日本プロ野球のオープン戦が始まった、この時期に「DeNAモバゲーの世界展開と横浜DeNAベイスターズとの連携」というお話を伺いました。講演タイトルが主催者が発表したものと、実際のタイトルは少し異なっていました。
講演者は国際企画室長の土井隆さんです。
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土井さんは語り口のやわらかい、いかにも賢そうな紳士です。
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本体の従業員数が697人の企業規模でも、優れた人材を確保していることが伺えます。
DeNAは「ソーシャルゲーム事業」と「プラットフォーム事業」を展開しています。同社の特徴は両事業ともに、携帯電話機やスマートフォンなどのモバイル機器向けになっていることです。ここが同社の強みになっています。
ソーシャルゲーム事業とは“モバゲー”(mobage)という「怪盗ロワイヤル」などが有名なゲーム提供事業です。ゲーム自身は無料で楽しめますが、そのゲームを有利に進めるための“アイテム”は有料です。このアイテムの販売が大きな事業収益源になっています。
DeNAは2009年10月にモバイル機器向けソーシャル向けのゲーム事業を本格展開し始めてから、事業売上げと同収益が急激に伸びています。2012年3月の四半期の売上げ予想は1440億円、経常利益が615億円という立派な数字です。この中の90%近くをソーシャルゲーム事業が占め、業績を伸ばしています。
プラットフォーム事業は同社のルーツであるネットオークション、ネット販売です。“ビッターズ”(bidders)というブランド名で展開しています。先行するヤフーなどに対して、モバイル機器向けに先行することで浮上しました。
今回の講演タイトルの“世界展開”は2008年9月から準備を始め、米国や中国、韓国などに「ソーシャルゲーム事業」と「プラットフォーム事業」を展開し始めています。
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「ネット上での決済サービスなどのEC(エレクトロニックコマース)事業の基盤技術やサービスノウハウを持っていることが強み」と説明します。海外で、事業開発部門を持っている理由の一つは「日本に比べて、安い人件費で人材を確保できるケースと、日本には無い、海外での独自のゲームを制作できる人材を確保するケース」と解説します。後者はスェーデンとオランダの開発拠点を示しています。
現在、DeNAのユーザーは20代と30代が大部分です。これに対して、2011年12月にプロ野球球団の横浜ベイスターズを買収し、球団オーナーになったことの理由として「プロ野球ファンの中核である40歳代から60歳代に、DeNAを知ってもらい、良質なエンターテイメントを提供すること」と説明します。逆に、同社のソーシャルゲーム事業の大部分を占める10歳代から20歳代を合わせた約3600万人に、横浜ベイスターズのファンになってもらうことで、同球団の事業収支を改善するようです。
DeNAの国際展開は、同社の強みであるモバイル機器向けの「ソーシャルゲーム事業」の基盤技術を移植して、ゲーム市場・ユーザーを国際的に獲得することです。これに対して、日本では同社のユーザーの世代を拡大することが狙いのようです。理にかなった事業展開です。日本企業として、サービス事業で国際展開を図る先頭を走る考えです。
講演者は国際企画室長の土井隆さんです。
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土井さんは語り口のやわらかい、いかにも賢そうな紳士です。
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本体の従業員数が697人の企業規模でも、優れた人材を確保していることが伺えます。
DeNAは「ソーシャルゲーム事業」と「プラットフォーム事業」を展開しています。同社の特徴は両事業ともに、携帯電話機やスマートフォンなどのモバイル機器向けになっていることです。ここが同社の強みになっています。
ソーシャルゲーム事業とは“モバゲー”(mobage)という「怪盗ロワイヤル」などが有名なゲーム提供事業です。ゲーム自身は無料で楽しめますが、そのゲームを有利に進めるための“アイテム”は有料です。このアイテムの販売が大きな事業収益源になっています。
DeNAは2009年10月にモバイル機器向けソーシャル向けのゲーム事業を本格展開し始めてから、事業売上げと同収益が急激に伸びています。2012年3月の四半期の売上げ予想は1440億円、経常利益が615億円という立派な数字です。この中の90%近くをソーシャルゲーム事業が占め、業績を伸ばしています。
プラットフォーム事業は同社のルーツであるネットオークション、ネット販売です。“ビッターズ”(bidders)というブランド名で展開しています。先行するヤフーなどに対して、モバイル機器向けに先行することで浮上しました。
今回の講演タイトルの“世界展開”は2008年9月から準備を始め、米国や中国、韓国などに「ソーシャルゲーム事業」と「プラットフォーム事業」を展開し始めています。
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「ネット上での決済サービスなどのEC(エレクトロニックコマース)事業の基盤技術やサービスノウハウを持っていることが強み」と説明します。海外で、事業開発部門を持っている理由の一つは「日本に比べて、安い人件費で人材を確保できるケースと、日本には無い、海外での独自のゲームを制作できる人材を確保するケース」と解説します。後者はスェーデンとオランダの開発拠点を示しています。
現在、DeNAのユーザーは20代と30代が大部分です。これに対して、2011年12月にプロ野球球団の横浜ベイスターズを買収し、球団オーナーになったことの理由として「プロ野球ファンの中核である40歳代から60歳代に、DeNAを知ってもらい、良質なエンターテイメントを提供すること」と説明します。逆に、同社のソーシャルゲーム事業の大部分を占める10歳代から20歳代を合わせた約3600万人に、横浜ベイスターズのファンになってもらうことで、同球団の事業収支を改善するようです。
DeNAの国際展開は、同社の強みであるモバイル機器向けの「ソーシャルゲーム事業」の基盤技術を移植して、ゲーム市場・ユーザーを国際的に獲得することです。これに対して、日本では同社のユーザーの世代を拡大することが狙いのようです。理にかなった事業展開です。日本企業として、サービス事業で国際展開を図る先頭を走る考えです。