマの中では視聴率が最も高いというのも容易に頷ける。
【私が恋愛できない理由】学生時代のサークル仲間(先輩・後輩)香里奈・吉高由里子・AKB48大島優子と旬な3人
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第4回より…失恋の処方箋が出てきたり、「リンゴは疵がついた方が甘くなる(深みが出る)」とか、「不幸を直す薬は希望より他にない シェークスピア」なんて格言が出てきて納得させられたりもする。
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第5話より
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【謎解きはディナーのあとで】読む前にドラマ化されてしまった。
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ちなみに今朝、「週間ブックレビュー」にご出演の原作者:東川篤哉(ひがしがわとくや)さんと「2011年本屋大賞」を受賞した原作本(シリーズ最新刊・右)
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主な舞台の国立にはかつて10年ほど住んでいたので親しみが湧く。だいぶ前のことだから、駅舎は赤い三角屋根だったけど。お気楽に観られるユーモアミステリードラマ。原作者の東川さんは風祭警部がお気に入りだそうだ。
最後に【南極大陸】最初の3回までは見ごたえがあって面白いと思っていたんだけど、毎度提供されるテーブルいっぱいの豪華な料理に食傷気味になってしまった、というか。なんとなく飽いて挫折してしまった…というか
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