◆世界のベストセラー聖書を読む◆
98回目を読んで欲しい。口語訳は裏切ったユダによって神は栄光をお受けになったと読める箇所があると書いた(13:31-32)。写本によっては32節が無いものもあると書いた。口語訳を30節からそのまま書いてみます。
(13:30)ユダは一切れの食物を受けると、すぐ出て行った。時は夜であった。
(13:31)さて、彼が出て行くと、イエスは言われた、「今や人の子は栄光を受けた。神もまた彼によって栄光をお受けになった。
(13:32)彼によって栄光をお受けになったのなら、神ご自身も彼に栄光をお授けになるであろう。すぐにもお授けになるであろう。~」
これは、どうもおかしく読めるので他の訳ではイエスが言われた「 」内の”彼”は、イエスが冒頭に言われた”人の子”という言葉できちんと書かれています。
◆随分な昔、「ユダの弁護人」という本を読んだ気がする。その本どこかに埋もれてしまったが、イエスと父なる神の最終目的、ひとり子イエスを十字架刑にしたのが、その目的を達成し栄光を帰した役目を負ったのがユダであった、というような内容であったかと思う。
◆それで、僕は何を言いたいのか。ヨハネさんが一番長生きしいろいろイエスとその周辺事情を他の福音記者よりは多く手に、また耳にすることが出来た割には、他の福音書が裏切ったユダをぼろくそに書いているのに較べさらりとしか書いていないのはなぜなのか?(13:2)夕食のとき、悪魔はすでにシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを裏切ろうとする思いを入れていたが~、(13:26)~そして、ひときれの食物をひたしてとり上げ、シモンの子イスカリオテのユダにお与えになった。(13:27)この一切れの食物を受けるや否やサタンがユダに入った。そこでイエスは彼に言われた、「しようとしていることを、今すぐするがよい」。(13:30)ユダは一切れの食物を受け取ると、すぐに出て行った。時は夜であった。・・・それから長いイエスの告別説教がつづき次ぎにそのユダが出てくるのは(18:2,3,5)で一隊の兵卒と祭司長やパリサイ人たちの送った下役どもがイエスとその弟子たちのいたゲッセマネの園に捕縛の為に来ていた中に一緒に立っていた。で、それ以降彼(ユダ)の出番がないのだ。書かれていないのだ。 いずれもヨハネはその場にいた弟子のひとりであったのに!
◆イエスが昇天し、真理の霊を下されたその大任を負ったのはユダであった。「しようとしていることを、今すぐするがよい。」これは、イエスがユダの中に入ったサタンに話したのである。ヨハネは、ユダの弁護人の気持ちになったのか、又はミイラ取りがミイラにならにように闇ではなく常に光を求めよと思って書かなかったのか、長生きしたヨハネは彼のことをどう思っていたのか。ものすごい神の逆説がここに見える。・・・Ω
98回目を読んで欲しい。口語訳は裏切ったユダによって神は栄光をお受けになったと読める箇所があると書いた(13:31-32)。写本によっては32節が無いものもあると書いた。口語訳を30節からそのまま書いてみます。
(13:30)ユダは一切れの食物を受けると、すぐ出て行った。時は夜であった。
(13:31)さて、彼が出て行くと、イエスは言われた、「今や人の子は栄光を受けた。神もまた彼によって栄光をお受けになった。
(13:32)彼によって栄光をお受けになったのなら、神ご自身も彼に栄光をお授けになるであろう。すぐにもお授けになるであろう。~」
これは、どうもおかしく読めるので他の訳ではイエスが言われた「 」内の”彼”は、イエスが冒頭に言われた”人の子”という言葉できちんと書かれています。
◆随分な昔、「ユダの弁護人」という本を読んだ気がする。その本どこかに埋もれてしまったが、イエスと父なる神の最終目的、ひとり子イエスを十字架刑にしたのが、その目的を達成し栄光を帰した役目を負ったのがユダであった、というような内容であったかと思う。
◆それで、僕は何を言いたいのか。ヨハネさんが一番長生きしいろいろイエスとその周辺事情を他の福音記者よりは多く手に、また耳にすることが出来た割には、他の福音書が裏切ったユダをぼろくそに書いているのに較べさらりとしか書いていないのはなぜなのか?(13:2)夕食のとき、悪魔はすでにシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを裏切ろうとする思いを入れていたが~、(13:26)~そして、ひときれの食物をひたしてとり上げ、シモンの子イスカリオテのユダにお与えになった。(13:27)この一切れの食物を受けるや否やサタンがユダに入った。そこでイエスは彼に言われた、「しようとしていることを、今すぐするがよい」。(13:30)ユダは一切れの食物を受け取ると、すぐに出て行った。時は夜であった。・・・それから長いイエスの告別説教がつづき次ぎにそのユダが出てくるのは(18:2,3,5)で一隊の兵卒と祭司長やパリサイ人たちの送った下役どもがイエスとその弟子たちのいたゲッセマネの園に捕縛の為に来ていた中に一緒に立っていた。で、それ以降彼(ユダ)の出番がないのだ。書かれていないのだ。 いずれもヨハネはその場にいた弟子のひとりであったのに!
◆イエスが昇天し、真理の霊を下されたその大任を負ったのはユダであった。「しようとしていることを、今すぐするがよい。」これは、イエスがユダの中に入ったサタンに話したのである。ヨハネは、ユダの弁護人の気持ちになったのか、又はミイラ取りがミイラにならにように闇ではなく常に光を求めよと思って書かなかったのか、長生きしたヨハネは彼のことをどう思っていたのか。ものすごい神の逆説がここに見える。・・・Ω